写真:天草野 黒猫
地図を見る湧水が豊富な事から水の国と呼ばれる熊本。そんな熊本の嘉島町に2.5haもある湧水池の中、浮かんでいるようにみえる神聖な神社があります。ここ「浮島神社(熊野坐神社)」は平安時代1001年の鎮座。千年以上の歴史をもち、地域では「浮島さん」と呼ばれ親しまれている神社です。
提供元:たむら まりこ
地図を見る遠くから見ても、この池は湧水であることがわかるほどの清らかさ。湧水の量はなんと1日平均13万トン!平成の名水百選、水の郷百選、ため池百選にも選ばれています。そんな池の中、半島のように突き出た場所に鎮座する「浮島神社」。数々の伝説をもつパワースポットであり、自転車のお守りなど他では手に入らないお守りもいただけます。朝霧立ち上る早朝の風景も神秘的で有名です。
写真:天草野 黒猫
地図を見る「浮島神社」は元々この地の領主、井王家3代目井王三郎直久の創建。
由来によれば、昔この地は湿地帯で五穀の収穫が安定せず、領主直久は邸内に熊野大神の祠を建て領民の生活の安定を祈っていました。すると夢枕に大神が立たれ、お告げどおり北方の山麓を堀った所、2カ所から清泉が湧き出したのだとか。
写真:天草野 黒猫
地図を見るその後、直久と領民で開拓し現在の池が完成。湿地帯の水もはけ、五穀の収穫も安定。歓喜した直久は社殿をこの池に作り自ら初代神主となったといわれています。以来、なんと1000年以上も井王家は神職を担い2018年現在41代目。
また池には黄金色に光る「兜石」が、今も沈んでいるといわれ御神体となっているとか。由緒あるパワースポットです。
写真:天草野 黒猫
地図を見る「浮島神社」の御祭神はイザナギ、イザナミの神。国産み神話で有名な夫婦神です。そのため、安産、夫婦円満、家内安全などのお守りがいただけます。
また、イザナギは黄泉の国から帰ったあと、穢れを落とす禊(みそぎ)を初めて行った神様。そのため、厄除けのお守りも授かることができます。
写真:天草野 黒猫
地図を見る「浮島神社」独自、他にはあまりないお守り。それは自転車お守りです。井王家神職の方がサイクリストで、自転車のお守りの問い合わせを受けていたことから考案、御霊入れをされているもの。自転車のホイールのような形で、絹糸の材質。泥はねしないよう、ビニールで包まれています。
劇場版「弱虫ペダル」公開時に配布された弱虫ペダル新聞で紹介されたり、自転車関係の雑誌でも取り上げられていて人気のお守りです。
写真:天草野 黒猫
地図を見るもうひとつ珍しいお守りは「うきまもり」です。熊本県内の浮きメーカーで、桐の原木を手で削り奉製されている手作りのお守り。釣り人の安全だけでなく運気上昇や、受験シーズンには合格のお守りとしても、授かる方が多いとか。社殿前には大きな浮き守りも鎮座していて、他に見ない風景です。
写真:天草野 黒猫
地図を見る境内には「赤女稲荷神社・馬頭観音」も祀られています。赤女稲荷には伝説があり、先代神主が夜道を歩く時は灯りを照らしてくれたり、色々と補佐してくれたお稲荷様なのだとか。五穀豊穣、商売繁盛と共に、名前のとおり女性の守り神です。
写真:天草野 黒猫
地図を見る「浮島神社」がある嘉島町は2016年の熊本地震で最も揺れが大きかった地域です。神社も大きな被害をうけ、この美しい湧水池も茶色に濁りました。今では驚くほど清らかさを取り戻している湧水池。秋になると、水鳥がゆったり泳ぎ朝霧につつまれる神秘的な風景を見ることができます。
写真:天草野 黒猫
地図を見る元々は領主で「浮島神社」歴代の神主の祈りどおり、周辺の田畑は秋には黄金色に輝きます。1000年を超え長きにわたり、祈りの地であった「浮島神社」。この清々しさ、パワーを受け取って帰りましょう!
住所:熊本県上益城郡嘉島町井寺2828
電話番号:096-237-1437
アクセス:<バス>熊本交通センターから熊本バス(御船経由甲佐・砥用・玉虫行きorクレア経由城南行き)「下六嘉」下車。徒歩約10分。<車>九州自動車道 御船ICから約10分
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
天草野 黒猫
元バックパッカー、歴史好き。乗り物好き。原動力はおいしい食べ物です。そのため食べ物を通して文化をのぞく事も大好き!日本では九州在住。島育ちで九州は得意分野です。バックパックで培った、削るところは削り、…
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