写真:Saito Junso
地図を見るインド・デカン高原中央部に位置するオルチャは16世紀から18世紀にかけて繁栄したブンデラ王国があった街です。小さいながらも当時は城壁に囲まれ、街のいたる所にムガル帝国の影響を受けた寺院や美しい宮殿が建てられました。
そのオルチャ観光でまずお勧めしたいのが、「ジャハンギールマハル」と呼ばれる1606年にビール・シン・デオが建てた宮殿です。これはムガル帝国の皇帝ジャハーンギールがオルチャに来ることになり、その滞在するためだけに建てられたという宮殿です。当時のオルチャは黄金期。その繁栄ぶりが分かる建物です。
写真:Saito Junso
地図を見る広々とした宮殿内には中庭や噴水跡もあり、当時の贅沢さがうかがえます。イスラム教やヒンドゥー教など様々な建築様式を融合させたムガル帝国特有の建築物で、オルチャ観光でも必見の場所です。細かな装飾もぜひ見ておきたいです。
なお、基本階段などの上り下りは自由ですが、柵などがない場所もあるので注意して上りましょう。
写真:Saito Junso
地図を見るジャハンギールマハルと並んでそびえ立つひと際目立つ宮殿「ラージマハル」と呼ばれるこの建物は、宮殿でありながら有事の際には要塞としても機能する建築物です。16世紀後半に完成しジャハンギールマハル同様、ムガル帝国の建築様式の影響を受けた建築物です。
宮殿内では細かな装飾に目を奪われつつ、迷路のような内部通路を散策します。オルチャの遺跡群は全体的に保存状態がよく、訪れた者をその当時の華やかな時代へと導いてくれます。これもオルチャの持つ魅力ですね。
宮殿上部からは外の眺めも良く、晴れた日にはのどかな街も一望できますよ。
写真:Saito Junso
地図を見るラージマハルにはその建物の美しさと同様に、宮殿内に残された壁画でも有名な場所です。王族の寝室などに残された壁画もとても保存状態も良く、当時の王族の様子などを知ることができます。ヒンドゥー教の神々なども描かれ、当時の宗教観も学ぶことができます。ラージマハルの壁画も必見です。
写真:Saito Junso
地図を見るオルチャの街を歩いていると必ず目にする大きな建物、それは「チャトルブージ寺院」と呼ばれるオルチャのシンボル的な寺院です。クリシュナ神を祭るヒンドゥー教寺院ですが、時代の影響か窓や塔の形など全体的にモスクのようなイスラム式の建築物になっているのが特徴です。
内部に入り上ることも可能ですが、柵などはないので注意して上りましょう。
写真:Saito Junso
地図を見るチャトルブージ寺院からさらに西に向かって歩いて行くと、ユニークな建物が見えてきます。これはヒンドゥー教の「ラクシュミー寺院」です。四角形の外観に八角形の塔が立つという変わった造りです。
ここでも必見なのが天井や壁に描かれた壁画。古代神話やイギリス軍のものなど様々。状態良く残されているのでじっくりと見学しよう。
写真:Saito Junso
地図を見るオルチャの街にはご紹介した建物以外にもたくさんの遺跡があります。街の横を流れるベトワ川付近にはオルチャのマハラジャ達、ブンデラ王国の王墓群があります。方型の建物にとがった塔があり、とても保存状態も良く見応えがあります。
また橋を渡った先からはベトワ川と王墓群がとても美しく見られます。おすすめの場所です。
オルチャはその遺跡群の美しさや壮大さの割にはまだ日本では無名に近い場所です。ムガル帝国に影響を受けた宮殿や寺院はとても美しく、保存状態も良いのでどれも見応えがあります。その景観はヨーロッパの古都のようです。それでいてタージマハルやカジュラーホーのように有名ではないので、まだまだ観光客も少なくのんびりと観光ができます。
北インドの隠れた名所「オルチャ」、おすすめです。
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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