写真:さとちん
地図を見る首都プラハから北西に90kmの位置にあるジャテツ(zatec)。700年以上も昔から高品質のホップを生産しているビール醸造の中心の地です。ホップを運んだ線路もまだ残っています。
普段は静かな街ですが、年1回開催されるホップの収穫祭「ドチェスター」では、20か所の醸造所が集まり40種類以上のビールが楽しめるということで、多くの観光客が訪れます。
写真:さとちん
地図を見るジャテツで訪れたいのがホップの加工場だった建物を改修して作ったホップ博物館(Chmelarske muzeum zatec)。ホップについてだけでなくジャテツの歴史も学ぶことができます。
見学できるのは4月から10月の間だけですが、希望があれば冬の間も見学できます。ただし館内に暖房設備はないので、暖かい服装で参加するようにしましょう。
写真:さとちん
地図を見る最初にホップについて学びます。
ジャテツにホップ畑が作られるようになったのは12世紀になってから。ホップは長い添木にそって数メートルも伸びていきます。この模型は小さなものですが、展示されていた本物の添木は6メートルくらいあります。そんなに成長するということに驚きです。
ホップの実を見たことのある人は多いと思いますが、ホップがこんな風に成長するということを知っている人は少ないのでは?
写真:さとちん
地図を見るホップ以外にもホップを収穫する機械や乾燥させる設備などが館内に展示されています。加工場を博物館にしているので、ホップの加工の様子を順を追って知ることができ、とてもわかりやすいです。
写真:さとちん
地図を見る高品質のジャテツ産ホップは世界中に輸出されています。
博物館の一角にジャテツ産のホップを使用したビールが展示されていますが、よく見ると日本のブランドもたくさん置いてあります。
実は日本ではジャテツではなくザーツとドイツ語読みとなっているんです。ザーツ産ホップなら聞いた事のある人も多いのでは?
動画:さとちん
地図を見るホップ天文時計は隣接するホップとビールの神殿の壁に飾られているカラクリ時計。ホップの博物館2階の窓からちょうど正面に見ることができます。
カラクリ時計は「ビールを飲んだらジャテツのホップのことを思い出してくださいね」と私たちに訴えているのだとか。ジャテツのホップを思い出したらホップの天国へ、思い出さないと骸骨になっちゃう、ちょっぴりなブラックな、でもクスリと笑えるカラクリ時計です。
今度から日本のビールを飲んだ時もジャテツのホップを思い出してくださいね。
カラクリ時計の動きは動画でご覧ください。
<ホップ博物館の基本情報>
住所:nam. Prokopa Velkeho 1952/1952, 438 01 zatec
電話番号:+420-724-431-422
アクセス:ジャテツバスステーションから徒歩5分、鉄道のジャテツ駅からは徒歩20分
写真:さとちん
地図を見るホップの博物館に隣接している「ホップとビールの神殿(Chram Chmele a Piva )。ホップ倉庫の敷地に2012年に建てられました。こちらはホップの博物館よりも少しくだけたユーモアのある施設で、子どもも楽しめます。
遠くからも目立つ高い塔は内部にあるエレベーターで上の展望台まで上ることができ、エレベーターの中では3D映像が楽しめるようになっています。夜にはライトアップもされるんですよ。
写真:さとちん
地図を見る塔の上からはジャテツの街が一望できます。ジャテツはボヘミア地方では最も保存状態の良い王家の街でもあり、オレンジ色の屋根が並んだ街並みは、中世のヨーロッパを彷彿させます。所々に見える煙突は以前ホップを乾燥させていた施設の跡です。
写真:さとちん
地図を見る1階のショップではお土産を買うことができます。Tシャツ、ポストカード、アクセサリーなどいろいろありますが、オススメはここでしか買えないホップのチョコレート。お値段も手頃で、ホップの苦味が残った独特の味のチョコは職場のお土産にすると話のネタになりますよ。
<ホップとビールの神殿の基本情報>
住所:nam. Prokopa Velkeho 1951, 438 01 zatec
電話番号:+420-725-861-895
アクセス:ジャテツバスステーションから徒歩5分、鉄道のジャテツ駅からは徒歩20分
写真:さとちん
地図を見るホップとビールの神殿の敷地内にあるレストラン&ピボバル ウ オルロイェ(Restaurace & pivovar U Orloje)。こちらは醸造所を改良したレストランで店内に醸造設備があり、できたてのビールを飲むことができます。
写真:さとちん
地図を見るビール好きならビールの飲み比べに挑戦しましょう。
テーブルに置いてある採点用のメモに香り、味、苦味、後味など、1〜3まで点数をつけていきます。自分好みのビールが見つかりますよ。
写真:さとちん
地図を見る一緒にいただくのはビールにぴったりのラードを使ったパテがオススメ!
チェコではパンにもラードを塗って食べるのですが、パン用のラードはちょっと日本人の口には…。でも、このお店のラードを使ったパテはおいしくて驚きますよ!脂の旨味が凝縮されています。しかも、くどくない!
残念ながらテイクアウトはできないので、気になる人は是非こちらのお店を訪れて食べてみてください。ラードに対する意識が変わります。
<レストラン・ウ・オルロイェの基本情報>
住所:nam. Prokopa Velkeho 1951 438 01 zatec
電話番号:420-415-210-952
アクセス:ジャテツバスステーションから徒歩5分、鉄道のジャテツ駅からは徒歩20分
写真:さとちん
地図を見るチェコビールについて学べる場所も紹介しましょう。
ジャテツから南に80kmほどの位置にあるプルゼニ(Plzen)は、チェコ最大のシェアを誇るピルスナー・ウルケル誕生の地。ふたつの都市の間はチェコ国鉄のジャテツ〜プルゼニ線で結ばれています。
ピルスナー・ウルケルは私たちが普段飲みなれている黄金色の透き通ったピルスナータイプのビールの元祖とも言えます。昔は作るたびにバラツキがあったビールを、工場を一カ所に集めることで安定した品質のビールを生産できるようになりました。今でも昔と同じ場所にピルスナー・ウルケル醸造所があり、見学ができるようになっています。
大きな醸造所なので移動はバスを利用するのですが、土日祝日は馬車が運んでくれることも!
写真:さとちん
地図を見るツアー時間は1時間40分。当日でも空いていれば参加できますが、とても人気があるので事前にネットで予約してから行くことをお勧めします。
最新の技術から160年以上前の場所まで、ビールの歴史も学ぶことができます。
写真:さとちん
地図を見る醸造所見学の最後はできたてピルスナー・ウルケルの試飲!樽から直接グラスに注いでもらったビールは、今まで味わったことのないおいしさ!!この試飲で今までビール嫌いだった人がビール大好きになったという声も、よく聞かれます。
ピルスナー・ウルケル醸造所見学に関しては、以前もLINEトラベルjpで紹介したことがありまので、メモ欄を参照してください。
<ピルスナー・ウルケル醸造所の基本情報>
住所:U Prazdroje 7 301 00 Plzen 3
電話番号:+420-377-062-888
アクセス:プルゼニ中央駅から徒歩6分
ビールが苦手だった人もチェコに行くとビールが好きになることが多いとか。ジャテツとプルゼニは電車で2時間もかからずに行くことができます。せっかくなので2都市をまわって、もっとチェコビールを好きになりませんか?
2018年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:チェコ政府観光局
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