写真:木内 つばめ
地図を見る台北からバスや鉄道で行ける礁溪温泉は、温泉地を見慣れた私たち日本人でもその賑わいに驚かされるほどの立派な温泉街。その懐古的な温泉街にポップな装いでお出迎えしてくれるのが「葱澡」。読むのが難しいこの名前、日本語に訳すとなんと「ネギ風呂」(Hot Spring Onion)という意味なのです。
浴槽にネギでも入っているのでは?!と思いきや、ネーイングの意図は全然違うところに。この礁溪温泉がある宜蘭エリアはネギの名産地。その「ネギ」と「温泉」をかけあわせて「ネギ風呂」という名前が誕生したのです。
元々は閉業してしまった温泉旅館をリノベーション。その際、若手新鋭のアーティストに各浴室のペイントを依頼したとのこと。古いもの大事にし、新しさをほどよく加えて上手に蘇らせる・・・まさに今の台湾カルチャーの中心となる哲学ですね。このネギ風呂誕生までのストーリーもたいへん魅力的です。
写真:木内 つばめ
地図を見る葱澡ではアメニティの貸し出しがあります。シャンプー・コンディショナー・ボディーソープは台湾の人気ブランド「茶ジ堂」のもの。誠品書店なので見かけるちょっと高級なオーガニックブランドなので、ここでお試しできるチャンスがあるのも嬉しいところ。シャンプー類とドライヤーは無料で借りられます。
タオルは50元(約180円)でレンタル可能。入浴前後の周辺の観光を考えるとタオルは持ち込みよりもレンタルにする方がオススメです。
アメニティ一式をおしゃれなカゴに入れて手渡してくれるところに期待が膨らみます。
写真:木内 つばめ
地図を見るいよいよ浴室選び。8人のアーティストが手がけた8種類のお風呂があるのですが、これがどれもキュートすぎ!とっても迷います。
描かれている作品だけではなく、部屋ごとに間取りや広さも違います。浴槽が2つある部屋、浴槽と洗い場の他に休憩するスペースがある広めのお部屋などがあるので、人数などに合わせて選ぶのもよいでしょう。
受付で簡単な写真を見せてもらえるのですが、浴室選びに命をかけているレベルの方は、事前に中国語版のHPをチェックしてみてください。各お部屋を360度で確認できるのでとってもわかりやすいです。どうしてもこの部屋じゃないとだめ!という強い希望があればぜひ事前予約を。(平日限定)
写真:木内 つばめ
地図を見るここで浴室の1つ「池畔春光」のお部屋をご紹介!
白タイルの明るい浴室に描かれたのは水鳥と植物。グリーンとブルーの優しい色使いは台湾らしさたっぷり。水鳥の目をよく見ると実は緊急用のボタンであることに気づきます。人工的なものをうまくカモフラージュしたところにも感心してしまう作品です。
蛇口をひねって自身でお湯をためるのですが、出てくるのは本物の温泉。「美人の湯」とも言われる湯で、体と皮膚によいミネラルが含まれている泉質です。
写真:木内 つばめ
地図を見る浴槽の反対側(トイレ側)の絵は大きな黒ネコが。溢れるグリーンの茂みにある鉢の赤さが印象的な絵です。鉢の中の金魚を見ているネコがなんとも愛らしく、湯船に浸かりながらついつい見入ってしまいます。
浴槽の底のタイルもとってもかわいらしい模様なのでぜひ見てくださいね。
写真:木内 つばめ
地図を見る女子旅にはもちろん、葱澡は個室なので子供連れのファミリーにもかなりオススメの場所です。子供が小さければ小さいほど大浴場は勇気がいるもの。普段なら緊張感たっぷりで入った気にならない温泉も、ここなら周りを気にせずに家族みんなで極上のリラックスタイムを過ごせます。この愛らしい空間でお風呂に入るというのは子供にとってもすごく特別な体験。目を輝かすことは間違いないでしょう。またすてきな絵をバックに入浴している子供の写真、家族写真を撮ると普段ではなかなか撮れないような作品ができあがります。
写真:木内 つばめ
地図を見る入浴後のお楽しみといえば大人はお酒、子供はジュース。それをおしゃれなロビーでいただけるのでついつい長居してしまいます。
ビールは台湾のクラフトビールが揃っており、嬉しいことに生ビールもあります。ソフトドリンクだと黒豆乳や台農牛乳のイチゴ味やコーヒー味なども。ラムネは葱澡オリジナルで瓶のデザインもやはりスタイリッシュ。細かいところまでこだわり抜かれたデザインに、体はクールダウンしながらも心は密かに弾んだまま。
小腹が空いたなら温泉卵やパン類、お茶菓子付きのティーセットなどもあります。
飲み物や軽食の販売時間は13:00からラストオーダーが19:30なので、葱澡をとことん満喫したい方はぜひこの時間に合わせて訪れてみてください。
写真:木内 つばめ
地図を見る子供たちには外せないゲームコーナーも。台湾の夜市で見かけるようなピンボールゲームが数台あります。ラムネ片手にゲームにチャレンジする姿はどこの国の温泉でも一緒だと実感する瞬間です。
また葱澡オリジナルグッズや使用したアメニティーも販売しているので、お買い物も楽しめます。
写真:木内 つばめ
地図を見るかわいいもの好き、アート好き、温泉好きの方には「待ってました!」というような新しいタイプのお風呂屋さん。1度入ると台湾に来るたびここに通って全部の浴室を試したくなくらい、惚れ惚れしてしまう温泉です。
台北からの日帰り観光に、また宜蘭エリアに宿泊の際にはぜひ立ち寄ってみてください。
住所:宜蘭県礁溪郷礁溪路五段77號
電話番号:+886-3-987-6929
営業時間:10:00〜23:30(最終受付 22:00)
アクセス:
電車(台鉄)の場合/台北駅から礁溪駅まで「普悠瑪」もしくは「太魯閣」で約1時間10分で礁溪駅へ。礁溪駅から葱澡までは徒歩約5分
バスの場合/台北バスターミナルから「葛瑪蘭客運」で約50分、または市政府バスターミナルから「首都客運」で約40分で礁渓へ。礁溪のバスターミナルから徒歩約8分で葱澡へ
料金:1室2名利用でTWD700(約2600円)から。部屋のタイプ、曜日等によって変わります。人数の追加料金は身長によって異なりますが、100cm以下は無料
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/15更新)
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