世界遺産に浸かる!和歌山・湯の峰温泉「つぼ湯」は熊野本宮大社に来たら外せない

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世界遺産に浸かる!和歌山・湯の峰温泉「つぼ湯」は熊野本宮大社に来たら外せない

世界遺産に浸かる!和歌山・湯の峰温泉「つぼ湯」は熊野本宮大社に来たら外せない

更新日:2018/12/07 12:05

Yuma A.のプロフィール写真 Yuma A. 観光学修士、インバウンド観光推進施設代表

和歌山県の世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」と言えば、熊野三山や熊野古道でお馴染みの一大観光スポット。その熊野三山のひとつで最も山奥にある「熊野本宮大社」の近くに入浴できる世界遺産があるのはあまり知られていません。その名は「つぼ湯」。開湯1800年の名湯で、熊野本宮大社からクルマでわずか10分の距離にある「湯の峰温泉」にありますので、ぜひ少し足を延ばして訪れてみてください。

まずは2050周年記念中の熊野本宮大社を目指そう

まずは2050周年記念中の熊野本宮大社を目指そう

写真:Yuma A.

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熊野本宮大社は熊野速玉大社、熊野那智大社と並ぶ熊野三山の一つで全国の熊野神社の総本山。三山のうち最も山奥にあり、熊野速玉大社のある新宮市の沿岸部からこの本宮町までクルマで50分ほど内陸の山中に建っています。正面の鳥居をくぐったら、まずは熊野古道のルートと平行する参道を登っていきましょう。

まずは2050周年記念中の熊野本宮大社を目指そう

写真:Yuma A.

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2018年は第十代崇神天皇が、後述する「大斎原(おおゆのはら)」に鎮座してから2050年目!そのため境内では様々な記念行事が行われていますので、訪れるなら2018年末までがおススメです。ちなみに熊野本宮大社がこの丘の上に建立されたのは約130年前の明治時代。実はそれまでは現在の場所から歩いて5分程度の「大斎原」という熊野川沿いにありました。忘れずにこの「大斎原」も訪れておきましょう。

なお、写真の門から向こうは聖域のため写真禁止ですが、権現造りの美しい社殿が建ち並ぶ姿は壮観のひとこと。そして複数ある拝殿を拝む順番も決まっているので、実際に訪れた際は留意してくださいね。

まずは2050周年記念中の熊野本宮大社を目指そう

写真:Yuma A.

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熊野本宮大社の入り口から歩くこと約5分の熊野川沿いの中洲にかつての熊野本宮大社のあった「大斎原」があります。超巨大な鳥居がその場所の名残。1889年の大洪水で社殿が流出したため、現在のような丘の上に移設された経緯があるのです。

「熊野本宮大社」と「大斎原」は合わせて見学しても1〜2時間程度。せっかく移動に時間をかけて内陸部まで来たのですから、もう少し周辺を散策したいところ。

そこで、おススメするのが今回の目玉である「つぼ湯」のある「湯の峰温泉」です。

<熊野本宮大社の基本情報>
住所:和歌山県田辺市本宮町本宮1110
電話:0735-42-0009
アクセス:JR新宮駅方面から国道168号をクルマで50分
JR新宮駅から熊野交通バスで60分、本宮大社前バス停下車

湯の峰温泉は雰囲気抜群!

湯の峰温泉は雰囲気抜群!

写真:Yuma A.

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「湯の峰温泉」は熊野本宮大社へのお参りの際の湯垢離(ゆごり)の場所として栄えた開湯1800年の歴史をもつ名湯です。熊野本宮からはクルマで10分程度なので、あまり時間がない方も訪れやすい立地です。

湯垢離とは体だけでなく心も清めることを指し、江戸時代には多くの人が参拝の前に訪れました。しかし、今は参拝客で賑わう熊野本宮大社と対照的で静かで鄙びた温泉街のたたずまいが逆に魅力のスポットとなっています。

湯の峰温泉は雰囲気抜群!

写真:Yuma A.

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湯の峰温泉を流れる小川からは温泉が湧き出ていて、温泉玉子(周辺のお店で卵は買えます)をのんびりとつくる人も多く見られます。のどかで静かな時間が流れているのは湯の峰温泉の魅力ですね。

湯の峰温泉は雰囲気抜群!

写真:Yuma A.

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入湯する場合は、湯の峰温泉街の中心部にある公衆浴場に向かいましょう。ここでは温泉(250円)と薬湯(390円)の2種類の立ち寄り湯が楽しめるほか、浸かる世界遺産の「つぼ湯」のチケット(770円)も販売しています。「つぼ湯」は一組30分の貸切湯なので、購入時に大体の待ち時間も受付で教えてもらえます。

ちなみに写真の薬師堂のご本尊は湯の花の化石から造られています。待ち時間にお参りしていきましょう。

これが浸かる世界遺産「つぼ湯」だ!

これが浸かる世界遺産「つぼ湯」だ!

写真:Yuma A.

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さてその「つぼ湯」はどこにあるのか、というと公衆浴場から徒歩数十秒ほど、まちを流れる小川の上です。そこに造られた一組1〜2名程度で満員となるほどの小さな小屋の中にあるのです。

前述の公衆浴場でチケットを買うと番号札を渡され、小屋の前または小屋の上のベンチで前の人が出るのを待つことになりますが、現在小屋にかかっている番号札と自分の番号を比較することで、何番目なのかは理解できる仕組みになっています。

これが浸かる世界遺産「つぼ湯」だ!

写真:Yuma A.

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この「つぼ湯」の中はシンプルそのもの。服を脱ぐスペースと洗い場と温泉のみ。シャンプーなどは禁止です。あくまで湯垢離のための場所なので清めの場所と心得ましょう。

なお、この「つぼ湯」は歌舞伎や浄瑠璃における「小栗判官」の物語でも有名な場所です。この物語は室町時代を舞台にしたロマン譚で、主人公の小栗判官が照手姫を見初めるも悪漢の妨害にあい、毒を盛られてしまうところから始まります。

なんとか一命を取り留めるものの餓鬼の姿となってしまいますが、小栗判官とは知らない照手姫や市井の善男善女に導かれて「つぼ湯」に浸かると完全復活!悪漢を倒し、照手姫と結ばれるというストーリーです。

湯垢離だけでなくこういった中世から日本の人々に親しまれてきた熊野の物語性が評価されて世界遺産となったわけです。

これが浸かる世界遺産「つぼ湯」だ!

写真:Yuma A.

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ちなみにこの「つぼ湯」は日に何度かその色が変わることも有名です(正午頃は写真のような青みがかった乳白色でした)。

温度はかなり熱いので、水で調整しながら入浴してください。世界遺産に浸かるなんて体験はなかなかできませんが、はやる気持ちを抑えないと火傷します(笑)

なお、30分という交替時間は厳守です。小屋の中に時計がありますので時間管理は徹底して、待っている人に迷惑をかけないようにしましょう。

<つぼ湯の基本情報>
住所:和歌山県田辺市本宮町湯峯110
電話:0735-42-0074(湯の峰温泉公衆浴場)
アクセス:JR新宮駅方面から国道168号でクルマで55分
熊野本宮大社から熊野交通バス、龍神バスなどで10分、湯の峰温泉バス停下車

もう少し足を延ばせるなら「瀞峡」へ

もう少し足を延ばせるなら「瀞峡」へ

写真:Yuma A.

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湯の峰温泉からクルマで片道40分程度で和歌山県と三重県、奈良県の三県境にある景勝地「瀞峡(どろきょう)」へアクセスできます。

ここは通称「瀞八丁」と呼ばれる瀞峡の中でも見所とされるスポットですので、時間に余裕があるなら、ここまで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

なお、沿岸部の新宮市から熊野本宮大社に向かう十津川街道(国道168号)沿いとこの瀞八丁間はウォータージェット船で結ばれています。ここから新宮市方面まで戻る方は船下りを楽しみながら帰路に着くのも良いでしょう。

<瀞峡(瀞八丁)の基本情報>
住所:奈良県吉野郡十津川村玉置川
電話:0746-63-0200(十津川観光協会)
アクセス:JR新宮駅方面から国道168号経由して169号でクルマで80分
JR新宮駅から熊野交通バスで志古で乗り換え約100分、瀞八丁バス停下車

「つぼ湯」は正午ごろがおススメ

浸かる世界遺産「つぼ湯」はその小さなサイズのため一組(しかも3名程度が限度)ずつしか入れません。その待ち時間を有効活用するために食事をしたり温泉玉子を作ったりと工夫して楽しむ余裕が肝要です。つぼ湯のチケット代には公衆浴場の料金も含まれているので、そちらに浸かって時間をつぶす!?なんてこともできます。いずれにせよせっかくの貴重な体験ですから時間に余裕を持って訪れることをおススメします。

それでは気をつけていってらっしゃいませ〜

2018年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/11/04 訪問

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