高知市・虹と紅葉の豪快滝巡り〜樽の滝、平家の滝ほか〜

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高知市・虹と紅葉の豪快滝巡り〜樽の滝、平家の滝ほか〜

高知市・虹と紅葉の豪快滝巡り〜樽の滝、平家の滝ほか〜

更新日:2018/11/09 10:06

春野 公比呂のプロフィール写真 春野 公比呂 歴史研究家、郷土文筆家、郷土登山家

坂本龍馬が高知城下でよく泳いだ鏡川の上流域は、旧鏡村である高知市鏡地区なのですが、ここの鏡川支流には高知市随一の滝、樽の滝が懸かっています。二段で落差が65mあり、上下の滝には鮮やかな虹が架かり、周辺は11月、紅葉に染まります。その他、鏡川二次支流の平家の滝は、滝の側に近づくことができ、裏見の滝のような景色を望むこともできます。それ以外の支流にも明神の滝や雪光樽の滝が懸かる等、滝巡りを楽しめます。

樽の滝上段の滝にはCGのような虹が

樽の滝上段の滝にはCGのような虹が

写真:春野 公比呂

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鏡の各滝は高知市街地から比較的近距離にあるため、車で市街地を観光する際はぜひたち寄りたいスポット。それに山村でもあるため、自然が豊富で滝周辺は秘境感さえ漂っています。

樽の滝駐車場へは道標が案内してくれます。そこから徒歩10分ほどで「龍神宮」脇を下りると下段の滝壺に到着しますが、探訪は晴れの日がお勧め。それは上下段、それぞれの滝に直射日光が当たることにより虹が架かるからです。大水の際には大樽を揺るがすような音が聞こえることから、滝の名が付けられましたが、年中、轟音を轟かせています。

樽の滝上段の滝にはCGのような虹が

写真:春野 公比呂

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下段の滝壺は浅く狭いのですが、滝が滝壺に接する辺りから虹が弧を描いて伸びています。大体10時台後半から13時過ぎ位までは虹が見られることでしょう。

樽の滝上段の滝にはCGのような虹が

写真:春野 公比呂

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下段の滝に懸かる虹位のものであれば、全国各所の滝でも見られるのですが、上段の滝に懸かる虹は下段の虹よりも色が鮮やかでくっきりと現れます。上段の滝壺への上り口は、下段の滝壺手前から東の涸れ沢のような岩盤が露になっている谷に入った所です。目線のやや上の位置に太い鎖が設置されているのですぐ分かります。

最初は急勾配の岩場ですが、数分以内で下段の滝の天辺、つまり上段の滝壺に到ります。目の前には下段の滝の景観を遙かに上回る滝と滝壺が現れ、滝風が吹き付けていますが、まるでCGのような鮮明な虹には感動させられます。

登山者のみが知る紅葉の絶景

登山者のみが知る紅葉の絶景

写真:春野 公比呂

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上段の虹は見る位置によって表情が変わるのですが、虹の左端はまるで滝壺の中に吸い込まれているようでメルヘンチック。動画であればその様子がよりはっきりと映ります。

登山者のみが知る紅葉の絶景

写真:春野 公比呂

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下段の滝天辺近くの岩に登って見下ろせば、虹が立体的に見えます。こちらの滝壺には前述の龍神宮に祭られている雌の大蛇が棲むと言われ、神聖視されていますが、水面はまるで泉のように煌めいています。そのエメラルドは「鏡ブルー」(仁淀川の「仁淀ブルー」に対して)と言えるでしょう。

登山者のみが知る紅葉の絶景

写真:春野 公比呂

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登山経験者であれば上段の滝の天辺にも登れます。上り口は龍神宮横。屋根の上から登って涸れ沢に出て、涸れ沢の勾配が急角度になった地点で左手斜面の踏み跡に移ります。
尾根に出て崖を登る等して龍神宮から20分台で天辺に到達しますが、所々滝下流の穴川川周辺の紅葉を望むことができます。登山者のみが見ることのできる絶景です。

まるで「裏見の滝」の如き平家の滝

まるで「裏見の滝」の如き平家の滝

写真:春野 公比呂

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鏡川の二次支流、的渕川のそのまた支流に懸かる平家の滝は、落差(二段で30m)こそ樽の滝に劣るものの、滝の形や景観では優れています。平家の落人48名が上段の滝から投身したという伝説が語り継がれており、周辺は平家の滝森林公園として整備されています。こちらも紅葉が見られます。

遊歩道は上下段それぞれの滝壺に通じていますが、まずは下段の滝へ。途中、川床へ下りると二段の滝の全景を捉えることができます。上段の滝が奥まった所に見えていますが、これは上段の滝壺の規模が大きいことを表しています。

川石が折り重なっているせいで下段の滝壺は殆どありませんが、水量は樽の滝を上回り、轟音を轟かせています。

まるで「裏見の滝」の如き平家の滝

写真:春野 公比呂

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上段の滝壺はすぐ目と鼻の先。上段の滝も水量と滝風、滝壺の水深は樽の滝を上回る豪快さ。ここの滝壺には雄の大蛇が棲み、樽の滝の大蛇と交流していたと言われています。

まるで「裏見の滝」の如き平家の滝

写真:春野 公比呂

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上段の滝天辺の岩がややオーバーハングしているため、飛瀑が噴き出すように落下しており、その斜め後ろに回り込むことにより、裏見の滝のような滝越しの景色を楽しむことができます。

こちらの滝上流部は「みはらしの峰」登山道が横断しているため、その渡渉地から滝の天辺に近づくことができます。

噴き上がる明神の滝と巨瀑の雪光樽の滝

噴き上がる明神の滝と巨瀑の雪光樽の滝

写真:春野 公比呂

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穴川川と的渕川の中間には鏡川の二次支流、吉原川が流れていますが、白岩地区では景観のいい「吉原渓谷」となっており、ここに落差15mほどの明神の滝が懸かっています。案内板はないのですが、県道6号沿いの「さざれ石」案内板の少々手前、「ヨシハラ40」と「ヨシハラ42」というプレートが貼られた電柱の側が渓谷への下り口です。

こちらの滝は水量が平家の滝を遙かに上回り、地響きがするほどの轟音が周囲にこだましています。二条になって落下していますが、本流は右側の方で、下半分しか見えません。

噴き上がる明神の滝と巨瀑の雪光樽の滝

写真:春野 公比呂

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渓谷には特に遊歩道は設けられていませんが、対岸の岩盤には複数箇所、滝状の流れがあるため、雨後は一定規模の滝が出現することでしょう。

噴き上がる明神の滝と巨瀑の雪光樽の滝

写真:春野 公比呂

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吉原川上流の吉原地区の国見山(雪光山)登山口へ到る道路からは、吉原川支流に懸かる通称「雪光樽の滝」が見えています。落差は70〜100m近くあろうかという巨瀑ですが、コースは廃道化しています。それでも登山経験者であれば谷沿いを登って行くことができるでしょう。

起点は国見山登山口駐車場のやや手前、手水の集落にあるY字路。ここを右折して軽トラ道を進み、左急カーブ部から先の畑に下り、畑の奥から滝が懸かる谷方向に進みます。谷に出ると渡渉し、北岸の植林帯を適当に登って行きます。滝の音が聞こえてくると、そこに雪光樽の滝の最下段の滝が懸かっています。滝壺はないものの、巨瀑だけに一見の価値はあります。

滝巡りを終えた後は県道33号沿いの『鏡文化ステーションRIO』内にあるかがみ温泉で、鏡川を見下ろしながら汗を流すといいでしょう。

鏡の各滝の基本情報

所在地:高知県高知市鏡
電話番号:088-823-9457(高知市観光振興課)
無料駐車場:樽の滝と平家の滝にあり。
アクセス:各滝共、高知自動車道伊野ICから車で県道6号を経由して40分ほど
※アプローチの順路:車で県道6号経由時は県道33号の起点から樽の滝を往復し、明神の滝、雪光樽の滝(登山経験者のみ)を往復してから平家の滝へ。
高知市の中心市街地から向かう場合は、県道270号、県道33号を経由し、東から樽の滝、明神の滝、雪光樽の滝、平家の滝と回れば便利。

滝への所要時間:樽の滝、平家の滝、明神の滝は各徒歩10分程度。雪光樽の滝は探訪者の登山レベルにより異なるが、コースタイム的にはハイキング程度以下。尚、紅葉は樽の滝と平家の滝のみ。

2018年11月現在の情報です。最新情報は公式サイト等でご確認下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/26−2018/11/03 訪問

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