世界文化遺産に登録決定!チェコ・ストラージュニツェの伝統工芸

世界文化遺産に登録決定!チェコ・ストラージュニツェの伝統工芸

更新日:2019/03/11 20:28

さとちんのプロフィール写真 さとちん ご当地グルメライター、海鮮丼マニア、チェコ親善アンバサダー2019
スロバキアとの国境に近いチェコのストラージュニツェは、伝統文化と民族文化が今も息づく町。毎年開催される国際フォークロア(民族舞踊)フェスティバルには世界各国から観光客が訪れます。ストラージュニツェに伝わる伝統舞踊ヴェルブンクは、世界遺産に登録されていますが、2018年11月28日新たな世界遺産が誕生しました。それはストラージュニツェに伝わる藍染製品。長年伝承されてきたチェコの文化遺産を紹介します。
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100年以上続く藍染工房

100年以上続く藍染工房

写真:さとちん

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ストラージュニツェの鉄道駅から徒歩8分の場所にあるストラージュニッキー・モデュロチスック(Straznicky modrotisk)。チェコ語で青いはmodre、印刷はtisk、modrotiskで藍染となるので、「ストラージュニツェの藍染」といったところでしょうか。工房の名前は「Arimo s.r.o.」です。

かつてチェコにはたくさんの藍染工房がありましたが、現在は2軒だけとなってしまい、そのうちの1軒がこちらになります。

200年以上の歴史を持つチェコの藍染めは、2015年チェコ共和国無形文化遺産に指定され、2018年11月28日には世界文化遺産登録が正式に決定しました。

100年以上続く藍染工房

写真:さとちん

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Arimo s.r.o.は1906年ツーリール・ヨフ氏が創業、家族で藍染製品を作り続けていました。第二次世界大戦後、チェコが共産主義国となり工房は国営化されましたが、ストラージュニツェの役人が緩かったことが幸いし、そのまま家族で作業を続けることが出来たのです。

写真は工房に飾られているヨフ家の歴史です。

100年以上続く藍染工房

写真:さとちん

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現在はツーリール・ヨフ氏の孫にあたるフレンチシェク・ヨフ氏を中心に、子ども、孫の親子3代で作品を作っています。フランチェク・ヨフ氏は、チェコ共和国文化省より2004年に「民族工芸伝承保持者」の称号を授与されました。

一緒に写っているのは海外でファッションの勉強をしてきたお孫さん。伝統的な模様の藍染に、現代風のモダンなデザインを取り入れた作品を作り、伝統の世界に新しい風を吹き込んでいます。

200年前から変わらないすべて手作業の染色

200年前から変わらないすべて手作業の染色

写真:さとちん

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作業はすべて人の手によって行われます。大きな布にハンコのようにペタペタと染料をつけた型を押していきます。

200年前から変わらないすべて手作業の染色

写真:さとちん

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薄緑色の染料に使われている原料は秘密。この部分が白く抜けて柄になります。

200年前から変わらないすべて手作業の染色

写真:さとちん

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型の四隅には小さな印があり、ここを合わせて布に押し付けることで曲がらず等間隔の模様が布にプリントされます。

職人達が時間と手間をかけて作る伝統の藍染

職人達が時間と手間をかけて作る伝統の藍染

写真:さとちん

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工房にはたくさんの型があります。自然豊かなストラージュニツェらしく、草花や木をモチーフにしたものが多いのも特徴。一番古いものは200年以上前のもので、今も使われています。希望すると自分オリジナルの型も作成してもらえます。

職人達が時間と手間をかけて作る伝統の藍染

写真:さとちん

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型を押す前の布は洗ってから広げて乾かします。作業をしているのは、先ほどの女性のお兄さん。

型を押した後も広げて1週間ほど乾かします。

職人達が時間と手間をかけて作る伝統の藍染

写真:さとちん

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型を押した布を今度は藍染の染料で染めます。こちらの作業を行っている方は唯一家族ではないのですが、15歳からこの工房で働いているベテランの職人さんです。5分布を染料に漬け、引き上げて5分乾燥させるという工程を繰り返すこと5回。最初は緑っぽかった布も5回繰り返すと見事な藍色に染まります。

この染めた布を洗って乾かすと、型で押した部分が白く抜けた藍染が完成します。

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ショップ併設の工房

ショップ併設の工房

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工房にはショップも併設されています。シャツやエプロン、クッションカバーなど仕立て済みの製品以外に、布だけを購入することもできカードも利用可能。

ショップ併設の工房

写真:さとちん

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有料の工房見学ツアーも平日2回行われていて、参加費はおとな60コルナ(約300円)所要時間は30分ほどです。予約は電話かインターネットで。

ストラージュニツェから世界へ

ストラージュニツェから世界へ

写真:さとちん

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200年前のデザインと思えない、今でも十分オシャレな模様の藍染。キッチン用ミトンやクッションカバー、女性用のスカートなどはもちろん、男性用のシャツや子ども服も格段にセンスが良く上品なものに仕上がります。ネクタイも素敵!

ストラージュニツェから世界へ

写真:さとちん

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積極的に若いデザイナーのデザインも取り入れ、今までなかったモチーフの作品も増えています。

ストラージュニツェから世界へ

写真:さとちん

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プラハの旧市街地に近いマヌファクトゥラ(Manufaktura)というお店でも、この工房の商品を取り扱っています。(マヌファクトゥラはプラハに数店舗あります)

TVのモニターには今よりちょっと若いフレンチシェク・ヨフ氏の姿が。商品の数は少ないですが、ストラージュニツェに寄る時間のないという人は、こちらのお店も覗いてみてください。

<マヌファクトゥラの基本情報>
住所:Melantrichova 970/17, Stare Mesto, 110 00 Praha 1-Stare mesto
電話番号:+420-601-310-611
アクセス:プラハ本駅から徒歩18分

※お値段はストラージュニツェの約2倍ですが、最近は日本でもヴィオルカ(Violka)というブランドで販売されていて、国内のデパートにも時々出店しています。ネット販売も行っていますので、気になる方はメモ欄から覗いてみてください。

ストラージュニッキー・モデュロチスック(Arimo s.r.o.)の基本情報

住所:696 62 Straznice, Jihomoravky Kraj
電話番号:+420-518-332-537
アクセス:首都プラハから列車で5時間弱ほど
ブジェツラフとホドニーンで要乗り換え、ストラージュニツェ駅下車。徒歩約8分
(プラハからの距離は250km、ブルノからの距離は60kmなので、前日にブルノに宿泊するのがオススメです。ブルノからは列車でホドニーン乗り換えて2時間です)

2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

取材協力:チェコ政府観光局

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この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/10/20−2018/10/29 訪問

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