写真:モノホシ ダン
地図を見る水間寺は、水間鉄道の終点である水間観音駅から南へ徒歩約10分のところにあります。境内への出入り口は、いくつかありますが、一般的には、渡るだけで厄除けができる「厄除橋」を渡ってお参りします。このアーチ形の石橋は、厄除観音水間寺の象徴になっています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る厄除橋を渡ると、威風堂々とした三重塔と本堂(ともに貝塚市指定文化財)があります。三重塔は、かつては多宝塔で多宝如来を安置していました。天正の兵乱で焼失したので、徳川4代将軍、家綱の時代の萬治年間に改めて三層の塔を建てて釈迦仏を安置しました。
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地図を見る現在の塔は、1834年(天保5年)に再建されたもので、明治以前に建てられた大阪府内唯一の三重塔となっています。塔の第一層の軒下のかえる股に、色鮮やかな十二支の彫刻がありますのでお見逃しなく。
写真:モノホシ ダン
地図を見る水間寺は、奈良時代に聖武天皇の勅願によって、行基菩薩が開創したお寺で、ご本尊は、1寸8分(約6cm)の聖観世音菩薩です。公開されない秘仏となっていますが、本堂正面にお前立聖観世音菩薩立像が安置されています。
本堂は、1585年(天正13年)の豊臣秀吉の紀州根来攻めと、のちの天災により焼失。現在の建物は、1827年(文政10年)に岸和田城主「岡部長愼(おかべながちか)」により再建されたもので、長愼公の直筆による寺号の「龍谷山」の扁額がかかっています。
なお、本堂では、厄除開運祈願を毎日行っています。ご祈祷の時間表については、関連MEMOの水間寺のホームページをご覧ください。
写真:モノホシ ダン
地図を見る真新しい護摩堂(不動尊)は、本堂南側の寄せ棟造り本瓦葺の建物で、一切の悪魔を降伏させるという不動明王が祀られています。建物の老朽化により、2013年(平成25年)に、新しく建て替えられたものです。
写真:モノホシ ダン
地図を見る水間寺の御朱印は、本堂内の納経所でいただけます。御朱印の中央に墨書されている「大慈」とは、観世音菩薩が衆生をいつくしんで安楽を与えるその慈愛のことです。よって大慈殿とは、聖観音や千手観音や如意輪観音などの観音菩薩像が安置されている建物のことをいいます。
水間寺のお守りでは、三重塔のかえる股に刻まれた十二支にちなんだ「十二支お守り」が人気です。
写真:モノホシ ダン
地図を見る護摩堂の南側にある「愛染堂」は、約700年前、豪農の娘“お夏”が祈願し続け、身分の高い天皇の勅使“山名清十郎”との恋を成就させたという伝説があります。
愛染堂は、NPO法人「地域活性化支援センター」から、大阪では4か所目となる「恋人の聖地」に認定されています。
写真:モノホシ ダン
地図を見る愛染堂の絵馬は3種類あり、なかでも愛染玉椿の絵と“愛はとこしえに”と書かれた絵馬はとてもロマンチック。ほかに「恋みくじ」や「縁みくじ」があり、占いで楽しむこともできます。
写真:モノホシ ダン
地図を見るなお愛染堂のそばには、身分の違いを乗り越えて、ラブストーリーを成就させた“お夏”と“清十郎”の墓が建てられていますのであわせてお参りしましょう。
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地図を見る水間寺で、もっとも神聖な場所が「降臨の瀧」です。聖観世音出現の瀧ともいわれ、今から約1300年以前、行基菩薩が仏様を求めて水間の地にやってきたとき、16人の童子が現れて、この秬谷川(きびたにがわ)の谷間に導きました。
そのとき白髪の仙人が現れ、一体の仏様を行基菩薩に手渡し、自身は龍となって昇天したという謂れがあります。その仏様こそご本尊の聖観世音菩薩で、聖武天皇に捧げたところ病が全快し、天皇より現地にお祀りするようにとの勅命により、水間寺が建立されました。
聖観世音像は、現在まで厄除け観音として信仰されています。この地で一番のパワースポットで、元気をいただきましょう。
写真:モノホシ ダン
地図を見る降臨の瀧でパワーを頂いたら、秬谷川に架かる通天橋を渡って石段を上がり、奥院である「行基堂」にもお参りしましょう。17世紀中頃に再建されたもので境内諸堂中、最古の建物です。水間寺開基の行基菩薩座像が祀られていて、貝塚市指定文化財になっています。
写真:モノホシ ダン
地図を見るさらに、行基堂から石段を上っていくと桜の名所として知られる水間公園があります。公園内の吞波池に架かる「愛染橋」は、お夏と清十郎が出会ったところとされ、カップルの方が手を繋いで渡ると願いが成就すると言われています。
写真:モノホシ ダン
地図を見るところで水間寺では、昨年に引き続き「デジタルアートフェスin水間観音2024」が開催されます。これは、世界で活躍するデジタルアーティスト「長谷川章(はせがわあきら)」氏が発明した「DK」(デジタル掛け軸)を水間寺の三重塔・本堂に投影するものです。
写真:モノホシ ダン
地図を見るデジタル掛け軸は、コンピューターでアトランダムに組み合わせた約100万枚の画像を十数台の大型プロジェクターで建物などに投影する光の芸術です。
写真:モノホシ ダン
地図を見るプロジェクションマッピングとの違いは、BGMが無く、ストーリーなどの連続性もないことです。画像は、約20秒毎に切り替わり、同じデザインは一つとしてありません。いわば、一期一会の光のアートであり、デジタルの掛け軸と呼ばれるのも頷けます。プロジェクションマッピングとは一味違った光の芸術をお楽しみください。
このように水間寺は、古い歴史を持つ、厄除けと恋愛成就のパワースポットです。老若男女問わず、世代を超えて親しまれる水間寺を訪れてみてはいかがでしょうか。
<デジタルアートフェスin水間観音2024の基本情報>
開催期間:2024年11月2日(土)〜12月1日(日)
開催時間:18:00〜21:30
開催場所:本堂・三重塔
住所:大阪府貝塚市水間638番地
電話番号:072-446-1355
拝観料:境内無料
アクセス:水間鉄道・水間観音駅より徒歩約10分
車利用の場合は、阪和自動車道・貝塚IC下車すぐ
2024年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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