究極のエコに感動!米ペンシルベニア州でアーミッシュの村を訪ねる

究極のエコに感動!米ペンシルベニア州でアーミッシュの村を訪ねる

更新日:2018/10/29 14:44

いしい ひいのプロフィール写真 いしい ひい 元旅行会社勤務、アメリカ旅行ライター、フードコーディネーター
アーミッシュって、ご存知ですか?アメリカのペンシルベニア州ランカスター郡には、今でも素朴な自給自足を営み、宗教の規則に従って平和的に暮らすアーミッシュの村があります。そこで目に入ってくるのは豊かな大地の実り、バギーと呼ばれる馬車、まるでタイムスリップしたかのような牧歌的な風景。昔懐かしい蒸気機関車や伝統的な食事風景など、アーミッシュの村の魅力をご紹介しましょう。

アーミッシュってどんな人たち?

アーミッシュってどんな人たち?

写真:いしい ひい

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アーミッシュとは、米ペンシルベニア州やオハイオ州に暮らすドイツ系移民の宗教集団で、人口は20万人ほど。移民当時の生活様式を守って、現在でも農耕や牧畜による自給自足を営んでいます。
自動車は運転せず馬車で移動する、農業では農薬や化学肥料を使わない、服装は極めて質素で自らの信仰に反する製品は使わないなど、究極のエコでロハスな暮らしを実践しています。

アーミッシュが住んでいるペンシルベニア州ランカスター郡は、ニューヨークから車で2時間半ほど。見晴らす限り豊かな自然が広がる光景は、まさに心洗われる風景ですよ。

アーミッシュってどんな人たち?

写真:いしい ひい

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アーミッシュの文化であるキルトやハチミツなどの特産品は非常に人気があり、観光客向けにも販売されています。
キルトはベッドカバーから鍋つかみまで、様々なパターンや色合いのものが売られていて、お土産にちょうどいい感じです。

アーミッシュってどんな人たち?

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ランカスター郡の観光案内所Discover Lancaster。アーミッシュ村の観光はインターネットでも情報は少ないですが、ここにはランカスター郡で行くべき場所の資料がそろっており、スタッフも非常にフレンドリーなので、観光の拠点として便利です。

<ビジターセンターの基本情報>
住所:501 Greenfield Rd, Lancaster, PA 17601
電話:+1-800-723-8824
営業時間:月〜土9:00 -17:00 日10:00-16:00

アーミッシュってどんな暮らしをしているの?

アーミッシュってどんな暮らしをしているの?

写真:いしい ひい

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「アーミッシュ・ビレッジ」「アーミッシュ・ファーム&ハウス」など観光客向けの施設を訪れると、アーミッシュの生活を垣間見たりその歴史を知ることができます。かわいい動物たちに会うこともできますよ。

アーミッシュってどんな暮らしをしているの?

写真:いしい ひい

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昔ながらの技術しか使わないアーミッシュは車を運転しません。広大な大地の中を、バギーと呼ばれる一頭立ての馬車を使って移動しているのです。
アーミッシュ以外の住民や観光客の車の横で馬が走っている風景は、まるで二つの時代が共存しているかのようです。

アーミッシュってどんな暮らしをしているの?

写真:いしい ひい

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牧歌的な風景をさらにノスタルジックにしているのが、屋根付きの橋。木を組み合わせて橋を造っていた18〜19世紀頃、雨や太陽による劣化を防ぐために屋根がつけられました。
いまも現役で活躍する橋もある一方で、役目を終えて一般道路の横にひっそりと保存されている橋もあります。

アーミッシュの村を走り抜ける蒸気機関車!

アーミッシュの村を走り抜ける蒸気機関車!

写真:いしい ひい

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ランカスター郡で子供たちに大人気のアトラクションと言えば、ストラスバーグ・レイルロード(Strasburg Rail Road)。1832年創業で現在も営業しているアメリカ最古の鉄道です。
煙を吐きながら駅に入ってくる汽車に子供たちは興味津々、乗組員とおしゃべりしたり写真を撮ったり。

アーミッシュの村を走り抜ける蒸気機関車!

写真:いしい ひい

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何ともノスタルジックな蒸気機関車!45分の観光列車は毎日運行されていて、チケットはその場(ストラスバーグ駅)でもオンラインでも購入できます。

列車はペンシルベニアダッチ・カントリーと呼ばれるアーミッシュの農業地帯を走り抜けて行きます。車窓からの風景は、農作業中のアーミッシュの人々やその子供たち、実り豊かな畑と牛馬の姿。とても心安らぐ美しい風景です。

普通客車でもじゅうぶん楽しめますが、ダイニングカーに乗って食事と風景を一緒に楽しんだり、季節によってサンタ・エクスプレスや、きかんしゃトーマスなどイベント列車も運行されています。

ストラスバーグ駅の向かいには鉄道博物館があり、ペンシルベニア州の鉄道の歴史を知ることが出来ます。

<ストラスバーグ・レイルロードの基本情報>
住所:301 Gap Rd, Ronks, PA 17572
電話:+1-866-725-9666
営業時間:月〜金10:00 -14:00 土10:00-19:00 日10:00-16:00

アーミッシュはどんなものを食べているの?

アーミッシュの食卓の基本は、家族で囲むスローフード。豊かな自然の恵みで作られる料理には愛情が溢れています。
チキンコーンスープ、ビーフグレイビー、パイやドーナツなどのレシピは、シンプルだけど栄養もボリュームもたっぷり!新鮮なミルクで作られるアイスクリームやバターも有名です。

そんなアーミッシュの伝統的な料理を楽しめるレストランが、グッド&プレンティ(Good’n Plenty)。名前のとおり、愛情もボリュームも溢れんばかりの家庭料理を日々提供しているお店です。

アーミッシュはどんなものを食べているの?

写真:いしい ひい

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アーミッシュはどんなものを食べているの?

写真:いしい ひい

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写真はPennsylvania Dutch Samplerという一品。右上から時計回りに、フライドチキン、ブラウンバターヌードル、ポーク&ザワークラフト、ミートローフ。どれもアーミッシュの素朴な家庭料理です。

アーミッシュはどんなものを食べているの?

写真:いしい ひい

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写真の手前はチャウチャウ(Chow Chow)。ニンジン、セロリ、カリフラワーなどを酢と砂糖で味付けしたアーミッシュのピクルスです。
その奥のコーンナゲッツは、トウモロコシがたっぷり入った生地を丸めて揚げたもの。右側はビーツとゆで卵。野菜がたっぷりで、日本人にも合う味覚です。

帰り際、お店の人に「食事はどうでしたか?」と聞かれたら、お店の名前そのままに、Good’n Plenty!(美味しかった、たっぷり頂きました!)と答えたくなることでしょう。

<グッド&プレンティの基本情報>
住所:150 Eastbrook Rd, Smoketown, PA 17576
電話:+1-717-394-7111
営業時間:月〜金11:30 -19:00 土11:30-20:00 日11:30-17:00

エコなアーミッシュの生き方を見習いたい!

ペンシルベニア州ランカスター郡の観光は、ニューヨーク、ワシントンD.C.、フィラデルフィアなど米東海岸の旅に組み込むとよいですよ。
アーミッシュの人たちの、家族と自然の恵みを大切にする素朴な生き方は、私たちが忘れてしまいがちな価値観を再認識させてくれることでしょう。

2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/10/07 訪問

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