写真:佐藤 らなこ
地図を見るJR気仙沼駅から車で約10分。南気仙沼地区にある「網元の宿 磯村」は、網元出身の先代社長と女将が開業した宿です。網元とは、自らが漁船を所有する経営者のこと。
現在も先代女将の実家の水産会社より仕入れをしており、気仙沼ならではの新鮮な海の幸を豊富に提供できている「網元の宿 磯村」。そのお食事は、多くのお客様から好評を得ています。
写真:佐藤 らなこ
地図を見る2011年の東日本大震災の際には、当時の建物2階まで津波が到達。甚大な被害を受けた「網元の宿 磯村」は休業を余儀なくされていました。
震災から7年を経て土地のかさ上げ工事がやっと終了し、「網元の宿 磯村」は建物を再建。2018年8月に新たなスタートを迎えました。
写真:佐藤 らなこ
地図を見る新しくなった「網元の宿 磯村」の総客室数は25室。写真は12畳のバスなしトイレ付の和室です。他にバス・トイレ付の8畳の和室やベッドのあるシングル、ツインの洋室もあります。
和室はすべて表通りに面しており、大きな窓から町の様子をうかがうことができます。今はまだ復興途中のため、周辺には建物はほとんどありません。
お部屋でゆっくり窓の外を眺めながら、震災前の町の様子やこれから町がどう変わっていくのだろうかと思いをめぐらすのも、気仙沼のお宿での過ごし方のひとつかもしれません。
写真:佐藤 らなこ
地図を見るこのたびの「網元の宿 磯村」の再建を担当したのは、女性の設計士さん。女性目線の細かな造りやデザインがとても素敵です。
天井の板、洗面所やお手洗いの壁紙やスタイリッシュな水回りは、モダンで明るい雰囲気を醸し出します。クローゼットの中の造りや扉につけられた大きな鏡など、使い勝手の良さも抜群です。お部屋の高座椅子も座りやすく、疲れた身体に優しさが伝わります。
写真:佐藤 らなこ
地図を見るバスルームがついていないお部屋がありますが、「網元の宿 磯村」には大浴場があります。あいにく温泉ではないのと、4〜5人でいっぱいになる大きさの浴槽ではありますが、24時間いつでも利用できるのが嬉しいところです。
写真:佐藤 らなこ
地図を見る「網元の宿 磯村」での最大のおすすめポイントは、気仙沼の海の幸を存分に味わうことのできる夕食です。
まずは、サメの心臓のお刺身“モウカの星”をご賞味ください。レバ刺しのような見た目ですが、それほどクセはなくコリコリとした食感が楽しめます。
つづいては、マンボウのお刺身。酢味噌でいただきます。マグロの卵もなかなか出会うことはないのではないでしょうか。その他、メカジキの煮付けや海のパイナップルと呼ばれるホヤなど、これでもかと言うぐらいに海の恵みが次々とテーブルに並びます。
写真:佐藤 らなこ
地図を見る帆立の網焼きはテーブルにて。徐々に開いていく様子を横目で眺めながら、食べ時をじ〜っと待つのもなかなか楽しいものです。
こちらの帆立は醤油など何もつけずに、貝が吸い込んでいる海の塩でいただきます。磯の香りがただよう肉厚でジューシーな帆立に、自然と顔がほころびます。
写真:佐藤 らなこ
地図を見るもちろん、気仙沼といえばのフカヒレも!三陸沿岸は良質なフカヒレの生産に適しており、量・質共に日本一と言われています。
写真のお料理は、基本コース《網元会席〜amimoto〜》計11品の一部です。お造りやご飯、お吸いもの、デザートもあります。「網元の宿 磯村」では、その日水揚げされた新鮮なものを提供しているため、時期によりメニューは異なります。
食材や料理のこだわり、それらを引き立てる器の美しさもぜひ堪能してください。なお、夕食時間はチェックイン時に18:00、18:30、19:00より選択します。
写真:佐藤 らなこ
地図を見る「網元の宿 磯村」での朝食は、夕食と同様にチェックイン時に時間を選択します。時間は6:30から8:30までです。夕食も朝食も1階の食事処でお部屋ごとの指定席でいただきます。
写真:佐藤 らなこ
地図を見る「網元の宿 磯村」での朝食のおすすめは、土鍋ご飯!宮城県産ひとめぼれの炊き立てをいただくことができます。このちょうどいい炊きあがりのため、事前に朝食時間を決めているわけです。
ご飯の美味しさが引き立つおかずの数々で、朝からもりもりご飯を食べちゃうことでしょう。土鍋の中はあっという間に空っぽに!
写真:佐藤 らなこ
地図を見る秋は、気仙沼といえばのサンマの塩焼きも登場します。新鮮なサンマの身はふわふわで、本当に美味しい!朝から幸せな気持ちでいっぱいになれる「網元の宿 磯村」の朝食です。
提供元:網元の宿 磯村
http://www.hotel-isomura.com/「網元の宿 磯村」滞在中に、ぜひ屋上ウッドデッキに行ってみてください。開放時間は15〜22時と6〜9時半です。
開放感のあるウッドデッキには椅子やテーブルがおかれ、外の風を感じながらゆっくりするのはとても気持ちがいいです。夜はまた素敵な雰囲気がただよう空間へと変わります。
写真:佐藤 らなこ
地図を見る屋上ウッドデッキからは、南気仙沼の市街地を一望できます。まだ復興途中の気仙沼を目の当たりにすることでしょう。今は、元々の土地の高さから約5メートルもかさ上げする工事がやっと終わり、徐々に家や商業施設が建ち始めています。
「網元の宿 磯村」を何度も訪れることで、変わっていく気仙沼の町の様子を楽しんでいただけたら...という思いから、この屋上ウッドデッキは作られました。
写真:佐藤 らなこ
地図を見る屋上ウッドデッキで思いを寄せる時間はとても穏やか。どれだけの月日がかかるかはわかりませんが、できるだけ早く町に活気がもどりますように…そう願わずにはいられなくなります。
JR気仙沼駅から「網元の宿 磯村」までは車で約10分。無料送迎もあります。※東日本大震災の影響により、JR気仙沼駅につながる気仙沼線および大船渡線の沿岸部では、鉄道の代わりにBRT(バス高速輸送システム)で運行している区間があります。ご利用の際は、JR東日本の公式サイト等で事前にご確認ください。
仙台や一関と気仙沼間は高速バスも運行しています。また、駐車場は30台分完備しているので、お車でお越しの方も安心です。
最後に、気仙沼のお土産を買うなら「網元の宿 磯村」から徒歩約5分で行けちゃう「気仙沼 海の市」がおすすめです。海産物はもちろんお菓子など品数がとっても豊富。寿司屋やレストランなど飲食店もあるので、ぶらりと立ち寄るだけでも充分に楽しめます。
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索