ここで会ったが百年目!?見逃せないルーマニア定番料理

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ここで会ったが百年目!?見逃せないルーマニア定番料理

ここで会ったが百年目!?見逃せないルーマニア定番料理

更新日:2018/11/15 11:33

小谷 雅緒のプロフィール写真 小谷 雅緒 ツアーコーディネーター&ガイド

旅先の定番料理・名物料理は食べてみたい!しかし、ガイドブックなどで紹介される料理でも、言葉が理解できないとなかなか見つからなかったり。特に、ルーマニア料理は日本でメジャーではないため、そのハードルは高いといえます。貴重な現地での滞在時間と限られた食事回数の中、確実に食すために、今回はレストランで選ぶべき料理や、逆にレストランでは見つからないかもしれない事情もお伝えします。

野菜中心がうれしい、おすすめの前菜

野菜中心がうれしい、おすすめの前菜

写真:小谷 雅緒

まずはナスのサラダSalada de Vinete(サラタ・デ・ヴィネテ)、実際はナスのペーストです。写真のようにパンに塗って食べます。旧ハンガリー領のトランシルヴァニア地方発祥の料理で、今やルーマニア全体の料理となっています。もちろんハンガリーでも食べられ、ハンガリー語Padrizsan krem(パドリジャーン・クレーム)の意味はナスのクリームです。写真は某地方都市のやや高級レストランでの一枚です。手軽に作れるので、家庭でも登場します。スーパーではビン詰めも売られていますので、おみやげにもいいかも。

なお、ついでながら右下に写りこんでいるものは根セロリのサラダ。こちらは特別な料理ではありませんが、実際にはレストランであまり見かけないかも。右上はシーフードのミックスフライ。シーフードは沿岸部か都市部のレストランでしか登場しません。いずれもルーマニアの白ワインにぴったり。

野菜中心がうれしい、おすすめの前菜

写真:小谷 雅緒

ザクスカ(Zacusca)もスーパーでビン詰めが売られているほどメジャーな食べ物。赤い色の元はパプリカクリーム、そしてナスのペーストに豆やマッシュルームが入っています。意外にもトマトは入っていません。

オリジナルはルーマニアの東、アルメニアやジョージアからトランシルヴァニアに伝わったと言われています。

こちらもパンにたっぷり乗せて食べます。ちなみに、白いクリームはサワークリームSmantana(スムントゥナ)、こちらも料理のアクセントの定番アイテム。

野菜中心がうれしい、おすすめの前菜

写真:小谷 雅緒

たとえば、これらナスのサラダやザクスカは「前菜の盛り合わせ」や「おつまみプレート」などにも登場します。また、全国区の家庭料理でもあり、首都ブカレストを含めた都市部の大型ホテルの朝食(写真)でもよく登場します。比較的地味に置かれている場合が多いので、見逃さないように。

ちなみに、写真はラードを塗ったパンで、生タマネギが散らしてあります。これは子供のおやつ定番でもあります。

汁物が好きな日本人にもおすすめ!魅惑のスープ

汁物が好きな日本人にもおすすめ!魅惑のスープ

写真:小谷 雅緒

ルーマニアでは季節を問わずスープCiorba(チョルバ)があります。写真は野菜スープCiorba de legume(チョルバ・デ・レグメ)で、見た目もそっくりなものでチキン・スープCiorba de Pui(チョルバ・デ・プイ)もあります。

両方ともレストランの定番で、要は鳥ダシか野菜のみか。両方とも優しい味ですが、野菜スープはさらにあっさり気味です。

赤い色の元はトマトで、ジャガイモやニンジンが入っています。

汁物が好きな日本人にもおすすめ!魅惑のスープ

写真:小谷 雅緒

こちらも定番のトリッパのスープCiorba de Burta(チョルバ・デ・ブルタ)です。トリッパとはイタリア語ですが、日本ではこの呼び方が一般的なので、ここではトリッパと呼ぶことにします。

で、トリッパとは何だ、ということですが、牛の第4胃袋、つまりハチノスのことです。イタリアはもちろん、ヨーロッパ全土で人気の食材で、煮込み料理に欠かせません。

モツになじみのない人は、その触感が苦手かもしれませんが、味自体にクセや臭みはありません。むしろ、具であるトリッパよりもミルク系のスープがおいしくて、スープだけは思ったよりもぐいぐい食べれたりします。

汁物が好きな日本人にもおすすめ!魅惑のスープ

写真:小谷 雅緒

そして、ハンガリー発祥のパプリカのスープ、グヤーシュ(Gulas)も定番のひとつ。ハンガリー系住民が多いトランシルヴァニア地方だけでなく、全国区の料理で、屋台系料理などでも登場します。

一度は食べるべきメイン料理はこれ!

一度は食べるべきメイン料理はこれ!

写真:小谷 雅緒

何といっても出会う確率の高さと、それを気に入る確率の高さダントツはMititeiまたはMici(ミティティまたはミティ)でしょう。バルカン風ソーセージ(皮なし)のことです。肉は豚や牛、あるいは羊ですが、一般的には豚といえます。

レストランはもちろん、屋台系、スーパーでは焼く前の形成された状態のものが売られているほど、国民食といってよいでしょう。ビールに合います!

ついでに、後方に写っているのは、やはり定番の食べ物の組み合わせ、スモークポークと豆の煮込みPorc Afumat cu Fasole boabe(ポルク・アフマトゥ・ク・ファソレ・ボアベ)、スモークポークまたは豆の煮込みの単独、あるいは他の食べ物とのコンビでも出会う可能性があります。

やはり、サワークリームが何にでも登場します。(しかし、別料金であることがほとんどです)

一度は食べるべきメイン料理はこれ!

写真:小谷 雅緒

ロールキャベツは東欧圏では広く親しまれている料理で、ルーマニアでも定番。サルマーレ(Sarmale)と呼びます。

中身の肉団子は主に豚ひき肉または牛ひき肉で、米をつなぎにします。家庭料理ではかさ増しのために肉少なめ・米多めにしたりもします。

これは定番料理なのですが、場合によってはなかなか出会わないかも、という料理です。理由のひとつ目は、冬に登場することが多いからです。それは、冬の保存食とするキャベツの酢漬けを使うからです。なので、夏場にこれを作るときは、生キャベツを使うこともあります。しかし、一般的には酸っぱい料理のイメージです。

そして、第二に大量に作る料理であること。なので、大勢の人が集まる場などで登場することが多いです。写真はある家庭でおもてなしを受けた際のサルマーレ。参考までに総勢11名での会食で、奥さんが作った量はこの皿の4倍の量!

観光客の立場ですと、例えば、ある程度の人数が見込まれるパックツアーでは、供されることが多いといえます。

もちろん、お好みでサワークリームをかけて食べます。

一度は食べるべきメイン料理はこれ!

写真:小谷 雅緒

先述の通り、シーフードは沿岸部か都市部でないと、出会うことは難しいでしょう。相対的にルーマニア料理は肉中心、調理方法は煮込みかグリルが一般的です。

その煮込み料理の中でもダントツにポピュラーなのはトキトゥラ(Tochitura)です。全国のレストランで見つかる定番料理で、地方によってその地名が後に付けられることもあります。(例:Tochitura ardeleneascaトランシルヴァニア風トキトゥラ)

内容は豚肉(たまに牛肉)とソーセージをトマトで煮込んだシチューで、必ず目玉焼きが添えられます。付け合わせのママリガ(Mamaliga)もルーマニア料理に欠かせない名脇役。これはトウモロコシのポレンタ(トウモロコシの粉を練って蒸したもの)のことです。トキトゥラの味付けはかなりしっかり目です。なので、中和させるためにもサワークリームがどーん・・・。あるいは写真にもあるように、漬物を食べると良いでしょう。

デザートの女王パナナシを食す!

デザートの女王パナナシを食す!

写真:小谷 雅緒

さあ、最後にデザートをご紹介しましょう。ルーマニアといえばこれ、パパナシ(Papanasi)です。カッテージチーズを混ぜ込んだドーナツで、生地自体はふんわりと軽く、これだけもおいしいのですが、仕上げにサワークリームとベリー系のジャムがどっさりかかっています。結果、重たいデザートです。

しかも、これ、レギュラー1皿は必ず2個!(ツアーなどのセットメニューの場合は1個だけもあり)2人以上ならシェアして食べるが無難です。

パパナシはルーマニアの定番甘味とはいえ、ケーキ屋やカフェではなく、レストランでの扱いが相場となっています。また、ハンガリー系が多いトランシルヴァニア地方の場合、ハンガリー系の店ではあまり見かけません。1個,2個作るには面倒なので、家庭でもあまり作らないそうです。

デザートの女王パナナシを食す!

写真:小谷 雅緒

そして、レストランのメニューに掲載されていても、作るのが面倒なので、客の少ないときは急遽取り扱い中止となってしまう傾向があるパパナシ。なので、うまく出会ったら、それこそ「ここで会ったが百年目!」とばかり、絶対に食べてみてください。その場合は、パパナシまでたどり着けるように、前菜・メインの量を加減することもお忘れなく。

写真はパパナシにチョコレートソースと生クリームがかかったもの。一般的にはベリー系ジャムにサワークリームですが、こういうのもあります。

おなかと時間の相談をしてルーマニア料理を攻略しよう!

今回の記事では、食べる場所をレストランとした場合の定番ルーマニア料理をご紹介しました。どこでもいえることですが、都市部では郷土料理よりもイタリアンやハンバーガー、あるいは中華の方が出会う確率が高かったりします。限られた滞在時間と食事回数で、計画通りに食べたいものが食べられるか、案外難しいところです。この記事が参考になれば幸いです。

掲載内容は執筆時点のものです。

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