特別名勝の枯山水庭園は必見!京都「金地院」で大人の修学旅行はいかが?

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特別名勝の枯山水庭園は必見!京都「金地院」で大人の修学旅行はいかが?

特別名勝の枯山水庭園は必見!京都「金地院」で大人の修学旅行はいかが?

更新日:2018/10/30 16:56

島塚 渓のプロフィール写真 島塚 渓 トラベルライター

「金地院(こんちいん)」は水路閣や三門で有名な南禅寺の塔頭(たっちゅう)の1つ。周辺にある銀閣寺や平安神宮と比べるとマイナーな観光地かもしれませんが、ゆったりと鑑賞できる隠れた名所となっています。小堀遠州が作庭した庭園は、全国に36件しかない特別名勝に指定されている大変貴重なもの。大人の修学旅行には最適なスポットなので、ぜひみなさんも足を運んでみてください。

徳川家康の側近が再建したお寺

徳川家康の側近が再建したお寺

写真:島塚 渓

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金地院は、徳川家康のブレーンとして活躍した「以心崇伝(いしんすうでん)または金地院崇伝(こんちいんすうでん)」という僧侶が、慶長10年(1605年)に洛北・鷹ケ峯から現在の場所に移築したお寺。「黒衣の宰相(こくいのさいしょう)」の異名をとった崇伝は、僧侶という身分ながら、江戸幕府の法整備や外交政策に深く関わっていました。

みなさんも歴史の授業で習った「武家諸法度(ぶけしょはっと)」や「禁中並公家諸法度(きんちゅうならびにくげしょはっと)」も崇伝の功績によるもの。約250年も続く江戸幕府の繁栄の礎を築いた偉大な人物なんです。

徳川家康の側近が再建したお寺

写真:島塚 渓

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ちなみに金地院というお寺の名称も、このスーパー僧侶に因んだもの。境内の開山堂には崇伝の木像が安置してあるので、訪れた際にはぜひ見学してみてください。

徳川家康の側近が再建したお寺

写真:島塚 渓

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家康を支えた崇伝が再建したお寺という由来があるため、境内には家康を祀る「東照宮(とうしょうぐう)」が造営されています。東照宮と聞くと日光のものを思い浮かべますが、3代将軍徳川家光の奨励により、最盛期には全国で500社を超える東照宮が造られました。金地院にあるものは、寛永5年(1628年)に家康の遺言で建てられ、家康の遺髪と念持仏を祀る由緒正しい東照宮なんです。

美しい枯山水の庭園

美しい枯山水の庭園

写真:島塚 渓

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金地院の目玉とも言えるのが、特別名勝に指定されている、こちらの庭園。「鶴亀の庭」という名前が付けられ、幕府の作事奉行(さくじぶぎょう)、小堀遠州(こぼりえんしゅう)が設計した貴重なお庭です。

美しい枯山水の庭園

写真:島塚 渓

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鶴亀の庭は白砂や石などを使用して構成された「枯山水庭園(かれさんすいていえん)」と呼ばれるもの。禅寺でよく見られる形式で、龍安寺(りょうあんじ)や妙心寺の退蔵院(たいぞういん)が枯山水の庭として有名です。清浄な雰囲気を醸し出す枯山水庭園は、瞑想や座禅の場にふさわしく、庭を見ながらも自然と自分と向き合えるようになっているのが特徴。見る人の想像力によって、無限に広がる奥深さを持った庭園なんです。

美しい枯山水の庭園

写真:島塚 渓

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今回紹介する金地院の庭は、海を表現した白砂の上に、鶴と亀をモチーフにした石組みが配置されています。向かって右側にある細長い首が印象的なのが鶴石で、左手にある丸っこい造形をしているのが亀石です。鶴の背には常緑樹である松が、亀の背には落葉樹の槙柏(びゃくしん)が植えられ、2体がそれぞれ向かい合うように配置されています。神仙思想では鶴と亀は長寿の象徴だと考えられているため、徳川家の末永い繁栄を願った崇伝の意思が表れている庭と言えるんです!

重要文化財のお茶室「八窓席」も見学の価値あり

重要文化財のお茶室「八窓席」も見学の価値あり

写真:島塚 渓

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「鶴亀の庭」を作庭した小堀遠州は茶人としても著名な人物。金地院では遠州が設計した「八窓席(はっそうせき)」という茶室を見学することもできます。わずか三畳台目(三畳と普通の畳の4分の3の大きさの台目畳1つ分)という小さな空間にも関わらず、躙り口(にじりぐち)の位置や点前座の配置など様々な工夫がほどこされています。

なかでも特徴的なのが、その名前の由来ともなっている窓の多さです。実は窓は全部で6つしかないのですが、「八窓席」という名前が付けられており、千利休の茶室と比べると十分に数が多いことが分かります。その名称の由来については、多くの数という意味で八という数字をつけたという説や改修前には八つの窓があったという考えなどさまざまありますが、詳しいことは未だに分かっていません。

重要文化財のお茶室「八窓席」も見学の価値あり

写真:島塚 渓

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「八窓席」を鑑賞できる特別拝観は、期間限定で9時30分、10時30分、11時30分、13時30分、14時30分、15時30分からの1日6回だけ。入口のロッカーに荷物を預け、係の人の案内に従っての見学となります。また、写真撮影が禁止されていることと通常の拝観料に加えて700円の特別参拝料がかかることも注意が必要です。

金地院の基本情報

住所:京都府京都市左京区南禅寺福地町86-12
開館時間:3月〜11月 8時30分〜17時、12月〜2月 8時30分〜16時30分
拝観料:400円(特別拝観は別途700円が必要)

2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/06/17 訪問

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