写真:モノホシ ダン
地図を見ることでん志度線は、高松市の中心部にある瓦町駅から、香川県の東部、さぬき市の琴電志度駅までの16駅、距離12.5kmを結ぶ路線です。乗車時間は約35分です。JR高松駅近くにある、ことでん琴平線の高松築港駅へ直通する列車はありません。
瓦町〜琴電志度間の列車は、約20分間隔で運転され、すべて普通列車です。運賃は、片道大人410円です。(2018年10月現在)。時刻表および各駅間の運賃につきましては、関連MEMOをご覧ください。
写真:モノホシ ダン
地図を見る3つの路線があることでんは、車両の色も路線ごとに違います。琴平線は黄色、長尾線は緑色、そして志度線は赤色です。3つのシンボルカラーにはそれぞれ意味があって、志度線の赤色は瀬戸内海に沈む夕日の色を表しています。
志度線では、高松琴平電気鉄道のマスコット「ことちゃん」が描かれたラッピング電車「ことちゃん源平号」も走っています。ことちゃんは、イルカをモチーフにしたPRキャラクターで、2002年(平成14年)に登場しました。ことでん初のイルカ駅員を兼任しています。家族構成は、青色のイルカのオスのことちゃん、妻で桃色のイルカのことみちゃん、娘で赤色の赤ちゃんイルカことのちゃんの3人家族です。
志度線の電車に描かれている、ことちゃんとことみちゃんは、屋島の源平合戦にちなんだ微笑ましいものになっています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る志度線は、全線単線で、途中駅では上下の列車がすれ違う、列車交換風景が見られます。ちなみに志度線で使われている車両は、すべてもと名古屋市営地下鉄の車両です。
高松琴平電気鉄道ではほかにも他社からやってきた車両や、運転期間限定ですが、レトロ電車も走っています。お得な1日乗車券も販売していますので、乗り鉄や撮り鉄などにもおすすめです。
写真:モノホシ ダン
地図を見る春日川駅を過ぎたあたりから、車窓左手に源平の古戦場で知られる台形の屋島が見えてきます。琴電屋島駅は、前身である東讃電気軌道屋島駅に始まり、屋島登山鉄道(屋島ケーブル)の開業に伴い、1929年(昭和4年)に現在地に移転。モダンデザインな住宅を思わせる駅舎は、2009年(平成21年)に経済産業省により近代化産業遺産に認定されています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る琴電屋島駅を降りたら、駅前から屋島山上シャトルバスに乗って屋島に向かいましょう。電車の到着時間に合わせて、約1時間に1本出ています。乗車時間は約10分間で、運賃は片道100円(大人・子ども同額)です。バスの詳しい時刻表につきましては、関連MEMOをご覧ください。
写真:モノホシ ダン
地図を見る屋島談古嶺展望台からは、1185年(寿永4年)に屋島において繰り広げられた源平の古戦場「檀ノ浦」や、正面に五剣山などが一望できます。同年2月18日、兄の源頼朝から平家追討の命を受けた義経は、摂津(大阪府)から、わずか150騎ほどの軍勢を引きつれて、暴風雨のなか船を漕ぎ出し、阿波勝浦(徳島県小松島市)に上陸します。
義経は、付近の民家に火を放ちながら、背後から屋島を急襲、数千といわれた平家軍は、源氏の大軍が襲来したとばかりにあわてふためき、辛うじて船で沖へ逃れます。のちに源氏が思いのほか小勢と知った平家軍は、牟礼浜海岸に押し寄せ、源氏勢と激突。この戦いで、那須与一の扇の的など数々のエピソードが残されました。
2月21日、平家軍は志度に上陸し、背後から源氏勢を攻める最後の作戦に出ましたが、源氏優勢と見た讃岐の豪族たちが源氏に加勢、平家軍は壊滅的な打撃を受け、屋島から西海へ落ちていきました。談古嶺展望台から、『平家物語』でおなじみの盛者必衰、追うものの勇壮と滅びゆくものの悲哀を感じてみてください。
写真:モノホシ ダン
地図を見る屋島からの絶景を楽しんだなら、ふたたび志度線に乗って、有名な撮影スポットのある「房前(ふさざき)」駅に向かいましょう。駅から瓦町方面に海岸線沿いに約5分ほど歩いたところに防波堤があり、そこが撮影スポットです。
写真:モノホシ ダン
地図を見る「房前の鼻」と呼ばれる撮影スポットからは、海岸線沿いを走る電車を撮影することができます。背後の山は、五剣山です。
写真:モノホシ ダン
地図を見るさらに、堤防の突端まで進んで船泊りの漁船と電車を撮ってみるのもおすすめです。なお、堤防上に上がって撮影する場合は、足元が狭いので海に落ちないように注意しましょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見るさらに房前駅から徒歩で約5分のところにある国道11号線沿いの「道の駅 源平の里むれ」に隣接する房前公園も絶好のフォトスポット。志度湾の青い海をバックにのびやかに走る電車を撮ることができます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る房前公園では、高松琴平電気鉄道から高松市に寄贈されて展示されているレトロ車両「335号」を見ることができます。1926年(大正15年)に日本車両で新造された車両で、2006年(平成18年)12月に引退するまで約80年間、活躍していた車両です。ホームから乗車するような気分で見学できます。
写真:モノホシ ダン
地図を見る終点の琴電志度駅は、昭和初期に建てられたパステルカラーがかわいい駅舎です。さぬき市の志度は、江戸時代の発明家で知られる平賀源内の故郷でもあります。
写真:モノホシ ダン
地図を見る平賀源内は江戸時代中期の人で、さぬき市の志度は源内さんの出身地です。平賀源内は、一般的にはエレキテルで知られる発明家として有名ですが、ほかにも芸術家、蘭学者、本草学者など、さまざまなジャンルで才能を発揮した人です。琴電志度駅から、徒歩で約5分のところにある「平賀源内記念館」では、少年時代からの業績がわかりやすく展示されています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る平賀源内記念館でおすすめは、エレキテル体験コーナー。エレキテルとは、源内さんが、1776年(安永5年)に日本で初めて電気を発生させた、摩擦による静電気発電装置です。ハンドルをゆっくりと回して、蛍光灯を上のアンテナに近づけて、パチッと光れば成功です。ぜひ、試してみましょう。
<平賀源内記念館の基本情報>
住所:香川県さぬき市志度587-1
電話番号:087-894-1684
入館料:大人500円 大学・高校生400円 小・中学生250円(平賀源内旧邸・薬草園も含む)
休館日:月曜日(月曜休日の場合は火曜日)
アクセス:琴電志度駅から徒歩約5分
写真:モノホシ ダン
地図を見る平賀源内記念館の前のストリートは「源内通り」と呼ばれていて、瓦町方面へ約10分ほど歩いたところに、平賀源内旧邸があります。源内さんは、1728年(享保13年)に志度に生まれ、27歳まで過ごしました。平賀源内旧邸には、エレキテルと源内さんの銅像が建っています。旧邸では、薬草茶のサービスもあります。入館料は記念館と共通なので、ぜひ足をのばしてみましょう。
<平賀源内旧邸・薬草園の基本情報>
住所:香川県さぬき市志度46-1
電話番号:087-894-5513
入館料:大人500円 大学・高校生400円 小・中学生250円(平賀源内記念館を含む)
休館日:月曜日(月曜休日の場合は火曜日)
アクセス:琴電志度駅から徒歩約5分
いかがでしか。このように、ことでん志度線の旅は、潮の香りが感じられ、沿線には屋島、房前、そして志度などの名所があります。ことでん志度線で瀬戸内海の青い海と撮り鉄、歴史体験の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
住所:香川県高松市栗林町二丁目19番20号
電話番号:087-863-7300(平日9時〜17時)
アクセス:ことでん高松築港駅から琴平線利用、2つ目の駅、瓦町駅で志度線にのりかえ。
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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