レトロな駅舎を移築した入口から館内へ入ると、汽笛が聞こえてきて早くも気分が高鳴ります。
まずは「SLスチーム号」に乗車しましょう!
「SLスチーム号」の運転時刻は1日3回。
11:00、13:30、15:30(2014年4月現在。当日は入口看板と館内放送でチェック!)
土日祝など乗客が多い日は臨時便も運転されます。
運転される蒸気機関車は4種類。
C61形2号機、D51形200号機、C62形2号機、8620形8630号機が期間ごとに交代で運転されます。
そして乗車料金は、大人(高校生以上)200円、小人(4歳以上)100円ととってもリーズナブル!
乗り場近くの踏み切りが、一番機関車に近く汽笛と蒸気の迫力を感じられる場所です。待ち列で並んでいる間にも、迫力満点の機関車の魅力を堪能しましょう!
大音響の汽笛と蒸気を吹き上げいざ出発!
客車は屋根のみ窓のないオープンタイプで、風を感じることができます。機関車は公園内の1kmの専用線路を10分かけて往復します。隣にはJR在来線が並走し、反対側は公園ののどかな風景が楽しめます。
発車時の迫力とはうって変わってとてものんびり。
昔の汽車旅ってこんな風だったのかな〜などと思いをはせながら楽しみましょう。
最終運転後は、転車台(ターンテーブル)で蒸気機関車が回転する姿を見ることができます。
転車台の周囲には放射状に伸びる線路が20線あり、蒸気機関車は本線から転車台まで移動し、回転して向きを変え、車庫なり待機場所へと移動します。
梅小路蒸気機関車館では、本来なら15度ぐらい回転させれば用が足りるところ、来場者によくわかるよう1回転ちょっと回転させてくれます。
100トン近い大きな機関車がゆっくりと回転していく様子は必見!鉄道ファンならずとも思わず「おお〜!」と歓声が上がります。
転車台の運転は2回。
一回目の回転を見逃した方は、2回目の機会を待って。
約15分後、掃除を終えた機関車は再び回転台に乗って方向転換し、車庫および屋外の待機所に移動します。
15:40〜16:10が転車台の稼働予定だそうです。お見逃しなく!
扇形車庫は扇を開いた形に見える蒸気機関車の車庫です。
扇形車庫自体の美しさもさることながら、そこに堂々と並ぶ機関車達には神々しい美しさすら感じます。
こちらでは日本を代表する蒸気機関車17形式19両が保存されています。そのうち7両が動態保存、つまり動く状態で保存されているというのは全国でも珍しいそうです。
梅小路蒸気機関車館の扇形車庫は、1914(大正3)年に建設された現存する最古の鉄筋コンクリート造りの扇形車庫で、2004年には電動天井クレーン、引き込み線と共に、国の重要文化財に指定されました。
そして車庫内では現在でも蒸気機関車の保守や修繕などが行われていて、「SLやまぐち号」のC57形やC56形や「SL北びわこ号」のC56形160号機も運転がない時は、梅小路蒸気機関車館で検査・修繕を受け展示されているようです。
実際に、車庫の奥の方では機関車の外装が取り外され、内部が露わになったボディーの修繕作業が行われていて、少し離れた所から見学することができました。
エントランス・資料展示館として使用している旧二条駅舎も扇形車庫に負けず劣らずレトロで素敵!
京都市指定有形文化財に指定されているこの旧二条駅舎は、1904(明治37)年 当時の私鉄 京都鉄道株式会社によって建設されました。現役時代は日本最古の木造駅舎と言われ、役目を終えた駅舎は1997年に梅小路蒸気機関車館に移築、復元されました。
展示館では、SLの車輪が動く仕組みが分かるコーナーや映像コーナー、実物大の運転席などが展示されています。運転席ではさまざまな運転機器を触ることができ、子供達に大人気。汽笛を鳴らして運転士の気分を味わうこともできます。
2016年春には、閉館した大阪弁天町の交通科学博物館の展示物を移設し、梅小路蒸気機関車館と一体となり、京都鉄道博物館としてオープンされます。
それに向け蒸気機関車館周辺では着々と建設工事が進められており、近接する梅小路公園内も整備が行われています。
近くの公園敷地内には、新しく大型遊具広場「すざくゆめ広場」とパークカフェがオープン。
カフェではピザなどの軽食やドリンク・ソフトクリーム・やつはしアイスなどが販売されています。
オープンカフェスペースもあり、子供達が遊具広場で遊ぶのを見ながらお茶を楽しめ、ママ達にはもってこいです!(笑)
こちらの遊具、よく見ると駒や桜、もみじなどの模様が施されていたり、太鼓橋があったりと京都らしいデザインが粋です。
また、円錐形の赤ロープのジャングルジムは他ではあまり見ない珍しいタイプ。足場がグラグラ揺れるためかなりエキサイティングらしく、小学生でも頂上に上がるのは至難の業?!ぜひチャレンジを!
また「すざくゆめ広場」の北側はチンチン電車の乗り場になっており、京都水族館近くの「市電ひろば」まで土日祝日のみチンチン電車が運行されています。
明治28年から京都の町を走り、市民に愛されていた市電。現在はリチウムイオン電池を動力源として、改造された車両がチンチン電車として公園内を走行しています。
蒸気機関車と市電。一日で明治〜昭和のレトロな気分を満喫できます!
レトロな魅力満載の「梅小路蒸気機関車館」SL体験はいかがでしたか?
SL乗車と扇形車庫での転車台回転は他ではなかなか体験できないもの。鉄道ファンでなくとも一度は行ってみたい博物館です!
2016年の京都鉄道博物館のオープンも楽しみですが、機関車の魅力を存分に味わいたい方、またレトロで落ち着いた雰囲気が好きな方はぜひ現在の蒸気機関車館へ足を運んでみて下さいね!
また、梅小路蒸気機関車館から京都水族館へは、公園内を徒歩約10分。土日祝は両施設間近くまでチンチン電車で移動することもできます。
京都水族館は開放的で京都らしい展示が魅力の水族館で、一躍京都の新しい観光名所となりました。
ぜひ梅小路蒸気機関車館と合わせて訪れて頂きたいスポットです。
京都水族館と梅小路公園については、筆者の別の記事でも紹介しておりますので、よろしければ下部[MEMO]からご覧ください。
<梅小路蒸気機関車館>
・開館時間:10:00〜17:30(入館は17:00まで)
・休館日:毎週水曜日
・入館料:
大人(高校生以上)410円 小人(4歳以上)100円
・SLスチーム号乗車料金:
大人(高校生以上)200円 小人(4歳以上)100円
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(2024/10/16更新)
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