グリム童話の原点がここに?!独・北部の田舎町シュタイナウを散策

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グリム童話の原点がここに?!独・北部の田舎町シュタイナウを散策

グリム童話の原点がここに?!独・北部の田舎町シュタイナウを散策

更新日:2018/10/23 13:26

竹内 あやのプロフィール写真 竹内 あや トラベルライター

ドイツ北部の小さな町シュタイナウは、グリム童話で知られるグリム兄弟が幼年期を過ごした地。世界的に知られる童話は、ここから生まれました。周囲を牧草地に囲まれたのどかな町並みを歩けば、グリム童話の原点が見えてくるかもしれません。

のどかな町並みが広がる旧市街

のどかな町並みが広がる旧市街

写真:竹内 あや

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日本から直行便が就航しているフランクフルトから北東へ、列車で約50分。周囲を豊かな自然に囲まれた人口約1万人の小さな町シュタイナウは、かの有名なグリム童話を生み出したグリム兄弟が幼年期を過ごした地として知られています。

旧市街を南西に貫くようにグリム兄弟通りと呼ばれる道路が走り、周囲にはグリム一家が住んでいた家や兄弟の遊び場などが点在。町の中心にあるマルクト広場には、兄のヤーコプ・グリムの生誕200年にちなんで造られた噴水があります。

のどかな町並みが広がる旧市街

写真:竹内 あや

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噴水のまわりを飾る彫刻は、ウルツブルグ出身の彫刻家フィンガー・ロキットニッツによるもの。円柱の先端にはラプンツェルの塔がそびえ、小さな窓からは長い髪の毛が垂れ下がっています。その下には髪の毛をつたって塔を登る王子の姿も。ほかにも円柱の側面には、赤ずきんちゃんやカエルの王様など、グリム童話の主人公たちが描かれています。

噴水の周囲を彩っているのは、何体ものブロンズと砂岩でできた像。どの物語の登場人物か当てながら見るのも楽しいかもしれません。

のどかな町並みが広がる旧市街

写真:竹内 あや

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町なかには、ほかにも16世紀初頭に建てられた木組みの家や14世紀に建てられた門、魔女の塔などの歴史的建造物が点在。ひと巡りしても30分程度の小さな町なので、広場脇の観光案内所で散策マップをもらい、ひとつひとつをたどってみるといいでしょう。

ちなみに、グリム兄弟の家の背後を流れる川の上に吊り下がった檻のようなものは、“シュナップ籠”と呼ばれる道具。かつてはここで、パンの重量を少なくしたパン屋や畑から野菜などを盗んだ罪人などを籠に入れ、川につけて罰していたのだとか……。すぐ隣には外部からの侵入者を防ぐために14世紀に建てられた防御施設の一部、半円形の防衛塔も残っています。

グリム兄弟が住んでいた、現存する唯一の家

グリム兄弟が住んでいた、現存する唯一の家

写真:竹内 あや

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グリム一家が生まれ故郷のハーナウからシュタイナウへ越してきたのは、1791年のこと。ハーナウ市の書記官だった父親がハーナウ伯爵領であったシュタイナウの領地管理主務官となり、この地の官舎に住むことになったのです。このときヤーコプは6歳、ヴィルヘルムは5歳でした。

父親が亡くなるまでの7年間を過ごした家は当時のまま保存され、現在「グリム兄弟の家」博物館として一般に公開されています。当時、官舎の2階はオフィスとして使われており、一家が住んでいたのは1階部分。うち台所が当時の調度品などで再現されています。

グリム兄弟が住んでいた、現存する唯一の家

写真:竹内 あや

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館内は有料ですが、グリム兄弟通りに面した敷地内へは無料で入場することが可能です。緑の木々や芝生に隠れるようにして、グリム童話にちなんだ彫刻や銅像、お菓子の家などが点在しているので、こちらも必見。思わぬ発見があるかもしれません。

ちなみに、同博物館ではグリム兄弟に関する資料だけでなく、末弟で画家であったルートヴィヒ・エミールの作品も多数展示。当時のグリム一家の暮らしぶりは、彼によって描かれたスケッチ画などから伺い知ることができます。

<基本情報>
住所:Brueder Grimm-Haus, Brueder Grimm-Strasse 80, Steinau an der Strasse
電話:+49-6663-202-7605
アクセス:シュタイナウ駅から徒歩約15分
開館時間:11:00〜17:00
休館日:なし

グリム関連の博物館があるシュタイナウ城

グリム関連の博物館があるシュタイナウ城

写真:竹内 あや

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グリム兄弟の家と併せて訪れたいのが、マルクト広場の奥に立つシュタイナウ城。16世紀初頭から半ばにかけて築かれた五角形の堡塁、高い塔をもつ城で、内部の一部がグリム兄弟記念室として公開されています。

グリム関連の博物館があるシュタイナウ城

写真:竹内 あや

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ここでは、グリム一家が使っていた調度品や本のコレクション、家系に関する資料など充実の展示品を見ることができます。グリム童話のシーンを再現した部屋などもあり、グリム童話ファンであればだれもが楽しめる内容になっています。

<基本情報>
住所:Schloss Steinau, Schlossverwaltung, Steinau an der Strasse
電話:+49-6663-6843
アクセス:シュタイナウ駅から徒歩約15分
開館時間:11:00〜17:00
休館日:月曜

グリム童話を話題の人形劇で見よう!

グリム童話を話題の人形劇で見よう!

写真:竹内 あや

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スケジュールが合えば、ぜひ訪れたいのがシュタイナウ城の脇に立つ旧馬舎を改築したマリオネット劇場(写真左)。グリム兄弟なじみの町カッセル出身のカール・マーガーズッペが1924年に仲間とともに立ち上げた劇団で、以来3代にわたってグリム童話を題材とした人形劇を上演し続けています。

上演はおもに週末ですが、地方公演などに出かけているときもあるので、スケジュールはウェブページで確認を。演目は『白雪姫』、『ヘンゼルとグレーテル』、『赤ずきん』などだれもが知っているストーリーばかりなので、ドイツ語がわからなくても十分に理解できる内容となっています。

<基本情報>
住所:Marionettentheater Steinau, Am Kumpen 2-4, Steinau an der Strasse
電話:+49-6663-5388
アクセス:シュタイナウ駅から徒歩約15分

グリム童話の原点を求めて!

グリム兄弟が幼年時代を過ごした地、シュタイナウへ。大都市フランクフルトからローカル列車でわずか50分という場所にありながら、小さな町のためこれまで戦災にも遭わず、兄弟が過ごした当時のままの姿をとどめています。

兄弟はこの牧草地に囲まれた、自然豊かな環境で育ちました。都会の喧騒とは裏腹に、今ものどかな時間が流れる小さな町へ足を踏み入れれば、グリム童話誕生の原点が見えてくるかもしれません。

2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/09/20−2018/09/21 訪問

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