お花畑広がる「北海道大学」へ、春の妖精たちに会いに行こう!

お花畑広がる「北海道大学」へ、春の妖精たちに会いに行こう!

更新日:2014/03/27 14:13

月宮 うさのプロフィール写真 月宮 うさ ブロガー
「春の妖精(スプリング・エフェメラル)」と呼ばれる植物達を知っていますか?
雪解けと共に芽を出し花を咲かせ、夏までの間に光合成を行い、その後は春まで土の中で過ごす野山に咲く植物達の総称です。

札幌市中心部に緑豊かなキャンパスを持つ「北海道大学」では、野山まで行かずとも、そんな春の妖精たちに出会うことができます。
北海道大学で出会える、可憐な春の妖精たちをご紹介しましょう。

キャンパス中に広がる「キバナノアマナ」の黄色のお花畑

キャンパス中に広がる「キバナノアマナ」の黄色のお花畑

写真:月宮 うさ

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JR札幌駅北口から徒歩10分の北海道大学札幌キャンパスでは、雪解けと共に緑が芽吹き花々が咲き始めます。(詳しいアクセス方法をこの記事の最後に記載していますので、参考にしてみてくださいね)

雪解けの後、一番最初に姿を見せてくれるお花が「キバナノアマナ」で、4月下旬〜5月上旬頃、北海道大学キャンパス中いたるところで群落を作っているのを見ることができます。
キャンパス内メインストリート沿い北大総合博物館隣の「エルムの森」と呼ばれている、巨木と芝生が広がる広場の南側には大きな群落があり、一面黄色に染まる美しい風景を楽しむことができます。(札幌農学校第2農場の大群落も美しいのですが、2015年5月末まで耐震化工事中の為見学ができません)

キバナノアマナは、ユリ科キバナノアマナ属の多年草で草丈が約15cm・お花の大きさは1〜1.5cm程の小さな植物です。

森を青紫に染める「エゾエンゴサク」のお花畑

森を青紫に染める「エゾエンゴサク」のお花畑

写真:月宮 うさ

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北海道大学に広がる緑の森。
その足元には毎年5月上旬頃、青紫色の「エゾエンゴサク」のお花畑が現れます。
お花の個体によって水色から紫色まで様々な青紫色を見せてくれる、とても美しい色の小さなお花です。

写真を撮った場所は、北海道大学恵迪寮(けいてきりょう)歌「都ぞ弥生歌碑」のある場所に広がる森。
この場所へはキャンパス内メインストリートを北へ進み工学部を抜け、国際本部留学生センターを抜けた先の道を(正門のある南側から歩いてきた場合)左に曲がるとつきあたりに森が見えてきます。「都ぞ弥生歌碑」はその森の中心を走る道を挟んで右手側に存在します。
また、キャンパスの北側に広がる森にもエゾエンゴサクの群落を見ることができます。

エゾエンゴサクはケマンソウ科キケマン属の多年草で、草丈は10〜20cmで1.5〜2cm程の小さな花が茎の上部に総状に咲きます。

「ニリンソウ」の白い森

「ニリンソウ」の白い森

写真:月宮 うさ

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「恵迪の森(けいてきのもり)」と呼ばれる外国語教育センター裏に広がる原生林(エゾエンゴサクが咲く森の左手側)。
この場所は毎年5月中旬〜下旬にかけて「ニリンソウ」のお花で一面真っ白に染まります。
その規模と美しさは、この場所が札幌市中心部であることを忘れてしまうほど。
北海道大学のお花畑でも一番美しいお花畑と呼べる場所です。
見頃の季節に札幌観光に訪れた皆様には是非、足を運んで欲しいオススメお花スポットです!

ニリンソウはキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で春を代表するお花の1つとも言われています。草丈は20cm前後で、直径約2cmの白い花が1本の茎から2輪ずつ花茎が伸び花を咲かせます。

白いお花畑に咲く北海道大学の象徴「オオバナノエンレイソウ」

白いお花畑に咲く北海道大学の象徴「オオバナノエンレイソウ」

写真:月宮 うさ

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恵迪の森(けいてきのもり)のニリンソウのお花畑の中をよく見ると、存在感のある大きな白いお花を見つけることができます。
このお花は「オオバナノエンレイソウ」と言い、北海道大学の校章のデザインにも使われている北海道大学を象徴するお花です。

オオバナノエンレイソウはユリ科エンレイソウ属の多年草で、草丈が30〜70cmで、5〜7cmの大きな花を咲かせます。
エンレイソウの仲間達は3枚の花弁・萼片・葉を持つことから、学名を「3のユリ」を意味するTrilliumと名付けられています。
また、生態は誕生から開花までに10〜15年かかり、一度花を咲かせると10年以上は毎年花を咲かせ、寿命は20年〜50年と考えられています。
その長い寿命からエンレイソウは延齢草と呼ばれています。

森に入らずオオバナノエンレイソウを見ることもできます!

森に入らずオオバナノエンレイソウを見ることもできます!

写真:月宮 うさ

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森の中を歩くのは苦手な方にも、オオバナノエンレイソウの美しい花を楽しむことができる場所をご紹介しましょう。
その場所はメインストリート沿いにある、ファカルティハウス「エンレイソウ」内にある「レストランエルム」横です。
レストランの窓からも写真のようにオオバナノエンレイソウを楽しむことができます。

このレストランエルムは「札幌グランドホテル」の経営するレストランで、キャンパス内にありながら一流ホテルの味を楽しむことができます。
ここレストランエルムのオススメは野菜をたっぷり使ったクラークカレーです。
また、飲み物だけのご利用も可能ですので、北大観光のひとやすみにオオバナノエンレイソウを眺めながらの休憩はいかがでしょう?
北海道大学関係者が昼食に使うお店でもありますので、お昼時は予約をして行くのをオススメします。

北海道の春はお花が一気に咲きます!

今回は春の妖精(スプリング・エフェメラル)に絞ってお花畑を紹介しましたが、北海道の春は雪解けと共に一気にお花が咲き出します。
紹介した以外にも、4月下旬のクロッカスのお花畑、5月上旬の木蓮・キタコブシ、5月上旬〜下旬にかけて咲く桜も見事です。
他にもたくさんの種類のお花達を見ることができる北海道大学は、お花好きな皆様にオススメの観光スポットです。
北海道の美しい春を是非北海道大学で満喫してみてくださいね!

※アクセスについて。
札幌市中心部は区画が碁盤の目になっていますので、JR札幌駅北口から北海道大学までは、初めての札幌観光でも迷わず行くことができます。
JR札幌駅北口広場を真っ直ぐ進み、つきあたりを左へ(目印に交番があります)、そして2つ目の信号を右へ曲がり少し歩くと左手側に北海道大学正門が見えてきます。

掲載内容は執筆時点のものです。

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