日常が非日常的?興味深々ルーマニアの市場あれこれ

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日常が非日常的?興味深々ルーマニアの市場あれこれ

日常が非日常的?興味深々ルーマニアの市場あれこれ

更新日:2018/12/04 10:39

小谷 雅緒のプロフィール写真 小谷 雅緒 ツアーコーディネーター&ガイド

西欧資本の大手小売りチェーンが小さな町にも進出しているルーマニアですが、昔ながらの市場も健在。観光客の立場からすると、どこもまったく観光化されていない、ローカルな雰囲気が堪能できることがうれしいです。しかし、情報量が少なすぎて、何がどうなのか分からない?今回は典型的な市場2か所を例に挙げ、ルーマニアの市場の特徴をご紹介します。

ルーマニアの市場ここがポイント その1:半屋外

ルーマニアの市場ここがポイント その1:半屋外

写真:小谷 雅緒

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ルーマニアはEUに加盟しています。EUの基準により、食料品の販売所のは商品によって適した設備・施設を要していなくてはいけません。

このため、旧共産圏の国々では、次々に完全屋内型の市場が誕生しつつあります。しかし、ルーマニアの市場は全国的にみても、屋根だけ覆った半屋外+屋内市場の構成であることがほとんどです。良く言えばシンプル、悪く言うとシャビー。もちろん、EUの基準をクリアしています。

しかし、非日常的なモノ・コトを求める旅行者にはエキサイティングです。昔ながらの青空市場に近い雰囲気があります。

ルーマニアの市場ここがポイント その1:半屋外

写真:小谷 雅緒

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ルーマニア語で「市場」はPiata(ピアータ)。「広場」という意味もあるので、地図上でやたら見つかるかもしれませんが、混同しないようにしましょう。

半屋外組では常温保存が可能な野菜や果物、花が中心です。

ヨーロッパの完全屋内型市場は、外からその様子がまったくわからず、市場と気付かずスルーしてしまうこともあるほど。しかし、ルーマニアの市場は半屋外なので、外からもその様子を伺い知ることができます。

ルーマニアの市場ここがポイント その1:半屋外

写真:小谷 雅緒

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かなりひなびた感じの市場も健在ですが、食品を扱っているだけあって、ゴミが落ちていることはありません。

屋根があるとはいえ、夏は暑いし冬は寒い、横殴りの雨で濡れることもあるでしょう。

ルーマニアの市場ここがポイント その2:屋内市場も見逃すな!

ルーマニアの市場ここがポイント その2:屋内市場も見逃すな!

写真:小谷 雅緒

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野菜や果物を見終わったら、肉や魚はどこだろう、と思うはず。

冷蔵保存必須の肉類とチーズは、すぐそばの屋内部門にあります。ルーマニアは沿岸部を除き、魚を食べる習慣は極めて少ないです。なので、屋内は肉とチーズがほとんど。

ルーマニアの市場ここがポイント その2:屋内市場も見逃すな!

写真:小谷 雅緒

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ここではルーマニアならではのチーズを発見することでしょう。ルーマニア語でチーズの総称はブルンザ(branza)、中でも白っぽいチーズが多いです。これは羊の乳のチーズです。ルーマニアのチーズは牛乳もしくは羊乳から作られ、ヤギの乳のチーズはほとんどありません。

ルーマニアを旅していると頻繁に登場する白いチーズ、右の大きなものはカシュ(cas)といい、セミソフトタイプのフレッシュチーズです。塩水に浸けて作るカシュを熟成させたものが左の白いチーズ、テレメア(telemea)です。両方ともややしょっぱく、フェタチーズに似ています。

ルーマニアの市場ここがポイント その2:屋内市場も見逃すな!

写真:小谷 雅緒

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精肉店部門では、ルーマニア名物料理ミティティのレディメイドも見つかることでしょう。

野菜・果物、チーズ、肉類と、ほとんどの会計が重量制です。

ルーマニアの市場ここがポイント その3:おもしろ光景アリます

ルーマニアの市場ここがポイント その3:おもしろ光景アリます

写真:小谷 雅緒

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ルーマニアの市場、あるいは小さな町の中心部でよく見かけるのが牛乳の自動販売機です。もちろん、自販機ではなく、チーズなどの乳製品の店で牛乳が量り売りされていることもあります。

ルーマニアの市場ここがポイント その3:おもしろ光景アリます

写真:小谷 雅緒

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この自販機では脂肪分4%のこってり新鮮牛乳(低温殺菌)が1リッター約70円ほど。ペットボトルは持参する人、その場でもらう人もいます。

「量はプラスマイナス5%の誤差があります」との注意書きがあります。

ルーマニアの市場ここがポイント その3:おもしろ光景アリます

写真:小谷 雅緒

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規模の大きい市場の場合、日用品やペットフードの店などもあります。中には生きた動物そのものを売る店もあるのですが、ペットか食用かの区別が付きにくい場合があり、ドキドキします。この写真のウサギはペットでしょうね・・・

ルーマニアの市場ここがポイント その4:昔ながらの販売スタイル

ルーマニアの市場ここがポイント その4:昔ながらの販売スタイル

写真:小谷 雅緒

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ルーマニアの市場は食品だけではありません。食品エリアとは少し離れた場所にあるかもしれませんが、新聞や雑誌などのキオスク、先述の通り日用品やペットフードの商店もあるでしょう。また、「洋品店」という表現がぴったりな衣料品店、化粧品や手芸用品を扱う小間物屋なども。

ルーマニアの市場ここがポイント その4:昔ながらの販売スタイル

写真:小谷 雅緒

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写真の荒物屋はワイン造りの道具も販売しています。

ルーマニアの市場ここがポイント その4:昔ながらの販売スタイル

写真:小谷 雅緒

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ロマ(ジプシー)の女性が何かを叫びながら、手持ちの衣類か何かを売り歩いています。

余談ながら、彼女はハンガリー語でガーボル・ジプシーと呼ばれる、ルーマニアでも主にトランシルヴァニア地方(旧ハンガリー領)に暮らす、独自の文化を持つ集団です。

ルーマニアの市場ここがポイント その5:市場のグルメ

ルーマニアの市場ここがポイント その5:市場のグルメ

写真:小谷 雅緒

これはルーマニア定番の軽食ゴゴシ(Gogosi)、揚げパンです。中身はチョコレートやカスタードの甘い系、チーズやひき肉の塩系とあります。

市場や街角でよく売られており、小腹がすいたときにぴったり。流行っている店は回転が良いので、揚げたてが食べられます。パン屋ではなく、専門店の場合が多いです。

お値段は1個4レイが相場です。(1レイ=約28円、2018年11月現在)

ルーマニアの市場ここがポイント その5:市場のグルメ

写真:小谷 雅緒

こちらもルーマニア定番グルメ、ミティティ(Mititei)、バルカン風ソーセージです。レストランでも家庭でも、季節を問わず登場する人気料理で、市場でも煙をもうもうと立てて焼いています。

1個から注文できることがほとんどで、相場は1個3〜4レイ。

ルーマニアの市場ここがポイント その5:市場のグルメ

写真:小谷 雅緒

クルトゥーシュカラーチKurtoskalacsも屋台系おかし。甘いパン生地を棒に巻き付けて焼きます。本格的な店は炭火で焼いていますが、街角や国道沿いにあるような移動販売車では電気グリルで焼いていることも。

プレーンもおいしいですが、すったクルミ、バニラシュガー、シナモンシュガー、ココナツをまぶしたものが一般的です。

大きくても中身は空洞で、生地の厚みも1センチもないので、ためらわず買ってみてください。相場は1個10〜13レイ。

市場はローカルな暮らしが垣間見られる貴重な場所

今回の記事では観光地としても人気のシビウSibiu、ハンガリー系の代表的な町ミエルクレア・チュクMiercurea Ciucの市場を参考に、一般的なルーマニアの市場を紹介しました。ルーマニア系、ハンガリー系それぞれの違いはあれど、だいたいどこも様子は同じです。

ルーマニアの市場は週末も営業していることが多く、立ち寄るチャンスは多いといえます。また、営業時間が長い傾向がありますが、にぎわい時は午前中です。いずれも営業日や営業時間は各店舗によります。

最後に、ブカレストのような大・中都市の市場の野菜や果物は、地元産よりも輸入品の方が多いかもしれません。また、価格や鮮度などの質も、必ずしも市場が上とは限りません。大手小売店(スーパーやハイパーマーケット)が全国的に進出している理由は、ここにあるといえます。それでも、市場に良さを感じるのはなぜなでしょう。にぎわっている市場に行くと、地元民にも支持されてる大切な場所ということがわかります。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/06/12−2018/06/19 訪問

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