まず最初に、ベトナムについてざっくりご紹介致します。
【首都】
首都はハノイです!ホーチミンという都市名の方が知られていますが、ベトナム革命を指導した建国の父、ホー・チ・ミンさんの思想を胸に北ベトナムが南ベトナムを攻略したため、ベトナムの首都はハノイとなりました。また、この時からサイゴンという都市名はホーチミンに変わりました。
【ベトナム5大都市】
北部:ハノイ、ハイフォン
中部:ダナン
南部:ホーチミン、カントー
【面積と人口】
面積は日本の約90%に値する約33万キロ平米。人口は2017年の段階で約9,300万人です。平均年齢はなんと約30歳。急激な結婚&出産ブームにより、実際の人口は約1億人と言われています。
*出典:外務省(ベトナム基礎データ)
【民族・文化】
南北で別々の国であったため、構成される民族と性格に大きな違いがあります。ハノイは中国系の顔が多く、ホーチミンはクメール系の顔が目立ちます。また、ハノイには冬があり、ホーチミンは年中常夏であるため、冬に向けて蓄えるしっかりもののハノイと、楽観主義者が集まるホーチミンと言われています。
【宗教】
約80%が仏教徒ですが、日本同様の大乗仏教であるため、食事の制限はほとんどありません。また、南部を中心にカトリック教徒が多く、ベトナムの新興宗教であるカオダイ教やホアハオ教もいます。
写真:インディカ マイ
地図を見る続いて、ベトナム旅行の際に知っておくと便利な基礎知識をご紹介致します。
【公用語】
ベトナム語です。声調が6つもあるため、話すことがとても難しい言語とされています。観光客向けのホテルやレストランでは英語が通じますが、タクシーは英語が通じません。ハノイの年輩者にはフランス語やロシア語が通じる事もあります。
【通貨】
ベトナムドン
(1,000VND=5円 2018年9月現在)
【時差】
日本より2時間遅れ
【電圧】
電圧は220V、周波数は50Hz。日本の電化製品は基本的にそのまま使えますが、精密機器は変圧器使用が安心。プラグは日本と同じAタイプです。
【ビザ】
入国時点で15日以内の滞在に限り査証は不要です。ただし、ベトナムを出国した日から30日以内に再入国する場合は査証が必要となります。
【Wi-Fi】
ベトナムはWi-Fi天国。路上カフェにも屋台にもWi-Fiがあり驚かされます。パスワードは必須ですので、お店の人に聞いてみましょう。
提供元:shutterstock
https://www.shutterstock.com◆ハノイの気候、服装について
ベトナムは一年中暑い国だと思われがちですが、南北に長いベトナムでは、北と南の天気が北海道と沖縄のように異なり、ハノイには冬があります。10月から少しずつ涼しくなり、1月から3月は10度を下回ることも。この時期は乾季であるため雨は少ないですが、寒さから厚手の上着が必要です。4月から9月は雨季になり、日本の台風シーズンはハノイにも台風がやってきます。気温は上がり、湿気が多く蒸し暑いのが特徴です。
写真:インディカ マイ
地図を見る◆ダナンの気候、服装について
雨季の始まりである9月〜10月は台風や洪水に悩まされることもあります。また、11月〜2月頃までは気温が20度を下回るため、せっかくプール付のヴィラに泊まっても寒くて利用に躊躇することも。マリンスポーツが目的であれば、3月〜8月の乾季に訪れましょう。乾季は40度近くまで気温が上がるため、街歩きが目的であれば、涼しい雨季がおすすめです。
写真:インディカ マイ
地図を見る◆ホーチミンの気候、服装について
雨の多い時期は6月から11月、雨の少ない時期は12月から5月にあたります。1年中常夏であり、最も気温が下がる11月頃でも20度以上あります。3月から4月は最も暑く、日中35度以上の猛暑が続きます。デパートやホテルはクーラーの効きが強いため、薄手の羽織るものがあると重宝するでしょう。
ホーチミンは雨季に気温が下がり、乾季に気温が上がりますが、ハノイは雨季に気温が上がり、乾季に気温が下がります。ハノイやダナンは台風シーズンがある点も要注意です。
ベトナムの世界遺産は中部から北部に集中しています。世界遺産を中心に見所をご紹介致します。
◆ハノイと北部の主な観光スポット
・ハノイ旧市街
世界遺産に登録された旧ハノイ城跡、タントン遺跡や古い街並みが魅力的。ハノイ市内は広いため、半日市内観光ツアーの参加もお勧めです。
・ハロン湾
「海の桂林」とも呼ばれ、ベトナムを代表する景勝地です。1泊2日のハロン湾クルーズも大人気。船を降りて洞窟内を見学することができます。
・サパ
標高1,500メートルに位置する町。少数民族の集落を巡るトレッキングやエコロッジに宿泊するプランが人気です。
写真:インディカ マイ
地図を見る◆中部の主な観光スポット
・ホイアン旧市街
世界遺産に登録されたノスタルジックな古い街並みは、ランタンの明かりが街を包み込む夕方から夜がお勧めです。お洒落なカフェやレストラン、雑貨店や古い建築物が並び、待ち歩きに最適です。
・フエ王宮群
ベトナム初の世界遺産は、ベトナム最後の王朝が置かれたフエの建造物群です。王宮・寺院・皇帝稜などの風格ある建築物が点在し、ひっそりと静まり返った内部に入ると、王朝時代の息吹を今も感じることができます。
・洞窟の数々
世界遺産に登録されているフォンニャ・ケバン国立公園を始め、ベトナム中部には数多くの貴重な洞窟が発見され、観光地として公開されています。生態系の保存という理由から今後入れなくなる可能性もあるようです。
写真:インディカ マイ
地図を見る◆ホーチミンと南部の主な観光スポット
・ホーチミン市内
ホーチミン市内の観光名所は、聖マリア大教会、中央郵便局、統一会堂、戦争博物館等。いずれも徒歩で歩き回ることができるため、街中にあるカフェで休憩をしながら回ってみましょう。
・クチトンネル
ホーチミン市内から車で約1時間半。ベトナム戦争中にベトナム人がアメリカから隠れ、戦い、生活するために作られた地下道の一部を見学することができ、戦争の歴史を学ぶ事もできます。
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https://www.shutterstock.com旅の楽しみの一つはローカルフードですよね。ベトナムと聞いて思い浮かべる料理は、フォーや生春巻きなどヘルシーなメニューが多いのではないでしょうか。熱い国に行くと夏バテのように食欲が減ってしまうという方もいらっしゃいますが、ベトナムの料理はさっぱりしているので、ご心配なく!
◆フォー等の麺類
お馴染みのフォー以外にも驚くほど多種多様な麺料理がベトナムには存在します。省の数だけ種類があると言われるほど。ご当地麺を試してみましょう。
◆バイン・ミー
ベトナム式サンドイッチ。フランスパンにパテやハム、たまご等を挟みます。パテやパクチーが苦手な人は、自分好みの具をオーダーしてみましょう。
◆バイン・セオ
ベトナム風お好み焼き。パリッと焼かれた卵色の薄い皮の中に、モヤシや豚肉、海老などの炒め物が入っています。野菜やライスペーパーに巻いてタレを付けて召し上がれ。場所によっては、バイン・コトと呼ばれるベトナム風たこ焼もあります。
品質&衛生管理がしっかりしている日本とベトナムのレストランや屋台だと、雲泥の差があります。衛生面だけでなく、普段食べ慣れていない食事をすることでお腹がびっくりしてしまう事も。特に身近なミネラルウォーターも日本とは異なりカルシウムやマグネシウムを多く含む硬水です。油は使いまわされていますし、野菜も馴染みのないハーブ系が多く、旅の疲れや食べ過ぎからお腹を壊してしまう方もいらっしゃいますので、お腹が弱い方は特に要注意です。ホーチミンやハノイ、ダナン等都市部の氷でお腹を壊す方は少ないですが、田舎へ旅行する場合は氷も注意が必要です。
ベトナムは長距離列車以外の鉄道はなく、公共バスを乗りこなすのもなかなか難しい国ですので、基本的な移動はどちらの都市もタクシーとなります。タクシーは英語が通じませんので、簡単なベトナム語の挨拶をご紹介致します。
◆Xin Chao(シンチャオ)
→ こんにちは
◆Cam On(カム オン)
→ ありがとう
◆Xin Loi(シン ロイ)
→ ごめんなさい
もっとも簡単なベトナム語は、シンチャオ(こんにちは)です。これは、大抵のベトナム人に通じます。カムオン(ありがとう)に関しては、発音がとても難しいため、通じないでしょう。そのため、書くかThank Youと言ったほうが通じます。シンロイ(ごめんなさい)に関しても、同じ単語で発音の違いによって酔っ払いました、という意味になります。これは、場面によって判断できますが、Sorryと言ったほうが通じます。このように、ベトナム語はなかなか難しいため、書いて見せる方法が効果的です。
ベトナムは国民選挙がないため、選挙による暴動やストライキ等がなく、南部は台風や地震や洪水などの自然災害も少ないため、安心して旅行先に選ぶことができます。詐欺やぼったくり、スリ、置き引きなどは日常茶飯事ですので、荷物から目を離さない、歩きながらスマートフォンをいじらない、知らない人には付いていかない、夜間に出歩かない、相場を知る、異国にいる事を自覚した行動をすれば、被害を防ぐことができます。
下調べと危機管理を充分行い、ベトナムで楽しい時間をお過ごし下さいませ。
※2018年11月現在の情報です。
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(2024/3/28更新)
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