アフロディーテが生まれた島キプロス、その海と世界遺産パフォスを訪ねる

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アフロディーテが生まれた島キプロス、その海と世界遺産パフォスを訪ねる

アフロディーテが生まれた島キプロス、その海と世界遺産パフォスを訪ねる

更新日:2018/11/13 17:12

大竹 進のプロフィール写真 大竹 進 元旅行会社勤務、元旅行専門学校講師

トルコの南方約75キロの東地中海に浮かぶ島国キプロス。四国の半分程度の大きさですが、1万年に及ぶ古い歴史を持ち、ギリシャ神話に登場する愛と美の女神アフロディーテ(ローマ神話のビーナス)が誕生した地でもあります。

今回はそのアフロディーテ生誕の地ペトラ・トゥ・ロミウ海岸と、かつてキプロスの都として栄えたパフォスについてご紹介致します。

アフロディーテが生まれたペトラ・トゥ・ロミウ海岸

アフロディーテが生まれたペトラ・トゥ・ロミウ海岸

写真:大竹 進

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キプロスの南西部に、海の泡から生まれたとされるアフロディーテ生誕の地ペトラ・トゥ・ロミウ海岸があります。ギリシャ神話ではアフロディーテ、ローマ神話ではヴィーナスと呼ばれている女神。

ボッティチェリの絵画でも有名なこの女神は、岬に並んだ3つの岩の真ん中の岩に流れ着いたと伝えられています。その舞台に相応しい真っ青な海は、神話の世界へとロマンを掻き立ててくれます。

アフロディーテが生まれたペトラ・トゥ・ロミウ海岸

写真:大竹 進

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アフロディーテはギリシャ神話でオリンポス山の山頂に住むと伝えられるオリンポス十二神の一柱。愛と美を司る女神です。海の泡から生まれたアフロディーテは、ペトラ・トゥ・ロミウ海岸のこの岩に流れ着いたと言い伝えられています。

ボッティチェリの代表作「ヴィーナスの誕生」は、帆立貝の貝殻に乗った女神が風の神に吹かれて岸にたどり着く様子を描いていますが、そこがまさにこの場所なのです。

アフロディーテが生まれたペトラ・トゥ・ロミウ海岸

写真:大竹 進

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この透き通った海を眺めながら、そんな神話の世界に浸ってみるのも楽しいですね。ここでハートマークの石を拾うと幸運になるという言い伝えがありますから、訪れた際には是非探してみましょう。

アフロディーテ神殿

アフロディーテ神殿

写真:大竹 進

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ペトラ・トゥ・ロミウ海岸近くにあるアフロディーテ神殿。紀元前12世紀に建てられたもので、アフロディーテ伝説の基になったと言われています。今では柱が僅かに残るだけですが、遥かな時の流れに思いを馳せてみるのも良いですね。

アフロディーテ神殿

写真:大竹 進

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アフロディーテ神殿に隣接してパレパフォス博物館があり、モザイク画や石棺、壺などを展示しています。

アフロディーテ神殿

写真:大竹 進

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パレパフォス博物館には、アフロディーテ神殿のご神体として安置されていたという、「アフロディーテの石」が収められています。一見何の変哲も無い普通の石ですが、子宝を授かる石として信仰を集めている聖なる石です。


<アフロディーテ神殿の基本情報>
開館時間:木〜火 8:00〜16:00
     水   8:00〜17:00
休館日:なし
入場料:4.5ユーロ(博物館の入館料込み)
撮影:可

パフォス考古学公園ディオニソスの館

パフォス考古学公園ディオニソスの館

写真:大竹 進

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キプロスの西部にあるパフォスは、紀元前2世紀から紀元後4世紀までキプロスの都としても栄え、多くの歴史的文化財が残されているため、町全体が世界遺産に登録されています。
広大なパフォス考古学公園には当時の総督や貴族の屋敷跡があり、邸内にはギリシャ神話などから題材を得た多くのモザイクが残され、見応え充分です。写真はディオニソスの館で、手前は四季を擬人化したモザイクです。

パフォス考古学公園ディオニソスの館

写真:大竹 進

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この写真は左端が屋敷の名前にもなっている酒の神ディオニソス(ローマ神話ではヴァッカス)で、牛を連れているのはイカリオスです。ディオニソスが初めてアッティカを訪れた時に歓迎し、ディオニソスはその返礼としてブドウの苗木とブドウ酒の醸造法を授けたと言われています。

パフォス考古学公園ディオニソスの館

写真:大竹 進

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アポロンに追われ月桂樹に変身するダフネ。これはエロス(キューピッド)をからかったために、恋に陥る矢を射られたアポロンが、恋を拒む矢を射られたダフネを追い続け、ついにダフネは父親の川の神に願って月桂樹の木に姿を変えたという神話に基づいたモザイクです。アポロンがいつも月桂樹の冠をしているのはそういう訳です。

パフォス考古学公園テセウスの館とエオンの館

パフォス考古学公園テセウスの館とエオンの館

写真:大竹 進

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パフォスのモザイクでも代表的なテセウスの館のモザイク。この館はローマ地方総督の館で部屋数が100以上もある立派なもので、写真は頭が牛で身体が人間という怪物ミノタウロスと戦うテセウスです。日本のヤマタノオロチ伝説と似た物語で、テセウスはこの館の名前にもなっています。
テセウスの館には他にも多くのモザイクが残されていますが、ディオニソスやエオンの館が建物で保護されているのに対し、テセウスの館は雨ざらしなので、今後の保存方法が懸念されるところです。

パフォス考古学公園テセウスの館とエオンの館

写真:大竹 進

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部屋数が100以上もあるローマ地方総督の館であったテセウスの館には、この様な立派な列柱も残されています。

パフォス考古学公園テセウスの館とエオンの館

写真:大竹 進

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パフォス考古学公園エオンの館のモザイク。4世紀中頃のものと考えられ近年発掘されたためモザイクも非常に鮮やかです。
写真はアポロンとマルシュアスが音楽合戦をした場面ですが、敗れたマルシュアスは何とこの後松の木に逆さに吊り下げられ、生きながら生皮を剥がれてしまうのです。竪琴の上に左腕を置いたアポロンが、右手の親指を下に向けて「殺せ!」と命じ、頭や腕を掴まれたマルシュアスが恐怖の表情を浮かべている様子がリアルに描かれています。
エオンの館には他にもカシオペアとネレイドの美人コンテストやケンタウロスとメナードなど、ギリシャ神話をモチーフにした驚くほど鮮やかなモザイクの作品が見られます。

<パフォス考古学公園の基本情報>
開館時間:9/16〜4/15 8:30〜17:00
     4/16〜9/15 8:30〜19:30
休館日:なし
入場料:4.5ユーロ
撮影:可

パフォス城

パフォス城

写真:大竹 進

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世界遺産パフォス城。ビザンティン時代、港を守るために砦として造られ、13世紀に城として再建されたものの、その後ヴェネツィア人によって取り壊され、16世紀にオスマン帝国がキプロスを支配した後再々建されたものです。

パフォス城

写真:大竹 進

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内部は簡素な造りですが、簡単な資料が展示されています。

パフォス城

写真:大竹 進

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城の屋上に登るとパフォス港と市内が見渡せます。港には観光用の海賊船、クルーザー、漁船など様々な船が係留され、レストランやカフェが並び活気に溢れています。

<パフォス城の基本情報>
開館時間:9/16〜4/15 8:30〜17:00
     4/16〜9/15 8:30〜19:30
休館日:なし
入場料:2.5ユーロ
撮影:可

アフロディーテが生まれた海と世界遺産の古都パフォス

愛と美の女神アフロディーテが生まれた海が実際に存在するなんて、と驚かれた方も多いかと思いますが、キプロスを訪れるとその場所を目の当たりに出来ます。
そして町全体が世界遺産になっている古都パフォス。2000年も前に作られたとは思えない鮮やかなモザイクには誰しもが驚きの声を上げる事でしょう。そんな驚きの経験をあなたもキプロスでしてみませんか。

2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/06/21 訪問

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