寸又峡の紅葉は渋滞前の早朝に!静岡の秘湯で紅葉狩り

寸又峡の紅葉は渋滞前の早朝に!静岡の秘湯で紅葉狩り

更新日:2019/09/20 14:04

藤田 聡のプロフィール写真 藤田 聡 温泉研究家、紅葉ガイド
寸又峡の紅葉は山奥ですが人気が非常に高く、見頃時期にはアクセス道路で渋滞も発生します。紅葉名所「夢の吊橋」にも人数制限があり、ここも行列必至。深い渓谷の底まで日光が届くのは昼過ぎですが、朝一番に行って混雑を回避するのがおすすめです!
静岡県を代表する観光地でもある寸又峡の紅葉スポットを、実際のコースに沿って詳細に紹介。早朝をおすすめする、3つの理由も解説します。

寸又峡の紅葉は草履石公園が必見!

寸又峡の紅葉は草履石公園が必見!

写真:藤田 聡

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寸又峡の紅葉といえば「夢の吊橋」が有名。しかし、実は渓谷の入口手前にある草履石公園の紅葉が非常に美しく、断然おすすめです!

草履石公園は親水公園で、深い渓谷で水に親しむのが難しい寸又峡温泉の観光客向けに整備されたもの。夏には水遊びを楽しめる浅い池の周囲に紅葉が多数あり、紅葉狩りを楽しむのに最適です!

寸又峡の紅葉は草履石公園が必見!

写真:藤田 聡

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寸又峡の遊歩道「プロムナードコース」は、寸又峡温泉の最上部に入口があります。遊歩道はゆるやかな上り坂ですが、その右下に草履石公園があります。

なお寸又峡の駐車場は、温泉街の下に広大な有料駐車場がありますが、実は温泉街の上部にも小型の有料駐車場があります。紅葉見頃時期には早朝に満車になり、同時に下の駐車場に誘導されます。かなりの距離と標高差があるので、上部の駐車場を確保すれば断然快適。朝一番をおすすめする最初の理由です。

渓谷の紅葉狩りは防寒対策が必須!

渓谷の紅葉狩りは防寒対策が必須!

写真:藤田 聡

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寸又峡の紅葉は草履石公園がおすすめですが、紅葉狩りの順番としては後回しにします。有名な「夢の吊橋」が非常に混雑するので、渓谷の遊歩道「プロムナードコース」を先に歩くようにしましょう!

渓谷の紅葉狩りは防寒対策が必須!

写真:藤田 聡

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寸又峡の紅葉狩りでは、防寒対策が必須です。それを痛感するのが遊歩道の途中にある天子トンネル。温泉街付近では無風で小春日和に感じてもトンネルの中は強風で、この先の寸又峡も強風の場所が多数あります。単に厚着するだけでなく、風を通さないコートが必要です。

なお、このトンネルの手前に前半最後のトイレがあるので、必ず用を足しておきましょう!

渓谷の紅葉狩りは防寒対策が必須!

写真:藤田 聡

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寸又峡の遊歩道入口から十数分程で、渓谷の紅葉を一望する大間ダムの上に到着。寸又川がせき止められ、チンダル湖と呼ばれる湖があり、遠くに夢の吊橋が小さく見えます。ここから、いよいよ吊り橋まで一気に下って行きます!

紅葉名所・夢の吊橋は行列必至!

紅葉名所・夢の吊橋は行列必至!

写真:藤田 聡

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寸又峡の紅葉名所・夢の吊橋は、日中は手前から奥への一方通行。吊り橋ですから、一度に通れる人数も10人に制限。一方通行や人数制限を遵守するように、見頃時期には係員も常駐しています。

紅葉シーズンには早朝から観光客が押し寄せ、手前に大行列が出来ています。これが朝一番をおすすめする2番目の理由で、朝早ければ行列も短くて済みます。

紅葉名所・夢の吊橋は行列必至!

写真:藤田 聡

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紅葉時期の夢の吊橋は大行列ですが、初めて行った場合には、他の人がどのように渡るのか、良く見てイメージトレーニングする時間になります。途中で怖くなってうずくまってしまい、結局引き返す人も、ごく稀に居ます。

手荷物を沢山持って来てしまった人は、順番待ちの間に一つにまとめましょう。カメラやスマホも絶対に落とさないように、再度収納場所を検討します。最初は緊張して記念撮影も難しいので、渡り切った対岸で記念撮影をするのがおすすめです!

紅葉名所・夢の吊橋は行列必至!

写真:藤田 聡

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夢の吊橋は紅葉時期には大行列しており、渡る前は緊張もあって記念撮影も難しい雰囲気。しかし、渡り終わると閑散としてるので、余裕で記念撮影出来ます。写真のように一番最初に渡った人が、後続者を撮影してあげるのが理想的。なお一方通行遵守の為に、こちら側にも係員が居ます。

吊り橋の後は急な上り坂!

吊り橋の後は急な上り坂!

写真:藤田 聡

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寸又峡の紅葉といえば、夢の吊橋がメインイベント。渡り切って目的を達成した後には、急な上り坂が待っています。しかし、遊歩道の寸又峡プロムナードコース自体は、殆ど平坦で広い道。何故なら、林業用の森林鉄道の跡地を遊歩道に転用したから。吊り橋の前後だけアップダウンが大変ですが、他は楽勝です!

急な上り坂は辛いですが、紅葉に彩られた吊り橋を見下ろせる場所も多いので、景色を楽しみながら休みつつ登りましょう!

吊り橋の後は急な上り坂!

写真:藤田 聡

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急坂・急階段を登り切ると、紅葉が美しい寸又峡の遊歩道に復帰します。この奥に後半唯一の小型トイレと尾崎坂展望台がありますが、夢の吊橋は見下ろせません。

なお、左側で休んでいる人は軽装で来てしまい、冷え切った体を日光浴で温めている方々。同様の辛い思いをしないように、防寒対策は十分にして下さい。

吊り橋の後は急な上り坂!

写真:藤田 聡

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帰路は、上流の飛龍橋を渡ります。森林鉄道が通っていたというだけある立派な橋で、橋からの紅葉の眺めも抜群です。

寸又峡の紅葉を一望!

寸又峡の紅葉を一望!

写真:藤田 聡

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飛龍橋を渡って少し歩くと、夢の吊橋と寸又峡全体の紅葉を一望出来る場所があります。広角レンズでは分かり難いので、望遠レンズで撮影したのが次の写真です。

寸又峡の紅葉を一望!

写真:藤田 聡

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夢の吊橋と渓谷の紅葉を望遠レンズで撮影すると、このような感じです。時刻10時15分ですが深い渓谷なので、日光が谷底まで到達していません。

それでも、紅葉見頃時期には朝一番が断然おすすめ。その3つ目にして最大の理由が、アクセス県道の渋滞です。県道は舗装されていますが、非常に細くすれ違いが困難で、紅葉見頃時期には混乱防止の為に、2箇所で片側交互一方通行になるのです。

しかし、早朝なら交通規制も無く、帰る対向車も居ないのでスムーズにアクセス出来ます。朝一番に行ってスームズに紅葉狩りを楽しんだら、帰りに逆方向の大渋滞を見て驚くことでしょう。

ただし、紅葉時期の寸又峡のような山間部は、早朝は路面凍結の恐れもあります。外気温計が付いている車では、気温が氷点下になっていない事を確認しつつアクセスして下さい。

寸又峡の紅葉を一望!

写真:藤田 聡

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行きに通った大間ダムに近付くと、紅葉に彩られた飛龍橋ともお別れ。物凄く小さく見え相当歩いたと分かりますが、平坦で広い道なので本当に楽勝です!

寸又峡の遊歩道入口から、途中何度も休憩してゆっくり歩いて、早朝でも所要時間は約2時間。日中に吊り橋手前の行列が長くなれば、その分所要時間も伸びます。

さらに草履石公園の紅葉狩りや、町営露天風呂「美女づくりの湯」の入浴、駐車場が温泉街下部になった場合の徒歩往復も含めて約4時間程を予定しましょう。

寸又峡の紅葉の基本情報

住所:静岡県榛原郡川根本町千頭
電話:0547-59-2746(川根本町まちづくり観光協会)
例年の紅葉見頃時期:(色づき始め)11月上旬、(最盛期)11月下旬
紅葉ライトアップ:なし
標高:550m
アクセス:大井川鐵道千頭駅から寸又峡温泉行きバス40分、終点下車徒歩片道30分

2019年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/11/19 訪問

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