このイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館(Isabella Stewart Gardner Museum)という名前は、創設者である女性の名前から付けられています。芸術品コレクターでありパトロンでもあったイザベラは、夫とともに自分達の芸術コレクションを展示する理想の美術館を設立する夢を描いていました。残念ながら夫は先になくなってしまうのですが、その後イザベラは計画を実行し美術館を作ったのです。
上の写真はエントランスの様子。ボストン美術館から徒歩圏内で、かつ個人所有の素晴らしい芸術品を見れるということもあり、多くの観光客が訪れる人気スポットです。
創設者のイザベラは、この美術館を中世イタリアの大豪邸を模して作りたいと考え、設計段階から自らチェックし建築家に呆れられるほどの情熱を傾けていました。装飾品などは実際にヨーロッパから大量に輸入して完成させた徹底ぶり。
特に有名なのが写真の中庭です。配置された装飾品も、庭から見える窓の様子も、まるで中世イタリアにタイムトリップしたような見事さ。細部までイザベラのこだわりを感じることができます。
庭には花が咲き乱れなんとも美しい光景が広がっています。ガーデニングへの情熱を持ち続けたイザベラ。その意思を受け継ぎ、花は美術館内の温室で育てられ四季折々に合わせてすべて入れ替えられています。この写真は夏ですが、冬には冬のお花が植えられるため全く違う雰囲気に。また天井はガラスの屋根で庭全体がすっぽり覆われているので、雨の日でも楽しむことができますよ。
この美術館は3階建てになっており、中庭を囲む各部屋は美術品の展示室になっています。下からの景色を楽しんだら、3階まで登ってみてみましょう。上から見ると左右対称にデザインされたお庭の美しさが引き立ちます。
見どころは中庭だけではありません。イザベラが生前に集めた美術品コレクションも見ごたえがあります。ヨーロッパから中国、そして日本美術に至るまで、幅広いコレクションを鑑賞できます。通常の美術館のように作者や年代で分けるような展示はしておらず、まるで美術好きの邸宅に招かれたように感じられるセッティングになっています。展示もイザベラが全て指示を出して陳列したとのことで、並々ならぬ情熱が伝わってきますね。
小規模ながら見どころ十分なこの美術館の魅力、伝わったでしょうか。イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館はボストン美術館から徒歩圏内。観光の際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
住所:25 Evans Way, Boston, MA
電話番号:+1-617-566-1401
アクセス:Ruggles駅から徒歩約10分
2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/3更新)
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