新幹線が愛媛・宇和島駅にやって来る!
全国の新幹線整備網から取り残された四国にやって来た念願の新幹線は、0系似のゆる〜い「鉄道ホビートレイン」でした!
この列車はJR四国多度津工場でキハ32型と呼ばれるディーゼル車を改造したもので、最高速度は本物には程遠い85km/h。「世界最遅新幹線」を目指しています!
JR四国では観光列車として先にデビューしている「しまんトロッコ」「海洋堂ホビートレイン」と併せて「予土線3兄弟」としてスタンプラリーを実施中!9月30日の締切りまでに3兄弟をぜひぜひ制覇しましょう!!
この列車、ただ者ではありません(笑)
見かけだけでなく、中身もかなり凝っています!
写真ひだり手前の座席に注目!!ホンモノの0系新幹線で使用されていた座席をそのまま使用。汽笛も実物で当時のまんま。あの懐かしい「フォア〜〜ン」を聞くことができます。
車内にはこの他に歴代新幹線などの模型展示コーナーや乗車記念撮影コーナーがあり、大人も子どもも十分に楽しめます。
鉄道ホビートレインの運行は1日7便。JR予土線の宇和島〜窪川間で運行されています。
便により運行区間、発着駅が異なりますのでご注意ください。詳細は、記事下部の[MEMO]より、鉄道ホビートレインの案内をご確認ください。
予土線の沿線には豊かな大自然が広がり、四万十川に沿ってのんびり走る車窓には見事な絶景が広がっています。列車の魅力が決して速さだけではないことを「四国の新幹線」が教えてくれるかも知れません!
実はこの新幹線。
窪川(高知方面)行きは新幹線の顔をしていますが、宇和島(愛媛方面)行きは、写真のように他の車輌と同じような顔をしています。
限りある予算の中での改造。まぁその辺りは大目に見てやってください!それもご愛嬌(笑)
でもよく見ると、ペイントが施されていて少しでも新幹線に近づけよう!としています。このペイントにも注目です!
ところでこのゆる〜い新幹線と兄貴分の「海洋堂ホビートレイン」が一日に一度だけ同時に並ぶ珍しいシーンが宇和島駅と江川崎駅で見る事ができます。
「海洋堂ホビートレイン」は、世界的に有名なフィギュアメーカー・海洋堂が、「海洋堂ホビー館四万十」のオープンに合わせ、2011年7月より運行開始したもので、このペイントは2代目となります。外観はタイムマシーンと未来をイメージした「宇宙」と「太古」をイメージした恐竜が描かれています。車内には海洋堂自慢の恐竜やロボットたちのフィギュアが展示されています。海洋堂ホビートレインの運行は1日4便です(発着駅にご注意ください。詳細は[MEMO]参照)。
「しまんトロッコ」は1984年に登場したトロッコ列車で予土線3兄弟の長兄的存在。木材などを運ぶために使われていた「トラ45000形式」の列車を改造した観光トロッコ列車です。
2013年10月に水戸岡鋭治氏のデザインで全面リニューアルされた列車は山吹色が基調となり、木のぬくもりを演出。窓のないパノラマカーで、雄大な四万十川沿いの景色を眺めながらのんびりと過ごせます。全席指定のため、事前の予約がおすすめです。
土休日を中心に1日2便の運行となっています。
なおこれら3車両を一挙に乗れるモデルコースをJR四国では案内中です。記事下部の[MEMO]より、JR四国ホームページもしくは予土線3兄弟モデルコースの案内をご確認ください。
愛媛と0系新幹線は、実は深い“つながり”があります。
新幹線の生みの親と称される十河信二。第4代国鉄総裁を歴任した彼は「夢の超特急計画」を推進した人物でした。後に愛媛県西条市の市長となり、それがご縁で地元に四国鉄道文化館が建てられました。
その文化館には「本物の0系新幹線」が展示されています。
客室の臭いも現役で走行していた当時と同じ(筆者は少し感動)であり、運転席にも入ることができます。休日になれば子ども達で運転席が満室になるほどです。館内の案内係の方は新幹線OB。より詳しい説明を分かり易く丁寧に教えてくれます。
その他館内には貴重な史料が数多く展示されており、新幹線好きには楽しく遊べるスペースとなっています。
四国鉄道文化館
■住所 愛媛県西条市大町798番地1
(JR伊予西条駅から東へ徒歩2分。鉄道歴史パーク in SAIJO 内)
■開館時間 午前8時〜午後7時
■入館料 大人300円(水曜休館)
いかがでしたか?
観光列車が全国でブームとなっています。
四国が誇る最後の清流・四万十川を横目に見ながらのんびりと景色を楽しみませんか?
列車の旅の魅力は速さだけではありません。
時間をかける「ぜいたくさ」も得がたい魅力だと思います。そのぜいたくさをホビートレインでぜひ味わってみてください。
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