蔵見学にレストラン!岩手・一関「世嬉の一酒造」は酒のイーハトーヴ

蔵見学にレストラン!岩手・一関「世嬉の一酒造」は酒のイーハトーヴ

更新日:2018/11/21 15:02

下川 尚子のプロフィール写真 下川 尚子 ライター
岩手・一関にある「世嬉の一(せきのいち)酒造」は江戸時代から続く造り酒屋。敷地内には約100年前に建てられた酒蔵が7つ現存し、レストランやカフェ、お酒造りについて学べる博物館、クラフトビールの醸造所などの用途で使用されています。
お酒の理想郷として「酒のイーハトーヴ」なんて呼ばれ方もする人気スポット、一関を訪れる際はぜひ立ち寄ってみませんか?郷土料理「もち」を楽しめるランチも人気です。

貴重な酒蔵群が現存する「世嬉の一酒造」

貴重な酒蔵群が現存する「世嬉の一酒造」

写真:下川 尚子

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一関駅から徒歩10分、住宅街を抜けると大正時代に建てられた蔵が建ち並ぶ一画があります。ここが「世嬉の一酒造」。江戸時代から続く造り酒屋です。

現在、お酒造りは隣の町で行われていますが、ここでは現存する古い建物を利用した蔵レストランや蔵カフェ、お酒造りの博物館やクラフトビールブランド「いわて蔵ビール」の醸造所見学などが楽しめるスポットとなっています。

貴重な酒蔵群が現存する「世嬉の一酒造」

写真:下川 尚子

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風情ある古い蔵が建ち並ぶ敷地は、歩くだけで大正ロマンを感じられるよう。精米蔵、窯場、仕込蔵、倉庫蔵、帳場…と、いくつもの蔵が時を経て現存している場所は全国的にも珍しく、とても貴重なもの。酒蔵群全体が登録有形文化財にもなっています。

カフェやレストランでゆっくりするも良し、博物館を見学するも良し、売店でお酒を購入するも良し。ふらっと立ち寄って好きに過ごせる「立ち寄りスポット」としておすすめです。

おすすめはもちランチ!蔵レストランと蔵カフェ

おすすめはもちランチ!蔵レストランと蔵カフェ

写真:下川 尚子

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ここで体験したいことは、まずはランチ。「蔵元レストランせきのいち」では一関の代表的な郷土料理である「もち」や「はっと(小麦粉でつくる生地を手で伸ばし、お鍋に入れて食べる料理)」など、地元食材を使った料理が楽しめます。

おすすめはもちランチ!蔵レストランと蔵カフェ

写真:下川 尚子

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イチオシは名物メニューの「果報もち御膳」。沼えび、大根おろし、納豆といったおかずもちに加え、ずんだ、あんこなどの甘いもちも揃って8種類。中央には甘酢大根がありますので、さっぱりとお口直しをしながら食べられます。お雑煮と小鉢もついてかなりのボリュームですので、おなかを空かせてチャレンジしてくださいね。

なお、土日はかなりの人気で混雑しますので、事前の予約がおすすめです。

おすすめはもちランチ!蔵レストランと蔵カフェ

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お茶の時間なら、大正モダンな雰囲気を満喫できる「café 徳蔵」がおすすめ。蔵の雰囲気が生かされた店内はしっとりと落ち着いた雰囲気。コーヒーや紅茶だけでなく、日本酒や地ビールも飲めるのは造り酒屋ならではですね。

見学スポットも!「酒の民族文化博物館」「初恋神社」

見学スポットも!「酒の民族文化博物館」「初恋神社」

写真:下川 尚子

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敷地内には見どころも多いので、ぶらぶらと散策してみましょう。こちらは「酒の民族文化博物館」。酒造りの工程が学べる展示や昔の道具がずらりと並ぶ蔵は、レトロな雰囲気たっぷり。酒樽に入って写真を撮れるスポットもありますよ。

ここはもともと仕込蔵として使われていた建物で、一階は和風、二階は洋風のつくりとなった珍しい蔵。そんな部分にも注目してみてくださいね。

見学スポットも!「酒の民族文化博物館」「初恋神社」

写真:下川 尚子

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隠れた人気スポットがこちら「初恋神社」。一説によると、ここにお参りすると叶わなかった過去の恋が実るそうで、たまに一生懸命お祈りをしている方がいるスポットです(笑)。実った方が良いのか悪いのかはさておき、忘れられない恋がある方は立ち寄ってみてはいかがでしょう。

ちなみにこの初恋神社ができたのは、恋多き作家として有名だった島崎藤村が一時期「世嬉の一酒造」に逗留していたことから。「ゆかりの地」として敷地内には歌碑などもあります。

試飲もできる売店「酒の直売所 せきの市」

試飲もできる売店「酒の直売所 せきの市」

写真:下川 尚子

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もちろん、売店でお酒を購入して帰るのもおすすめ(発送もできます)。日本酒のほか、敷地内で醸造しているクラフトビール「いわて蔵ビール」なども揃っています。

ここでしか買えないおすすめは、オリジナルラベルの「蔵出しのお酒」。瓶を選び、しぼりたてのお酒をこのタンクから注ぎ、自分好みのラベルを貼ったらできあがりです。ラベルは準備されている中から選んでも良いですが、お時間に余裕のある方はオリジナルの文言をリクエストすることも可能です。

酒蔵ナイトツアーやビール工場見学も

酒蔵ナイトツアーやビール工場見学も

写真:下川 尚子

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好きな時間に立ち寄って楽しむことができる「世嬉の一酒造」。でも、さらにしっかりお酒造りを知りたい方は、毎日17:30より開催されている「酒蔵ナイトツアー」に参加すればより深い思い出ができますよ。

このナイトツアーが始まったのは、2011年の東日本大震災の後のこと。復興に携わる方々の拠点のひとつとなったのが一関で、一関の夜を少しでも楽しんでもらおう、リフレッシュしてもらおう…とのことで見学ツアーを作ったのが始まりで、以来ずっと続いています。

写真は案内役の土岐さん。「最近では昼に平泉あたりを観光したあと、夜は一関のホテルに泊まってナイトツアー参加、なんてお客様も多いです」とのこと。

酒蔵ナイトツアーやビール工場見学も

写真:下川 尚子

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ナイトツアー以外にも、クラフトビールに特化した「ビール工場見学」ツアーも行われています。テイスティングつきのツアー、食事つきのツアーもありますので、お好みに合わせてチョイスを。詳しくは関連MEMOの「蔵体験のご案内」よりご確認ください。

世嬉の一酒造の基本情報

住所:岩手県一関市田村町5-42
電話番号:0191-21-1144
アクセス:JR「一ノ関駅」より徒歩10分

<酒蔵ナイトツアー>
開催日:木、金、土曜日
開催時間:17:30〜(約40分)
料金:500円(見学・利き酒含む)、食事つき2500円

<ビール工場見学ツアー>
開催日:毎日
開催時間:10:00〜 15:00〜 17:00〜(約30分)
料金:見学のみ無料、テイスティングつき1200円

2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/11/08 訪問

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