行天宮への行き方はMRTを利用し行天宮駅で下車。そこから徒歩5分で到着します。門の前には警備員がおり、安全にも配慮。安心の寺院となっているのです。
恩主公廟、恩主公、恩主宮等と呼ばれることもある行天宮は、1943年に迪化街に建立された行天堂が起源となります。その後、1949年にこの地に移り、1956年から1967年にかけて「玄空師父」により拡張されていきます。
台湾のお寺は日本の仏教寺院と異なり、道教や儒教が混在していることが多いのです。特に儒教の神でもある媽祖や三國志の関羽を祀る寺院が多くあります。
屋根で見ることができる見事な龍は、日本の神社仏閣で見る龍より数段派手な姿をしているのも台湾の特徴といえるでしょう。
行列が出来る大人気の無料のお祓いについて説明します。毎日行われているお祓いの時間帯はどうなっているのでしょうか。平日と土曜日は11時20分から、日曜日は12時からとなりますので、時間を調整し訪れることをお勧めします。
それでは、お祓いの手順を紹介します。
まず、水道で手を洗い身を清めます。そこに大きな鏡があり、洗心や問心と書かれていますが、これは心を清める、己の心は如何に、というような意味があります。
その後は列に並び、心静かに順番を待ちます。待っている間に渡される紙に、自分の名前、住所、生年月日を書きましょう。もちろん漢字で構いません。平仮名やカタカナがあってもそのままを記載して下さい。自分の番となり、実際にお祓いを行うのは青い法衣を来た効労生(聖門の弟子)となります。
なお、その場にいない人のお祓いも可能です。その方法は、お祓いを受けさせたい人の所有物を持参すること。その人の名前を見せ、所有物を差し出すとお祓いを行ってくれるのです。
ところでお祓いとは、何度も行うものなのでしょうか。1年に一度くらいでも良いのではと思えることでしょう。
台湾では何かに驚いたり、ぶつかったりという衝撃を受けると「魂」が抜け出すという考え方があるのです。そこでお祓いを受けることで心身を正常化するのです。もちろんお祓いですから、邪気を払うという意味も込められています。つまり何度受けても良いのです。
お祓い場の近くには多くの人がいます。人々はお祓いの前後で、神々に参拝をするのです。
多くの人は立ひざ状態での参拝を行います。参拝は順序よく並び、行うようにしましょう。
ここで他の寺院では当たり前でも「行天宮」では大きく違うこともご紹介します。それは参拝者が線香を使うことは無いということです。これは大気汚染対策であり、環境に配慮し禁止されているのです。
行天宮内には多くの宮があります。その中で特に多くの人が参拝するお堂はどこでしょうか。
それは関聖帝君であり、日本でもよく知られている三國志の関羽雲長が祀られている場所です。
お堂の中で中央にいるのが関羽ですが、右側は呂恩主、左側は張恩主。
台湾の関羽は赤ら顔の姿を多く見かけますが、三國志で赤ら顔といえば、日本では大酒飲みだった張飛を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
関聖帝君は、商売繁盛の神。三國志の中の関羽は、誠実で人を裏切らず、仁義の人として描かれています。これがそのまま商道徳に繋がり、真面目に仕事をしていれば、神様が見ていてくれて商売繁盛するといわれているのです。
勤め人、自営業者を問わず、商売繁盛の神に祈願をしてみてはいかがでしょうか。
台湾の寺院では、信者が読経をしている様子を見ることがあります。
時に皆さんで声を合わせていることも。日本ではなかなか見られないことです。くれぐれも邪魔にならないよう注意をしましょう。
最後に、不思議な丸い石についてです。出入口付近にあるのですが、これは時計回り方向に数回撫でると願いが叶うといわれているもの。せっかくですので、心を込めて撫でてみてはいかがでしょうか。
最後に、その他の台湾観光をご紹介します。
台北観光では必見の「衛兵交代式」を見ることが出来る場所、日中だけではなくライトアップも美しい「龍山寺」、食べ歩きや買い物が楽しい「西門」、やはり外せない台北最大級の夜市「士林市場」、そして珍しい寺院「青山宮」。
これの詳細は下記の関連MEMOにリンク設定していますので、ぜひご覧のうえ、ぜひ旅行の参考として下さい。
住所:台北市民櫂東路二段109号
電話番号:+66-02-2502-7924
アクセス:MRT行天宮駅で下車、徒歩約5分
2020年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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