写真:かとう とも
地図を見る飛行機やフェリーで午前中に屋久島に到着した方にオススメなのが、縄文杉と人気を二分するトレッキングコースの「白谷雲水峡」。
往復5時間ほどのトレッキングコースなので、空港や宮之浦港からそのまま向かうと良いでしょう。向かう途中でお弁当を購入しておくと、大自然の中でのアウトドアランチを楽しむことができます。
写真:かとう とも
地図を見る白谷雲水峡の魅力は、何といっても苔、苔、苔!! 木漏れ日が森を照らし、苔についた水滴が輝く、美しい緑の世界。屋久島に到着して数時間で、美しい神秘の世界にたどり着くことができるのです。
一面に広がる緑の森の中で、動物の鳴き声や沢のせせらぎを聴きながら深く深呼吸をすると、体の細胞の1つ1つがリフレッシュしていくような感覚を味わえます。
写真:かとう とも
地図を見る入り口から2時間ほど歩いた、「苔むす森」と言われる視界が開けた場所が白谷雲水峡で1番有名な名所なのですが、苔むす森に行かずとも、そこら中に苔の森が広がっています。もし、時間や体力的に「苔むす森」にたどり着くことが難しいと感じたら、無理をせずに、自分の行ける範囲でこの森をゆっくり楽しむことをお勧めします。
逆に、「苔むす森」まで行って、体力や時間に余裕がある方は、そこからさらに往復1時間ちょっとの急な道を登ったところにある「太鼓岩」まで足をのばしてみるのをお勧めします。叩くと太鼓の音がすると言われている太鼓岩の上に登ると、天気のいい日には麓からは見ることのできない奥岳の頂をパノラマビューで見ることができます。ただ、雨や霧の時はこの美しい景色は見れないので、無理して登らずに翌日の縄文杉のために充分な体力を残しておきましょう。
写真:かとう とも
地図を見る午後の便で屋久島に到着する方や、午前着だけど普段あまり歩くのに慣れてない方は、翌日の縄文杉トレッキングを考え、無理せずに里めぐり+温泉がお勧めです。
この日の宿泊先が北部エリアの場合は北部を中心に、永田いなか浜や、一湊海水浴場、志戸子ガジュマル園、矢筈神社などを周り、楠川温泉やゆのこの湯へ。
写真:かとう とも
地図を見る宿泊先が南部エリアなら南部を中心に、大川の滝や栗生塚崎タイドプール、千尋の滝、猿川ガジュマルなどを周り、平内海中温泉や尾之間温泉でリラックス。
翌日は朝が早いので、準備をして早めに寝ましょう。
写真:かとう とも
地図を見る縄文杉のトレッキングは、夜明け前の暗いうちから始まります。往復で10時間以上かかる決して楽とは言えない道のりです。山登りの経験があまりない方は現地のガイドをつけるか、屋久杉ランドなどでも巨木は見れるので、無理をせずに他のトレッキングコースを楽しみましょう。
縄文杉のトレッキングコースは往復で約22km。そのうち8割がトロッコ道で、2割が急な登りもある本格的な登山道です。トロッコ道は長く単調に感じがちですが、この長い長い道のりも大切な旅の思い出となります。トロッコ道の周りの素晴らしい景色や唯一無二の動植物の1つ1つとの出会いを大切にしながら歩いていきましょう。
写真:かとう とも
地図を見るトロッコ道が終わり、本格的な登山道を歩くこと約40分。ハートの形の切り株で有名な「ウィルソン株」が待っています。株の中に入ると、中は畳10畳分ぐらいの広さ。入って右側の方にハート型に撮影できるポイントがあるので、色々な角度からトライしてみましょう。
写真:かとう とも
地図を見るウィルソン株からさらに登ること2時間ぐらい。縄文時代からそのまま手つかずで残ってきた太古の森を歩いていくと、展望デッキが見えます。はやる気持ちを抑え、デッキの階段をゆっくり一歩一歩登ると、目の前に圧倒的な存在感の縄文杉が現れます。
何千年もの間、ずっとこの場所に存在してきた偉大な大樹と、この木を守ってきた偉大な森。縄文杉を前にすると、言葉にはならない思いが込み上げてきます。
帰り道は、来た道を通って帰ります。最終バスの時間はシーズンによって違うので事前にチェックして、ペース配分を考えながら帰りましょう。
写真:かとう とも
地図を見る飛行機やフェリーの便が午前中の場合は、飛行場や港の近くでできるクラフト体験をしたり、土産屋で屋久島らしいお土産を買ったりして過ごすのがお勧めです。
自分で作った屋久杉細工を自分へのご褒美に。家に帰ってからも、手にとるたびに屋久杉の香りに癒され、楽しかった旅のことを思い出すことができます。
写真:かとう とも
地図を見る飛行機やフェリーの便が午後の場合は、なんと半日でカヤックやSUP、シュノーケリングなどの水のアクティビティーが充分に満喫できます!屋久島の山は有名ですが、海や川の美しさはあまり取り上げられていません。せっかく屋久島に来たのなら、時間ギリギリまで楽しんでしまいましょう!
縄文杉の後で疲れて動けないのではと思っている方もいますが、冷たい水がアイシング効果となり、水のアクティビティーの後は逆に山歩きの筋肉疲労がとれてスッキリする方も多いです。
いっぱい水遊びした後は、夏休み中の小学生の頃に戻ったような心地よい疲労感がやってくるので、帰りの飛行機やフェリーの中でぐっすり気持ちよく寝れて、あっという間に家につくことができます!
プライベートツアーに申し込むと、出発時間に合わせて色々アレンジしてくれるガイド会社もあるので、相談してみましょう。
山・海・川・里・人と、とにかく魅力いっぱいの屋久島は、2泊以上宿泊して楽しむのがマストです。
今回の記事では、初めての方向けに屋久島の王道と言われているコースをご紹介しましたが、このコースで紹介している場所は、宝の島・屋久島のほんの一部にしかすぎません。
季節や訪れるエリアによっても全然違うのが屋久島。是非ゆっくり訪れて、屋久島の色々な魅力を探してみてください。
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください
この記事を書いたナビゲーター
かとう とも
屋久島でSUP YOGA、SUPツアーのガイドをしています。北海道で生まれ、関東に住み、アメリカやオーストラリアへの留学やWHを経験し、今は世界遺産屋久島でガイドと子育てをしながら南国の島暮らしを楽し…
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