日本では単に「トルコのカッパドキア」として知られる一帯ですが、世界遺産では「ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群」と広い範囲となり、複合遺産として1985年に登録されました。
不思議な景観は断層としても見ることが出来ます。ピンク色にも見える層を含めて、何億年もの歳月をかけて出来ている一帯。一般的には、エルジェスとハッサンという二つの山が、古代の火山活動で異なった時期に発生した火山灰や溶岩が重なり合い、複雑な地形となったとされます。
そしてカッパドキアの印象を強烈にしているのが、まさに奇岩と言える通称「きのこ岩」や「妖精の煙突」と呼ばれる景観。付近はパシャバー地区(Pasabag)と呼ばれていますが、地元では修道士の谷(Monks Valley)と呼ぶのです。その理由はかつてここに修道士が住んでいたから。
ではなぜこのような形となったのでしょう。一般的には硬さの違う層によると言われます。下の柔らかい層が長い年月の風化、雨などの作用で削れていき、上の硬い層が残ったとされているのです。
しかしそれがなぜキノコのようになるのか、やはり不思議と言えるのでは。
カッパドキア観光は、どこでも自由に歩いてよいわけではありません。ギョレメ国立公園ということもあり、指定された場所以外は入らないようにしましょう。
他のトルコの世界遺産のように、どこかにゲートがある訳でもありません。散策路が整備されている範囲内であれば、自由に歩くことが出来ます。
なお、場所によっては奇岩の上まで行くことも可能なのですが、足元は滑りやすく、万が一の際に対応が極めて難しいのが付近一帯。ケガや転落があってもあくまでも自己責任となりますので、トルコ観光を最後まで楽しむために、安全第一を心がけましょう。
カッパドキアでもお土産店があり、トルコと言えば「青い目玉」と言われる程有名なお守りも購入可能です。キーホルダー、民族衣装等様々ありますので、手に取ってみては。
なお、骨とう品の類を販売している店も多くあります。しかしながら、そこはしっかりとした鑑定の力が必要。本物と偽物が混在していますので、後になって後悔しないように注意をしましょう。
<カッパドキアの基本情報>
住所:Zelve Yolu, 50500 Cavusin Koyu/Avanos/Nevsehir
電話:03-3470-6380(トルコ共和国大使館 文化広報参事官室)
地域は限定されますが、カッパドキア地方のムスタファパシァ村(Mustafapasa (Sinasos))も世界遺産であり、こちらには今も実際に生活している人たちがいます。
中には日本のテレビの取材で、タレントが滞在した家も。
古い場所では今から2000年も遡りますが、その頃からほとんど同じ構造のままで何代にも渡って住み続けているのです。観光では、当然のことですが地元の方の許可が無いと私有地には入れませんので、くれぐれもご注意下さい。
もちろん、一般道は自由に散策出来ますので、周囲から生活の様子を知ることも出来ます。もしかすれば、住民が招き入れてくれることがあるかも。
トルコの玄関口に実際に使われる青い目玉。こちらの写真はムスタファパシァ村の住宅でのものです。お土産の話で一度触れていますが、青い目玉は魔除けのお守りで、ガラス製のお守りが割れるとき、それは魔の攻撃をお守りが自ら割れて守ってくれたと考えられているのです。
<ムスタファパシァ村の基本情報>
住所:Mustafapasa, ユルギュップ/ネヴシェヒル
電話:03-3470-6380(トルコ共和国大使館 文化広報参事官室)
奇岩が連続するカッパドキアの不思議な世界や、今も人々が住んでいる世界遺産。とても魅力あふれる観光地と言えるのでは。
また、トルコ観光では他にも世界遺産を楽しんでおくべきです。
真っ白な石灰棚と足湯が楽しめる「ヒエラポリス-パムッカレ」
シュリーマンが夢を追いかけて発見した「トロイの遺跡」
エジプトの女王クレオパトラが歩いた「エフェソス古代都市遺跡」等
これらは下記の関連MEMOにリンクを設定していますので、ぜひ、観光の参考として下さい。
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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