危機遺産を乗り越えたクロアチア・ドブロヴニク旧市街の観光スポット

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危機遺産を乗り越えたクロアチア・ドブロヴニク旧市街の観光スポット

危機遺産を乗り越えたクロアチア・ドブロヴニク旧市街の観光スポット

更新日:2018/11/20 13:58

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家

ドブロヴニクは「アドリア海の真珠」と称えられ、クロアチア観光の中でも人気を誇る観光地。過去には何度も大地震の被害や内戦による破壊を受け、瓦礫の山となった時期も!一時は「危機遺産」のリストに載るほどだった世界遺産の町です。現在ではすっかり修復され、訪れる人々を魅了し続けるドブロヴニク。オレンジ色に統一された屋根の並びが美しい旧市街には見所が満載です。平和な姿に蘇った旧市街をたっぷり楽しみましょう。

統一感のある美しい旧市街

統一感のある美しい旧市街

写真:Hiroko Oji

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古くから海洋貿易によって栄えた都市ドブロヴニクは、巧みな外交術と豊富な富のおかげで15世紀から16世紀にかけてめざましく発展してきました。しかし、度重なる大地震や、後のユーゴスラビア崩壊に伴う紛争での砲撃により、ことごとく破壊されつくした悲惨な歴史を持っています。

旧市街は、今では見事に修復され、海に突き出した部分を城壁が取り囲む、オレンジ色の屋根が埋め尽くす美しい町並みが世界中の観光客を魅了しています。

統一感のある美しい旧市街

写真:Hiroko Oji

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ドブロヴニク旧市街へのメインゲートがピレ門。大勢の観光客がこの門をくぐって旧市街巡りへ。14世紀から16世紀にかけて建設された内門と外門の間には、かつて海側と山側からの敵の攻撃を防ぐために堀があり、木製の跳ね橋が架かっていました。毎日夜になると橋を跳ね上げて鍵をしていましたが、現在、堀に水はなく橋も終日架かったままです。

門のアーチの上には、左手にドブロヴニクの町を乗せた、ドブロヴニクの守護聖人である聖ヴラホの彫刻があってこの町を見守っています。

統一感のある美しい旧市街

写真:Hiroko Oji

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「アドリア海の真珠」とも謳われる美しい町並みを誇るドブロヴニクの旧市街は、石畳の狭い路地や階段・坂道が縦横に走り、両側には石造りのどっしりした建物が建ち並びます。中には、世界遺産でありながらも洗濯ものが頭上にはためく風景も!生活感あふれる風景にほっこり〜。迷子になったかのように彷徨うのも楽しくさえ感じます。

プラツァ通りからルジャ広場周辺の見所

プラツァ通りからルジャ広場周辺の見所

写真:Hiroko Oji

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ピレ門から旧市街に入ったところの広場では、目の前に15世紀の「オノフリオの大噴水」が存在感をアピール!オノフリオは、イタリア出身の建築家です。ドーム型の16の側面があり、ひとつひとつの面に味のある顔の彫刻がついています。飲んだり手を洗ったりするための水が流れ出す泉といったほうが近いかも。美味しい天然水が溢れています。

この先に中心部のルジャ広場までメインストリートのプラツァ通りがまっすぐ延びています。眩しくさえ感じるピカピカツルツルの石畳の広い通りの両側にはショップやカフェが並んでいます。

プラツァ通りからルジャ広場周辺の見所

写真:Hiroko Oji

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約200メートルもあるプラツァ通りの先にあるルジャ広場の周囲には、スポンザ宮殿をはじめ、聖ヴラホ教会や市庁舎、オーランドの柱像が集まり、観光客で溢れ返っています。

1516年建設のスポンザ宮殿は、税関として利用された後、文化サロンとして学者や知識人の集まる館に代わっていきました。1667年の大地震での被害を免れた数少ない建物の一つで、歴史文化や裁判記録などの貴重な多くの資料が残されています。現在2階には残された古文書などが保管されていて、見学可能になっています。

プラツァ通りからルジャ広場周辺の見所

写真:Hiroko Oji

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聖ヴラホ教会と大聖堂の向かいにある立派な造りの総督邸は、かつてのラグーサ共和国総督の邸宅だったもので、大小評議会や元老院はじめまさに心臓部ともいえる機関が集まった建物でした。

15世紀初期、建築家オノフリオによるゴシック様式の邸でしたが、現在の姿は、後の火薬爆発による被害を受けルネッサンス様式に修復されたもので、ゴシックとルネッサンスが融合。さらに1667年の大地震後の修復によってバロック様式の装飾も付け足され、アーチと柱頭装飾が美しい外観です。

現在、内部は多彩な展示が見られる文化歴史博物館として公開されています。

フランシスコ会修道院

フランシスコ会修道院

写真:Hiroko Oji

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ピレ門のすぐ脇にある大きな修道院の建物がフランシスコ会修道院。1317年創建の建物ですが、その一部を除き1667年の大震災後にバロック様式で改築され現在の姿となっています。

プラツァ通りの入口は、旧市街の歴史的建築物の中でも見落としてしまいそうなほど地味なものですが、中に一歩足を踏み入れると14世紀そのままの厳かで美しい中庭があります。

修道女たちが薬草を育てていた庭で、周りを取り囲むのはルネサンス様式とロマネスク様式の回廊。柱頭装飾が彫り込まれたズラリと並ぶ細い柱やアーチの美しさに加え、修道女が病人たちを治す姿が描かれた壁がとにかく素晴らしい!まるで中世当時にタイムスリップしたかのような感覚に陥ります。

フランシスコ会修道院

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フランシスコ会修道院には世界で3番目に古い薬局が今も営業しています。マラ・ブラチャ薬局といって、1317年創業。クロアチアはハーブの宝庫でもあり、オリジナルのハーブやローズを使用した自然派コスメが大人気です。

フランシスコ会修道院

写真:Hiroko Oji

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院内の小さな博物館には、聖具や聖衣、薬壷、天秤、薬のレシピ、薬学書、手書きの処方箋、14世紀の圧搾機や蒸留水を作る器具など、修道院や薬局にまつわる興味深い品々が展示。当時の院内には貧しい人たちの治療院(現在はありません)もあり、かつてのドブロヴニクが高い福祉と医療・薬学レベルを誇っていたことが伺えます。

<フランシスコ会修道院の基本情報>
住所:Placa 2, Dubrovnik
電話番号:+385-20-321-410

海洋博物館

海洋博物館

写真:Hiroko Oji

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かつて裕福な商業中心の共和国であったドブロヴニクは、ヨーロッパでも1・2位を争う有力な海運業都市でもありました。そのドブロヴニク観光で欠かせない城壁巡りで、城壁の一部となる聖イヴァン要塞を利用している海洋博物館にも立ち寄ってみましょう。入り口は石壁に囲まれた見落としそうなほど小さなものです。

海洋博物館

写真:Hiroko Oji

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要塞の2〜3階にわたる展示はドブロヴニク共和国の発展と、その後の造船業による繁栄を伝えています。

中世の海洋貿易で取引された商品の数々、古い地図や航海計器など船上で使用された道具類、絵画、錨や大砲など沈没船から回収した品々、伝統的な木製の舵輪などが展示されています。

海洋博物館

写真:Hiroko Oji

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また汽船や帆船の縮尺模型、船員のユニフォームのコレクションなど、見ごたえある展示が続きます。窓からは、たくさんのクルーザーが浮かぶ旧港も見渡せますので、こちらもお見逃しなきように。

なお、1階部分には小さい水族館もあります。古い石壁の窪みを利用した水槽ではウツボ・タコ・タツノオトシゴなど多種多様な海の生き物が観察できます。

<海洋博物館の基本情報>
住所:tvrdava Sv.Ivana.Dubrovnik
開館時間:(11月3日〜3月21日)9:00〜16:00 (3月22日〜11月2日)9:00〜18:00
休館日:月曜日

民俗学博物館

民俗学博物館

写真:Hiroko Oji

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16世紀の古い穀物庫を利用した民族博物館は、この地方の産業にかかわるもの、民族衣装や楽器、織物など生活習慣に関わるものなどを展示しています。

この博物館は、穀物を17度の温度に保つ混合物が塗られた、ルーペと呼ばれる奥行きのある石造りの倉庫跡で、小麦や大麦・きびなどの穀物を保管していた建物を利用しています。

民俗学博物館

写真:Hiroko Oji

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2階では、ドブロヴニク地方の伝統的な家々や町の建築が紹介され、農業や漁業、ワイン造りや養蚕道具、日常生活で使われていた生活用品が展示されています。また3階には、民族衣装や楽器、織物工芸品の展示があります。

民俗学博物館

写真:Hiroko Oji

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2階に上ると城壁や統一された屋根の並びが美しい旧市街、背後のスルジ山がきれいに見渡せますので、この眺めもお楽しみに。

<民俗学博物館の基本情報>
住所:Ul. od Rupa 3, 20000, Dubrovnik
アクセス:ピレ門から徒歩5分
開館時間:9:00〜16:00
休館日:火曜日

見所がギュッと詰まった旧市街でお得に観光しよう!

世界遺産に登録されているドブロヴニクの旧市街には、ここでご紹介した他にも見所がギュッと詰まっていて、1日でも観光は可能です。しかし、できればゆっくりと時間をかけて、この「アドリア海の真珠」の良さをたっぷり味わっていただきたいもの。

城壁巡りやスルジ山からの眺めを楽しむならなおさらのことですので、宿泊されることをお勧めします。城壁内にもいい宿泊施設はありますが、城壁外にも素敵なホテルが目白押しですので、ぜひ宿泊なさってくださいね。

観光の際にドブロヴニクカードを購入しておくと大変重宝します。その都度チケットを購入する手間が省け、バスにも通用するので、城壁外に宿泊していても簡単にアクセスできますよ。

2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2007/08/05−2012/12/30 訪問

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