写真:東郷 カオル
地図を見る大阪市民の憩いの場、天王寺公園。
公園内には美術館や真田幸村ゆかりの茶臼山、旧住友家の名園・慶沢園などが点在しており、趣向の違った見所が多いのも特徴です。
もちろん公園内には季節のお花も多く植えられており、ハルカスが完成してからは、お花のタワーとのコラボも目を楽しませてくれます。
公園の西側には天王寺動物園があり、その向こうには通天閣という景色。ここは大阪の中でも一層ディープな大阪を感じることのできる一帯となっています。
実は最近、この天王寺公園がにわかに賑わいをみせているのです。
理由は池に映る「逆さハルカス」。
意外にも、「逆さハルカス」を見ることができるのは、水の都と称される大阪でも、ここしかありません。
最近急に増えた入園者のお目当ては、この「逆さハルカス」なのです。
写真:東郷 カオル
地図を見る天王寺公園には慶沢園と川底池という、ハルカスが映りそうな水面が2ヶ所あります。
ただし、「逆さハルカス」を見ることのできるのは慶沢園だけです。
慶沢園は四方を木々や美術館に囲まれていて、風の影響を受けないのでわりとくっきりと見ることができます。一方、川底池のほうは東西に風が通り抜けるので、ハルカスが水面に綺麗に映ることはありません。
しかし…、慶沢園には意外な邪魔者が現れることがあります。
鴨です。どうやらこの一番綺麗にハルカスが写る場所がお気に入りのようで、なかなか動きません^^
カメラマンはみんな気長に待って、鴨が去ってから撮影をしていました。
あと、このベストポイントで鴨にエサをあげる大阪のおっちゃん、おばちゃんも伏兵として現れることがありますので、こちらも注意が必要です^^
写真:東郷 カオル
地図を見るこれが慶沢園の「逆さハルカス」です。
慶沢園は池泉回遊式の庭園で、この辺りの土地と合わせて大阪の豪商・住友家から大阪市に寄贈されたものです。
この庭園はさほど広くはないものの、池の周囲を一周してみると、その変化に富んだ景色に驚かされることでしょう。設計・施工は小川治兵衛。庭園好きにはよく知られた作庭家で、水の使い方がとても上手いことで有名です。
ハルカスが綺麗に映る場所は慶沢園の池の中でも2ヶ所。狭い池ですのですぐに見つかります。
写真:東郷 カオル
地図を見る慶沢園の池のほとりに四阿(あずまや)があります。
この四阿は池にせり出すように設計されていて、3面が大きなガラス張りになっています。
このガラスは現代の凹凸のない無機質なガラスではなく、昭和の波ガラスに近い歪みのあるガラスを使っていて、外からの日差しが柔らかく入ってくるため、非常に居心地がよく、スケッチする人や長い間庭を眺める人など、みな思い思いに過ごしています。
ここは来園者がつい立ち寄ってしまう素敵な空間です。
写真:東郷 カオル
地図を見るさて、東西に風が抜けるのでハルカスが綺麗に映らない河底池のほうですが、写真のようにうっすらと通天閣が映ります。天王寺公園から通天閣まではほんの目と鼻の先なのです。
ここは水鳥たちの生息場で、鴨、鵜(ウ)、鷺(サギ)など、他にも色々な種類の鳥を観察することができ、池に向かって設置されているベンチは、鳥を観察している親子、のんびりと日光浴をされている老夫婦の憩いの場となっています。
天王寺公園は入園料が必要ですが、大人150円、小中学生80円というプチプライス。
これで今話題のハルカスの、しかも逆さまの姿を見ることができ、治兵衛の庭を堪能できるのですから、かなりお得な料金ですね。
あべのハルカスができてからは天王寺・阿倍野界隈は混雑していますが、この天王寺公園は有料ということもあって、ゆっくりと過ごすことのできる場所です。
「逆さハルカス」を見るには天気の良い日を選ぶのはもちろんですが、晴れの日でもPM2.5や黄砂で空が霞んでいることもありますので、天気予報だけではなく、自分の目で空を確認してお出かけされることをおすすめします。
また、風の強い日も綺麗に映りこみが見えないと思いますのでご注意くださいね。
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(2025/1/16更新)
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