写真:大竹 進
地図を見る一般には漢字の意味から「大股で歩くと危険」という漢字説が有名ですが、昔から現在の漢字で表記されていたわけではなく、これは間違いだそうです。
「ほき、ほけ」は断崖を意味する古語で、「おおぼけ」という音に対して、江戸時代に編纂の阿波史では「大嶂」の字を充てており、明治時代当時の三名村は「大歩怪」の字を充てています。
「こぼけ」には「小歩危」の字を充てており、後に「小歩危」に合わせて「大歩危」と表記するようになったそうです。
漢字表記には時代により変遷がありますが、渓谷の美しさは昔も今も変わりません。
写真:大竹 進
地図を見るレストラン大歩危峡まんなかの下にある遊覧船乗船場付近から対岸に約100メートルのワイヤが6本かけられ、色とりどりの鯉のぼりが百数十匹、川面を見下ろすように春風の中を泳いでいます。
例年3月下旬から5月末にかけて大歩危峡を彩っていますが、2014年は第86回選抜高校野球大会に出場する地元の池田高校野球部の健闘を願い、選抜大会開幕に間に合わせるため、例年より約20日早く設置されました。
鯉のぼりはレストランからは見下ろす形になりますが、レストラン内から階段を下って遊覧船乗り場へ行くに従って上空を泳ぐようになり、遊覧船からは風を一杯お腹ににためこんだ鯉のぼりを仰ぎ見る事ができます。
写真:大竹 進
地図を見るこの鯉のぼりは、大歩危峡観光遊船の社長が長男の誕生をきっかけに1982年から始ったイベントです。最初は10匹程度だったものが、地元の住民や全国から訪れる観光客らが、自宅に眠るこいのぼりを寄贈してくれるようになり、どんどん増え、現在では百数十匹にもなっています。
もし皆さんのご家庭で眠っている鯉のぼりがありましたら、4月〜5月の期間中、鯉のぼり2本〜(2m以上)を、レストラン大歩危峡まんなかに持参すると、ご家族連れ(大人2名、小人2名)合計4名まで乗船券をプレゼントしてくれるそうです。
押し入れで寂しく眠っている鯉を、沢山の仲間と気持ち良く泳げる大空に放してみませんか?
写真:大竹 進
地図を見る大歩危峡の遊覧船は百年以上の歴史があり、レストラン大歩危峡まんなかから川岸に降りたところに遊覧船乗船場が設けられています。
船頭さんの軽快な説明を受けながら、大歩危峡の景勝、奇岩・怪岩を堪能して下さい。
春には岩つつじ、夏の新緑、秋には紅葉、冬の雪化粧と四季折々の景色が眺められ、冬季には「こたつ船」も用意されています。
【営業時間】 9:00 〜 17:00 /年中無休
(増水、強風、暴風雨など運航に支障をきたす場合は欠航。)
【所要時間】 往復約30分(4km)
【利用料金】 大人:1,050円 小人525円(3才以上〜小学生まで)(※3/31までの料金)
【乗船券販売箇所】 レストラン大歩危峡まんなか1Fフロントにて販売。
【乗船時刻】 9:00〜17:00 随時運行
【乗船定員】 39名乗り:4隻、25名乗り:1隻
【こたつ船】冬期 12月 〜 2月まで運航
【問合せ先】レストラン大歩危峡まんなか TEL(0883)84-1211
写真:大竹 進
地図を見る大歩危峡を遊覧船で巡るコースはそれ程急流も無く、安心して乗船できますが、ライフジャケットは全員着用です。
清流越しに眺める様々に褶曲した奇岩・怪石が連なる景観は一見の価値があります。
大歩危峡を形成しているのは、砂岩が変成してできた砂質片岩(さしつへんがん)で、表面は風化が進んでいて淡い青灰色ですが、中は鮮やかな緑色をしています。
岩質は硬くこの砂質片岩で出来た分厚い地層が波状に曲がりひびが入って、浸食されて大歩危峡が生まれました。
遊覧船からは徳島県天然記念物の含礫片岩も身近に見物できます。
大歩危小歩危という名前は聞いたことがある方でも実際に行った事のある人はかなり少ないのではないかと思います。
大歩危峡は国の天然記念物に2014年3月18日に指定されました。
吉野川沿いの変成岩がドーム状に盛り上がった背斜構造が対象となったもので、それだけ大歩危峡は他にはない珍しい地質の峡谷です。
そして3月末から5月末までは百数十匹もの鯉のぼりが大空を泳ぐ様が見られます。
都会では勿論のこと、全国的にもあまり見られなくなって来た鯉のぼりの大群を、是非ご覧になって下さい。
また、大歩危・小歩危ではラフティングもできますので、アクティブな方はチャレンジしてみては如何でしょうか?
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/12/3更新)
- 広告 -