見上げれば瀬戸大橋!香川「与島」で島歩きを楽しもう

見上げれば瀬戸大橋!香川「与島」で島歩きを楽しもう

更新日:2022/08/17 12:02

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
本州と四国を結ぶ瀬戸中央自動車道の瀬戸大橋の「与島」には、海上で唯一のパーキングエリアがあります。それが与島パーキングエリア。じつは、パーキングエリアから徒歩で島の集落に行くことができます。真下から見上げる橋、民家の屋根の上に建つかのような橋、さらに瀬戸内の美しい海と島々の風景も印象的。パーキングエリアからちょっと離れて、与島の絶景ウォーキングを楽しんでみませんか。

与島第一駐車場「展望広場」からウォーキングに出発しよう

与島第一駐車場「展望広場」からウォーキングに出発しよう

写真:モノホシ ダン

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瀬戸大橋の与島パーキングエリアに着いたら、最初に、第一駐車場の「与島プラザ」の3階部分にある屋上展望台に行ってみましょう。ここからは、2連吊り橋である北備讃瀬戸大橋(1611m)・南備讃瀬戸大橋(1723m)を望むことができます。

この二つの吊り橋は、日本が誇る高い吊り橋技術のシンボルとして、2017年(平成29年)に「日本の20世紀遺産20選」に選出されました。

与島第一駐車場「展望広場」からウォーキングに出発しよう

写真:モノホシ ダン

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与島パーキングエリアから、島の集落へ行くには、与島第一駐車場の南端の展望広場から二箇所、集落へ抜ける道があります。ウォーキングの前に、とりあえず与島プラザのインフォメーションで、与島散策マップを貰いましょう。

展望広場の南端から、集落につながる道は、案内看板もなにも立っていません。しかし、よく探せば見つけることができます。集落に行く道の途中では、橋の下をくぐったり、細いトンネルを通ったり……なにか未知の世界にいくようなワクワク感を味わえます。

与島第一駐車場「展望広場」からウォーキングに出発しよう

写真:モノホシ ダン

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与島には、穴部・浦城・塩浜の3つの集落があり、展望広場からの道を進むと、最初に、穴部集落に出ます。穴部集落は、強い風を防ぐ石の壁や岡山の倉敷を思わせる「なまこ壁」の蔵があり、橋と橋脚がすぐ近くに見えます。

海岸にいたる道には、水道が通るまで貴重な水源だった共同井戸があります。与島は、かつて採石業が盛んだった島で、その名残として、石切用ノコの歯が井戸のフタとしてそのまま利用されています。

与島のシンボル「鍋島灯台」は備讃瀬戸航路の安全を守る

与島のシンボル「鍋島灯台」は備讃瀬戸航路の安全を守る

写真:モノホシ ダン

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海岸に出ると、そこが与島港穴部(あなべ)泊りです。島のどこからでも見ることのできる瀬戸大橋ですが、とくにここからの景色は雄大。右に備讃瀬戸大橋、中央に香川県坂出市の番の州コンビナート(正式名称:番の州臨海工業団地)、左手に鍋島灯台と、付近一帯にフォトスポットが目白押しです。

与島のシンボル「鍋島灯台」は備讃瀬戸航路の安全を守る

写真:モノホシ ダン

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港の広場には、海に向かって柔和な顔で微笑む石仏が並んでいます。与島は、石仏信仰の盛んなところで、石仏ごとに、どの家が守りお供えをするかも決まっています。与島を歩いていると、様々なところで表情豊かな石仏を目にするでしょう。

与島のシンボル「鍋島灯台」は備讃瀬戸航路の安全を守る

写真:モノホシ ダン

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海沿いの道を東に向かうと、鍋島灯台が見えてきます。鍋島灯台は、1872年(明治5年)に、日本灯台の父と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンの設計により設置されました。

瀬戸内海で最も古い近代灯台で、約150年間にわたって、1日約500隻の船舶が航行する備讃瀬戸航路の安全を守ってきました。鍋島灯台の光り方は、ただ明滅するだけでなく、赤と緑が交互に光る、不動互光(ふどうごこう)です。

なお、鍋島灯台は、普段は安全のため立ち入り禁止ですが、年に一度、灯台の日(11月1日)前後の日に一般公開されています。(一般公開の日程は海上保安庁のウェブページ参照)

浦城バス停留所の廃船を使った待合室がカッコいい

浦城バス停留所の廃船を使った待合室がカッコいい

写真:モノホシ ダン

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穴部から海岸線沿いに進んでゆくと、3つの集落のひとつ、浦城(うらじょう)です。与島港浦城泊りからの鍋島灯台と力強い瀬戸大橋の風景はとても絵になります。

浦城は、与島で一番人がたくさん住んでいる地区で、坂出市役所の与島出張所や郵便局、さらに与島駐在所もこの地区にあります。

浦城バス停留所の廃船を使った待合室がカッコいい

写真:モノホシ ダン

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与島へは、香川県の坂出駅、もしくは岡山県の児島駅から路線バスで訪れることもできます。浦城バス停留所は、琴参バス瀬戸大橋線の停留所。

バス停の待合室は、古い船舶のキャビンを利用したもので、とても味わいがあります。中に入って椅子に腰掛けると、まるで船室にいるような気分になれるかも。

また浦城では、民家の屋根の上に建つような北備讃瀬戸大橋の主塔の構図がとても面白く感じられます。ちなみに、与島側の主塔の高さは175mです。

浦城バス停留所の廃船を使った待合室がカッコいい

写真:モノホシ ダン

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浦城バス停より徒歩約5分、長い階段を登った先に鎮座するのが与島の氏神様で地元の人に愛される天津(あまつ)神社です。ご祭神は、 日本神話の天岩戸伝承に登場する天津児屋根命(あまつこやねのみこと)。

境内からは瀬戸大橋を望むことができ、自然と世紀の人工物が織り成す雄大な景色に心が洗われます。

まるでグランドキャニオンのような与島の採石場跡

まるでグランドキャニオンのような与島の採石場跡

写真:モノホシ ダン

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浦城地区で瀬戸大橋の景色を楽しんだら、塩浜(しおはま)集落から与島第二駐車場を通って、島の北端にある採石場跡へ向かいましょう。与島の採石場は、江戸時代の初期に、江戸幕府の御用丁場のひとつとして、大坂城再築のための採石も行われました。

その後、明治から昭和にかけて採石業が興り、最盛期には約30もの採石業者があり、与島の一大産業となっていました。グランドキャニオンのような採石場跡に架かる瀬戸大橋は、まるで山から橋が生えているような不思議な景観を見せています。

まるでグランドキャニオンのような与島の採石場跡

写真:モノホシ ダン

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採石場跡からは、瀬戸大橋を走行する列車を間近に見ることができます。与島第一駐車場にある与島プラザでは、瀬戸大橋の列車通過時刻表を掲示しているので、お気に入りの列車がやってくる時刻をチェックしておきましょう。

まるでグランドキャニオンのような与島の採石場跡

写真:モノホシ ダン

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さらに採石場跡からは、岡山方面への瀬戸大橋の眺めが素晴らしい。与島橋から岩黒島橋、櫃石島橋、さらに下津井瀬戸大橋まで見ることができて、思わず感嘆の声を上げずにはいられないでしょう。

採石場跡からの橋のテーマパークのような瀬戸大橋は必見

採石場跡からの橋のテーマパークのような瀬戸大橋は必見

写真:モノホシ ダン

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こうしてみると瀬戸大橋は、まさに橋のテーマパークと言えるでしょう。採石場跡から眺めることのできる優美な斜張橋は、岩黒島橋(792m)と櫃石島橋(790m)。2つの橋が作る姿は、まるで白鳥が羽を広げた姿のように美しい。

採石場跡からの橋のテーマパークのような瀬戸大橋は必見

写真:モノホシ ダン

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さらに、2つの斜張橋の彼方に架かる下津井大橋(1447m)は、瀬戸大橋の最北端にある吊り橋です。背後にそびえる岡山県の鷲羽山にはレジャーランドやホテルがあります。採石場跡から、美しい瀬戸大橋の絶景を心ゆくまで満喫してください。

採石場跡からの橋のテーマパークのような瀬戸大橋は必見

写真:モノホシ ダン

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帰路は、第二駐車場の西側の道を通り、料金所のゲートに出ましょう。そこに「バスストップ入口」と刻まれた石碑が立っているので入って階段を上ってゆくと、第一駐車場にある路線バスの「与島パーキングエリア停留所」に出ます。ご紹介したコースの散策時間は、第一駐車場から約2時間30分もあれば充分です。

このように、瀬戸大橋で唯一のパーキングエリアがある与島は、第一駐車場から少し移動するだけで、そのまま島歩きを楽しみながら、普段見ている瀬戸大橋とはまったく違う光景を見ることができます。

「与島プラザ」のフードコートでの昼食をはさんで、午前中でも午後からでも歩いてみてはいかがでしょうか。素晴らしい絶景が待っています。とくに海に沈む美しい夕日の時間帯もおすすめですよ。

与島パーキングエリアの基本情報

住所:香川県坂出市与島町
電話番号:0877-43-0502
アクセス:
JR坂出駅前から琴参バス(瀬戸大橋線)で約18分
JR児島駅前から琴参バス(瀬戸大橋線)で約30分
(バス運賃:JR坂出駅前から与島PAまで大人530円、JR児島駅から与島PAまで 大人410円)
※車利用の場合は、瀬戸大橋与島PA第一駐車場利用

2022年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/10/14 訪問

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