大阪ミナミに位置する南海なんば駅から10分ほど歩いた場所に、迫力満点の神社があるのをご存知でしょうか?この神社は難波八阪神社と言い、知る人ぞ知る関西のパワースポット。
鳥居を通って境内に足を進めると…、正面に巨大な獅子が顔を出し、思わず「何コレ!?」と立ちすくむ。ここに詣でると勝負運が付くと評判で、合格祈願に訪れる受験生はもちろん、スポーツ選手も足繁く通う有名な場所。受験、就活、恋愛、またスポーツの大会前に、挑む方は絶対に参拝しておきたい!
写真:旅人間
地図を見るこの巨大な獅子のインパクトから大阪の珍スポットとして紹介される事もありますが、その歴史は古い。正確な創建年代は不詳ですが、社伝によると仁徳天皇の御代に難波郷に悪病が流行し、それを治めるために牛頭天王(ごずてんのう)を祀ったのが始まりと言われています。
牛頭天王とは日本の神仏習合の神と言われ、諸説様々ですが素盞嗚尊と習合し、薬師如来の化身、除疫神として信仰されています。ちなみに、平安末期には疫病神を鎮め退散させるために花笠や山鉾を出し、牛頭天王に病魔退散を祈願して市内を練り歩くようになったのが祇園祭の起源であるのは有名ですね。
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地図を見るこの神社は、明治維新後の神仏分離によって寺は廃絶しますが、戦災後に氏子崇敬者が神社復興の為に奉賛会を結成し、「どうせなら大阪人がビックリするようなもの」と、古くからこの地では獅子舞が盛んな地域だった事から、魔よけの獅子として、昭和49年に巨大な獅子殿をご本殿ともに新しく造営されました。
高さ12メートル、幅11メートル、奥行き10メートルの巨大な獅子の口の中には、ご祭神の素盞嗚尊の荒魂を祀り、獅子殿の目はライトで、鼻がスピーカー、大きな口の中は舞台の役目も果たしています。
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地図を見る正面に立って見上げた時の圧倒される迫力、邪気や迷いが吹っ飛んでいく力強さ、そしてジッと向き合っていると「絶対に出来る」と心の底から自信が湧き上がって来るような体感。まさしくパワースポット!
ちなみに、万民の苦難を飲み込むとされる大きな口の中にある舞台では、獅子舞や演武など各種芸能が奉納され、餅撒き・豆撒きなどの神賑行事も行われます。1月の第3日曜日「綱引神事」は、素盞嗚尊が八つの頭と八つの尾がある大蛇を退治した説話に由来したもので、大阪市の無形民俗文化財に指定されています。
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地図を見る獅子殿の横に堂々と建つのが難波八阪神社のご本殿。ご祭神は素盞嗚尊・奇稲田姫命・八柱御子命です。そしてご神徳は疫病退散・商売繁盛・勝運・縁結び・農耕殖産など。
また本殿の脇の色々なタイプのおみくじも人気です。例えば「鯉みくじ」は恋とかけ、「鯛みくじ」はめでたいの鯛。他にも末広がりの「扇子おみくじ」や「だるまおみくじ」とユニーク。ここでは楽しんで今の自分を占ってみましょう。
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地図を見るそして何と言っても人気なのがお守りです。大きな口で勝利を呼び、邪気を飲みこみ勝運(商運)を招くと言われる巨大な獅子頭。この運気を常に身近にと難波八阪神社のお守りは評判が高く、おかげで「合格した」「勝負に勝った」と言う人が多い。受験や就活に挑む子供や孫に渡したいと言う方も多く訪れています。
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地図を見るまた境内には「戦艦陸奥主砲抑気具記念碑」があります。これは沈没し海底から引き揚げられた戦艦陸奥の主砲八門の砲口蓋。太平洋戦争において戦艦と運命を共にした1021名の将兵の魂を慰霊し、永遠の平和を祈るものとして安置されています。
陸奥は日本国民から親しまれ「陸奥、長門の40cm砲が太平洋を睨んでいればアメリカは攻めてこない」と語り継がれた日本の誇りとして君臨した戦艦。当時は「世界七大戦艦」と呼ばれていました。
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地図を見るしかし1943年6月8日、原因不明の爆発事故を起こし沈没。ここにある戦艦陸奥の主砲八門の砲口蓋は、氏子の方がお持ちになられ奉納されたそうです。
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地図を見る住所:大阪府大阪市浪速区元町2-9-19
電話番号:06-6641-1149
アクセス:大阪市営地下鉄 御堂筋線・四つ橋線 ナンバ駅より約6分
南海難波駅より約6分
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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