写真:磯本 歌見
地図を見る播州清水寺は、今から1800年前、印度の僧・法道仙人が中国・朝鮮を経て渡来し、御嶽山に住んで鎮護国家豊作を祈願したのが始まりです。
推古35年(627)、推古天皇勅願で根本中堂を建立。水に乏しかったこの地で仙人が水神に祈り霊泉が湧いたことから「清水寺」と名付けられました。
その後、神喜2年(725)、聖武天皇が行基に勅命し大講堂を建立しました。つまり、2人の天皇の勅願の寺ということから、この寺では根本中堂、大講堂ともに本堂とされています。
写真:磯本 歌見
地図を見る大講堂の裏から鐘楼を見て進めば根本中堂に着きます。このお堂が、もう一つの本堂の根本中堂です。ご本尊の十一面観音は秘仏で、2017年に開帳されました。
写真:磯本 歌見
地図を見る根本中堂の奥を少し下れば、寺名の由来となった滾浄水(こんじょうすい)が湧く「おかげの井戸」があり、水面に顔を写すと3年寿命が延びるといわれています。こちらも忘れてはいけないお参りのスポットです。
春は桜やツツジ、夏はアジサイ、冬は椿・梅などが楽しめる播州清水寺ですが、何といっても紅葉のシーズンは外すことができません。毎年11月は「大紅葉まつり」として様々なイベントが開催され、多くのお参りの方で賑わいます。
一番のおすすめはやはり、その紅葉の美しさ。赤や黄色に色づいたモミジやイチョウ。色づき始めもさることながら、散り際のモミジの美しさも見逃せません。期間中何度でも訪れたいですね。
「大紅葉まつり」期間中は、「紅葉ライトアップ」が行われ、また違った表情の紅葉を楽しむことができます。2018年のライトアップは11月10日〜25日まで開催されます。
そのほか、期間中には「パステルアート」「作陶」「組みひも飾り結び展」といったアートの展示、会場で流れる公式BGMの作曲を手掛けたバイオリニスト・西山枝里さんによる弦楽ライブ(11日)、地元チームの太鼓ライブ(17日)なども予定しています。
また、1300基の灯籠で境内や大講堂を照らす「千燈会(せんとうえ)」も開かれます。こちらは、西国三十三所霊場ができてから1300年を記念して企画されたイベントですが、地元住民らが実行委員会を作って2018年8月に一度開催。「大紅葉まつり」でも開催することになりました。
境内の灯籠が、幻想的な雰囲気を醸し紅葉の美しさを際立てます。
開催日:11月10日、16〜18日、23〜24日 17:30〜21:00
拝観料:一般500円、高校生300円、中学生以下無料
2018年の見どころは、何といってもなかなか見られないお宝の特別展示です。
まずは、重要文化財「天平大字法華経巻第五」の初公開です。大字法華経は、全8巻の妙法法華経を書写したもの。1行に12字詰めで記される大字経と呼ばれる形式の経典です。
播州清水寺には、その一帖分(巻第五)が大切に保存され平成7年に国の重要文化財に指定されています。
この貴重な機会に、ぜひ見ておきましょう。
「弁慶の碁石」も必見です。
この碁盤、目の「2-26」の位置に黒石がめり込んでいます。これは武蔵坊弁慶が姫路の書写山にいた頃、播州清水寺に遊びに来て、住職と碁を打った時、黒を持った弁慶がこの位置で負けたため。悔しがって石をねじ込んだと伝わっています。
歴史ロマンあふれるこの展示、見ものですね。
【特別展示】
時間:10:00〜16:30(11月10日〜25日は〜17:00)
場所:本坊
拝観料:500円
写真:磯本 歌見
地図を見るこのたび播州清水寺では、ご朱印帳と御朱印帳袋を新調しました。
北播磨の特産品、播州織に寺紋を入れたオリジナルの生地を使ったご朱印帳は、気品にあふれています。薄いパープルとグリーンのコンビもおしゃれで女子のハートをつかむ美品です。パープル、グリーン、どちらを表紙にするか迷うところです。
そしてうれしいことに、おそろいのご朱印帳袋もあるんです。パープルの地にグリーンの寺紋のものと、その逆もあります。これはぜひぜひゲットしてほしいですね。
写真:磯本 歌見
地図を見るこちらが、播州清水寺の御朱印です。中央にご本尊の千手観音が祀られる場所である「大講堂」の文字と、その梵字の朱印が押されています。
そして「西国三十三所草創1300年」の記念朱印も押されています。
そして2018年に授かりたいのが、台風による倒木を台にした特別御朱印で、木の表面に施されています。こちらは10月1日から300枚限定で用意されているもの。
「大講堂」と並ぶもう一つの本堂「根本中堂」の文字が中央に書かれ、そのご本尊、十一面観音の梵字の朱印が押されています。
手のひらサイズの木の御朱印なんて、なかなかないレアなものなので、ぜひいただきたいですね。特別御朱印は1000円です。
写真:磯本 歌見
地図を見る奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」の作者として有名な籔内佐斗司氏作の十二神将が安置されている薬師堂。こちらも見逃せないスポットです。
従来勇ましいイメージの十二神将ですが、こちらの十二神将は干支のキャラクターとして創られているので、何だかほほえましい感じ。どれも個性的でキュートです。
住所:兵庫県加東市平木1194
電話番号:0795-45-0025
拝観時間:8:00〜17:00 ※特別拝観は〜16:30、ライトアップや千燈会は17:30〜21:00
拝観料:500円 ※特別展示、千燈会は別途
駐車場:340台 ※無料
アクセス:車/舞鶴若狭自動車道三田西ICより北西へ20分または、中国自動車道ひょうご東条ICより北へ20分
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/18更新)
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