中国遼寧省・瀋陽観光で行きたい!ベストスポット5選

中国遼寧省・瀋陽観光で行きたい!ベストスポット5選

更新日:2018/11/25 15:14

菊池 模糊のプロフィール写真 菊池 模糊 旅ライター、旅ブロガー、写真家
中国遼寧省の瀋陽は、旧満州時代に奉天と呼ばれ、日本人が多く住んだ町でした。今は、人口800万人を超える大都会で、中国東北地方の経済・文化の中心地として発展しています。そこで「ノスタルジーあふれる町」であるとともに「新しく発展する都市」という両面の雰囲気を味わうのが旅のポイントとなります。この魅力的な町の観光すべきベストスポット5選を紹介します。

旧・満鉄付属地

旧・満鉄付属地

写真:菊池 模糊

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戦前、多くの日本人が住んだのが旧・満鉄付属地と呼ばれた一帯で、南満州鉄道株式会社(満鉄)が碁盤の目のような道路をはじめ、住宅、学校、病院、公園、消防、宿泊施設などの街づくりを行なった場所です。現在も多くの建物が残っており、いわば旧・日本人街ともいえることから、日本人旅行者のノスタルジーを誘う観光スポットとなっています。

写真は、現在の中山路、かつては浪速通りと呼ばれた道にかけられた歩道橋の上から撮影したもの。正面に見えるのが瀋陽駅(かつての奉天駅)。辰野金吾の弟子が設計したため、東京駅と似た外観です。満鉄の「あじあ号」に乗って来た多くの日本人がここに降り立ちました。

振り返って道の反対側にある中山広場のロータリーに面して建つのが、満鉄経営の奉天ヤマトホテル。往時は最高級のホテルでした。現在は遼寧賓館となり宿泊可能です。
※2018年11月現在、工事中です。

旧・満鉄付属地

写真:菊池 模糊

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写真は旧・藤田洋行の跡です。ここは、商社として有名だった藤田洋行が本社として建設したビルで、現在も当時の面影を残している風格に満ちた建物です。

また、瀋陽出身者には、安部公房、小澤征爾、池田満寿夫などの文化人も多く、八幡町、富士町など日本の地名のついた満鉄付属地の街区に住んでいたのです。両親や祖父母がここで生活したという家族史をお持ちの方も多いでしょう。この付近を歩いて、日本人の足跡をたどってみられてはいかがでしょうか。

瀋陽故宮

瀋陽故宮

写真:菊池 模糊

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瀋陽の旧市街の中心に瀋陽故宮があります。瀋陽という町自体が、満州族の王朝である後金(のち清)の都として建設されたものです。その後金の皇帝・太祖ヌルハチと太宗ホンタイジの皇居が瀋陽故宮で、現在は「瀋陽故宮博物院」として有料で一般公開されています。2004年にはユネスコの世界遺産に登録されました。

瀋陽故宮

写真:菊池 模糊

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まさに古都でもある瀋陽の魅力が集結しているのが、ここ瀋陽故宮です。建物、遺物、広場空間など当時の王城の雰囲気が偲ばれます。写真のように、マンホールの蓋にさえ、歴史の重みを感じさせるものがあります。

北陵(昭陵)

北陵(昭陵)

写真:菊池 模糊

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瀋陽故宮に君臨した太宗ホンタイジと皇后の墓が北陵公園(昭陵公園)です。敷地面積が330万平方mもあり、陵墓を中心として後金〜清時代の貴重な建築物や石像、池、緑地などが良好な状態で整備されており、一種の文化テーマパークのよう。陵墓の主要部は有料ですが、無料の地域を含めると瀋陽で最大の公園なので、様々なイベントが行われ、市民の憩いの場となっています。

北陵(昭陵)

写真:菊池 模糊

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北陵は、明・清王朝の皇帝墓群の一部として、2004年にユネスコの世界遺産に追加登録されました。雰囲気が素晴らしく、瀋陽随一の観光スポットといえるでしょう。陵墓を世界遺産にしようとする動きが日本にもありますが、ぜひ参考にしてもらいたい場所です。

写真は公園を横切る川の紅葉です。黄色が多いものの、10月には秋の風情を楽しめます。このような素敵な場所もありますので、時間の許す限り、歩き回り、瀋陽の良さを味わってください。

中街

中街

写真:菊池 模糊

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瀋陽の中心にある繁華街が中街です。日本でいえば渋谷のような雰囲気の、若者が多い最先端のファッショナブルな町です。広い道が東西にのびて歩行者天国になっており、これは車社会の中国では珍しいこと。高級ブティックから庶民的な屋台までそろっており、しかも安全に歩けるので、楽しく散策できます。瀋陽故宮からも歩ける距離ですので、観光後のブラブラ歩きに、おすすめします。

中街

写真:菊池 模糊

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中街には様々な店が軒を並べています。一栗(栗やナッツの店)、猴又@意棒(サルノコシカケのスティックケーキ)、阿里巴巴肉串(串肉屋さん)、ホンコンティーラウンジ(喫茶店)、老辺餃子店(レストラン)など中国の有名店から、海外組では麦当労(マクドナルド)や肯コ基(ケンタッキー)はもちろん、日本の吉野家もあります。こうした最近流行の食べ物屋を見て歩くだけでも楽しいもの。気にいったら買ったり、入店して体験してみましょう。

瀋陽北駅

瀋陽北駅

写真:菊池 模糊

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瀋陽北駅付近は、歴史的建物が少ないので、現在はホテルや商業施設など、近代的な建物が立ち並び、いわば瀋陽の発展を象徴する地区となっています。規模的には、中国東北部最大の駅で、毎日、約210本の旅客列車が発着します。

瀋陽北駅

写真:菊池 模糊

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瀋陽北駅は旅行者には便利な高速鉄道の止まる駅であり、中国東北地方に行くバスターミナルもありアクセス至便。また、位置的には、瀋陽故宮など旧市街中心部と、北方郊外の北陵など観光スポットとの中間にあるので、この付近のホテルに宿泊するのがおすすめです。フランス系の大型スーパーもありますので、リーズナブルな買い物も楽しめます。

瀋陽(沈阳)の基本情報

住所:遼寧省瀋陽市
アクセス:
東京・大阪・名古屋・札幌・福岡から瀋陽桃仙国際空港への定期直行便あり
瀋陽桃仙国際空港から瀋陽市内中心部までバスかタクシーで約40分
北京、上海、大連、ハルビンより高速鉄道あり

2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/10/20−2018/10/24 訪問

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