新潟「出湯温泉 清廣館」建物は文化財!天然ラジウム源泉の秘湯宿

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新潟「出湯温泉 清廣館」建物は文化財!天然ラジウム源泉の秘湯宿

新潟「出湯温泉 清廣館」建物は文化財!天然ラジウム源泉の秘湯宿

更新日:2018/10/31 11:55

きんぎょ 美歩のプロフィール写真 きんぎょ 美歩 温泉と歴史旅 Walker

新潟県阿賀野市にある「出湯温泉」は、新潟県最古の温泉ともいわれ、開湯から1200年もの古い歴史をもつ温泉地です。温泉は効能の高さでも知られる「天然ラジウム温泉」の源泉かけ流し。「出湯温泉 清廣館」は、300年余りの歴史ある老舗宿で、木造3階建ての建物は、国の登録有形文化財にも登録されています。
昭和のノスタルジックな雰囲気が深い趣を醸し出す、「日本秘湯を守る会」の宿「清廣館」をご紹介しましょう。

静かな癒しの空間、出湯温泉とは

静かな癒しの空間、出湯温泉とは

写真:きんぎょ 美歩

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新潟市内から車で約40分、阿賀野市の五頭山麓にある「五頭温泉郷」には、「出湯」「今坂」「村杉」という3つの温泉地があります。その中のひとつ「出湯温泉」は、9世紀の初め、弘法大師空海のついた錫杖で湧出したという、古い伝説が残る温泉地です。

秋田の「玉川温泉」や鳥取の「三朝温泉」は、奇跡の力といわれる「ラジウム温泉」で全国的にも知られていますが、実はこの「出湯温泉」もそれらの温泉と同じように、自然治癒力を高める効能が高い、天然のラジウム温泉です。

五頭山信仰の古刹「華報寺」を中心に、湯治場として賑わった出湯温泉は、現在は旅館が数件残るのみ。静かでゆったりとした雰囲気です。

静かな癒しの空間、出湯温泉とは

写真:きんぎょ 美歩

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「華報寺」の境内には、出湯温泉の源泉で、今も「華報寺共同浴場」として利用されている「寺湯」があります。正式名称は漲泉窟(ちょうせんくつ)という、日帰り温泉です。

思わず笑みがこぼれるような建物は、地域に根付いた共同浴場のイメージそのままですね。入口にある自販機で入浴券を購入してから、中に入ります。少しぬるめの温泉は、源泉かけ流し。湯船の底からプクプクと湧出ています。

朝早くから地元の方が訪れる共同浴場は、近年では、特にアトピーにも効果のある温泉ということで、遠方から訪れる方も多いようです。

<華報寺共同浴場の基本情報>
住所:新潟県阿賀野市出湯794
営業時間:6:00〜18:50
料金:大人200円、小人100円、幼児50円

静かな癒しの空間、出湯温泉とは

写真:きんぎょ 美歩

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小ぢんまりした温泉街は、ぶらぶらと散策するのがオススメです。
「弘法の足湯」は、2009年10月に完成しました。足湯の泉質は、旅館の温泉と同じ、ラドンを含む「単純弱放射能冷鉱泉」です。足湯は毎朝、新しい源泉が注がれます。

足湯というと、囲いの無い場所で、景色を眺めながら浸かるのが一般的ですが、「弘法の足湯」はラドンを吸入しやすいように、小屋の中に造られています。料金箱が小屋の隅に設置されていますので、利用者はそこに料金を入れる仕組みです。

湧きたて源泉は飲泉も可能、ペットボトルで温泉のお持ち帰りもできますよ!
足もとポカポカで温まり、体の中の自分力、自然治癒力を高めてみてはいかがでしょうか。

<弘法の足湯の基本情報>
住所:新潟県阿賀野市出湯809-1(清廣館の隣)
営業時間:10:00〜16:30 ※木曜定休

まるでアニメの湯屋?!「出湯温泉 清廣館」

まるでアニメの湯屋?!「出湯温泉 清廣館」

写真:きんぎょ 美歩

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明治、大正時代には、当時の役人や地主らも訪れる保養地として、賑わいをみせた「出湯温泉」。文献によると「出湯温泉 清廣館」は、1700年代には既に営業をし、また戦時中は温泉の効能から、負傷兵の治癒処としても利用されていました。

「出湯温泉 清廣館」は「華報寺」のすぐ傍にあり、「日本秘湯を守る会」の会員宿です。

まるでアニメの湯屋?!「出湯温泉 清廣館」

写真:きんぎょ 美歩

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「清廣館」の現在の宿の建築は1928年(昭和3年)完成の、木造三階建て数寄屋造りです。国登録有形文化財に登録されている建物は、時間の流れが止まり、ノスタルジックな面影を映し出しています。

迫力ある高さの、木造の宿を見上げると、建物の外壁はガラス窓の板戸で覆われ、懐かしいクサマキの雨戸も見うけられます。縁の手すりに干された宿泊客の手拭いまでもが、温泉旅情を掻き立てるような、風情ある光景です。まるで、アニメに出てくる湯屋のよう!

ビューポイントを見つけたら、ぜひ写真に収めましょう。

粋な細工も発見!レトロ&アート感が満載の客室

粋な細工も発見!レトロ&アート感が満載の客室

写真:きんぎょ 美歩

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写真は、2階の客室のひとつです。老舗旅館らしい、重厚な風格が感じられる客室ですね。床の間や地袋の天板には、厚い欅の一枚板が使用されています!
実は「清廣館」では、部屋毎に異なる銘木が使用され、其々趣のある客室を楽しむことができます。

昭和のレトロ感が満載の客室は、じっくり眺めると、携わった職人たちの、高度な手仕事や遊び心が光っているのを、発見できますよ。

粋な細工も発見!レトロ&アート感が満載の客室

写真:きんぎょ 美歩

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地袋が設えられた脇床の壁は、外部からの光を取り入れられるように、八角形に縁どられています。障子には、五頭山を意識したかのような、山形の細工が施されていますが、よく見ると障子の桟を利用して阿賀野川を。そして、そこに架かる橋をイメージした、粋な細工が!

床の間の掛け軸の下にも、光を取り込むような、おしゃれな可愛い細工がなされていますよ。デザインを工夫した、高度で粋な襖や障子は、まさに数寄屋造りの特徴で、計算されたアートといえるでしょう。

粋な細工も発見!レトロ&アート感が満載の客室

写真:きんぎょ 美歩

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太くて頑丈そうな五葉松の手すり。下部には模様も施されています。この長い広縁には、今ではほとんど見ることのない、歪みのあるレトロガラスがはめ込まれています。
ガラス戸の木枠も、どこか懐かしさを感じさせますね。

時代を感じる木製の応接セットで、浴衣姿で寛げば、まさに昭和の時代にタイムスリップ!
温泉気分が高まる撮影スポットかもしれませんよ。

こちらの客室では、入口の小上がりにも、桜の床柱が付いた小さな床が設えられ、小壁にもやはり細工が施してあります。文化財ならではの建築様式です。こちらもお見逃しなく!

ゆったりまったり、源泉100%の「天然ラジウム泉」

ゆったりまったり、源泉100%の「天然ラジウム泉」

写真:きんぎょ 美歩

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「清廣館」のお風呂は、循環装置や塩素消毒など一切ない、自噴源泉100%のラジウム温泉です。湯量の調整もない自然のままの温泉は、源泉の温度が低いので、加温の掛け流しとなっています。

お風呂は、歴史と素朴さを感じる無塗装の総檜張りのお風呂と、少し新しいタイル張りのお風呂があります。男女別の入替制で内湯のみです。

ゆったりまったり、源泉100%の「天然ラジウム泉」

写真:きんぎょ 美歩

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湯泉と湯音保全のため、お風呂には軽い蓋がかかっていて、使用時には外し、使用後は使用者が蓋をします。

ラジウム(ラドン)は、温泉が湧出る時に空気中に悲惨するため、浸かるよりも、吸うことに効果があるとされています。吸引により血液循環に入り、全身にいきわたることで、自己免疫力がUPし、自律神経の乱れを整えたりする効能が期待されます。

浴室内にこもる湯気と、ちょうどいい温めの湯加減で、ゆったりまったり…。ずっと浸かっていたくなるような心地よい温泉は、連泊される方が多いのも頷ける、いい温泉です。

ゆったりまったり、源泉100%の「天然ラジウム泉」

写真:きんぎょ 美歩

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新潟は食の宝庫です。夕食や朝食は、五頭山や阿賀野の幸がたっぷりの、心のこもったお料理の数々が提供されます。

宿の女将さんらが直接山に出向き採った、旬のキノコや山菜、手作り味噌や梅干し、阿賀野の美味しいお米や川魚など等が、地元の有機野菜とともに調理され、卓上を彩ります。

時の流れと、癒しの空間を体感

街全体が癒しの空間であることを、きっと感じることができる出湯温泉。昭和のノスタルジックに触れながら、しっとりとした旅情と希少な温泉に浸かることができる「清廣館」の魅力を、ぜひ体感してみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/10/13−2018/10/14 訪問

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