祝再建!奈良・興福寺中金堂の落慶記念夜間特別拝観&ライトアップ

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祝再建!奈良・興福寺中金堂の落慶記念夜間特別拝観&ライトアップ

祝再建!奈良・興福寺中金堂の落慶記念夜間特別拝観&ライトアップ

更新日:2018/10/29 19:10

いずみ ゆかのプロフィール写真 いずみ ゆか ライター

710年の平城京遷都と同時に藤原不比等が興福寺の最初の堂宇として建立した中金堂。幾度も焼失と再建を繰り返し、江戸期に焼失してから約300年ぶりに創建当時の姿で蘇りました。平成30年10月7日から5日間の落慶法要が結願し、10月20日から待望の一般参拝がスタート。それに伴ない、落慶記念夜間特別拝観とライトアップが11月11日(日)まで開催中です。光と音楽の演出で天平時代へ時を旅してみませんか?

約300年ぶりに再建された興福寺中金堂

約300年ぶりに再建された興福寺中金堂

写真:いずみ ゆか

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興福寺の伽藍の中でも中核をなす建物である中金堂。これまで7回焼失し、享保2(1717)年の焼失以来、仮堂でしたが、平成3年に「天平文化空間の再構成」を掲げ、天平期の雰囲気を感じてもらえる境内づくりをと中金堂再建事業がスタート。とうとう平成30年10月に長年の悲願である落慶※を迎えました。

そして、10月20日(土)からの一般参拝にあわせ、11月11日(日)まで、『天平への回帰』をコンセプトにライトアップと落慶記念夜間特別拝観が行われています。

美術家の高橋匡太氏と音楽家の山中透氏による、“天平の色彩を強調する光”と“伎楽的な大陸をイメージした音楽”の融合したパフォーマンス(約15分)の美。時を超え、私達を創建時の天平時代へと導いてくれます。

※寺社などの修理の完成や新築を祝うこと

天平の色彩を強調、建物様式を魅せるライトアップ演出に注目を

天平の色彩を強調、建物様式を魅せるライトアップ演出に注目を

写真:いずみ ゆか

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これまで100周年記念を迎えた東京駅や二条城など大規模なライトアップを手掛けてきた美術家の高橋匡太(たかはしきょうた)氏。この度の中金堂のライティングにあたり、朱や柱の群青など古色再現を取材したとのこと。
京都出身の高橋氏は、「京都の平安文化と違い天平文化は、大陸の色彩が力強い。エキゾチックでビビットな色彩に驚いた往時の人々の様に、落慶をみんなで楽しんで貰えたら」と語ります。

ライティングをどんどん変化させ、プロジェクションマッピングのような効果を発揮させている時もあれば、柱が出てきて梁が持ち上がってくる様な一部がコントラストで徐々に変わる演出も。光のコンセプト『建築様式を魅せる光』『天平の色彩を強調する光』が見どころです。

天平の色彩を強調、建物様式を魅せるライトアップ演出に注目を

写真:いずみ ゆか

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実際に中金堂を参拝すると良く分かりますが、朱・群青・金色の三色の鮮やかな色合いは特に印象に残ります。この天平カラーとも言える色彩を強調したライティングの持つ鮮明さは必見です。

天平の色彩を強調、建物様式を魅せるライトアップ演出に注目を

写真:いずみ ゆか

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現代の奈良の寺社が持つ色は、時代を経てきた侘びの味わいがありますが、約1300年前は大陸から文化が流入してきた時代の最先端。その時の華やかさや賑わいがライティングの色と音楽の効果で、再認識できるのです。

来場者も一体に!天平の風景に溶け込む演出

来場者も一体に!天平の風景に溶け込む演出

写真:いずみ ゆか

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入場時にはLED提灯が渡され、光のコンセプトのひとつ『人の賑わいが創り出す灯り』として、私達も演出の一部に。
「自分達の灯りを持って、お客様自身もみんなで一つの風景になってもらい、落慶の瞬間を楽しんで欲しい」と高橋氏。

来場者も一体に!天平の風景に溶け込む演出

写真:いずみ ゆか

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実は、LED提灯は無線で制御され、ライティングと連動し、次々と色が変わっていきます。

来場者も一体に!天平の風景に溶け込む演出

写真:いずみ ゆか

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音楽もライティングも静かな感じから、急にテンポが良くなったりと緩急があり、それにあわせて一人一人持っている提灯の色が異なって発色。そのため、大人はもちろん、お子様も喜び、至る所から歓声があがります。

天平人と同じ気持ちで、御本尊・釈迦如来坐像や再現された法相柱にご参拝を

天平人と同じ気持ちで、御本尊・釈迦如来坐像や再現された法相柱にご参拝を

写真:いずみ ゆか

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創建当時の中金堂の御本尊は、藤原鎌足が蘇我入鹿打倒を祈願して造立したと伝わる釈迦如来坐像。現在安置されているお像は、5代目です。この度の落慶にあわせて金箔を貼り直したので往時の金色に輝いています。

また、創建時の柱に描かれ“礼拝の対象”とされてきた「法相柱(ほっそうちゅう)」は、日本画家・畠中光亨(はたなかこうきょう)氏が描いたもの。興福寺が属する法相宗の祖師が描かれています。往時の人々と同じような気持ちで是非、ご参拝を。

天平人と同じ気持ちで、御本尊・釈迦如来坐像や再現された法相柱にご参拝を

写真:いずみ ゆか

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脇侍には、重要文化財の薬王菩薩・薬上菩薩立像(鎌倉時代)。そして、興福寺は鎌倉時代に再興しているのですが、鎌倉再興期の傑作とうたわれる国宝・四天王立像と重要文化財の大黒天立像、厨子におわす吉祥天倚像がおられます。

※堂内撮影禁止

みんなでこのハレの日をお祝いしよう!

みんなでこのハレの日をお祝いしよう!

写真:いずみ ゆか

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多くの人が待ちわびたこの度の中金堂の落慶。奈良はお祝いムード一色です。
是非、この機会に奈良を訪れ、当時の天平人のように落慶のこの晴れやかな時をみなさんで共有しましょう。

落慶記念夜間特別拝観 興福寺中金堂ライトアップの基本情報

日程:2018年10月20日(土)〜11月11日(日)
時間:17:30〜20:00(夜間拝観〜19:30)※雨天実施
拝観料:大人500円、小人100円
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩約5分
住所:奈良市登大路町48 法相宗大本山 興福寺
電話番号:0742-32-2112(奈良新聞社興福寺ライトアップ事務局)

2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/10/20 訪問

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