ブルガリアの首都ソフィアは、7千年以上遡ることが出来るヨーロッパの中でも古い都市の一つです。観光は徒歩が便利。しかし1日歩くので、時間はあまり早すぎない午前9時頃からの出発をお勧めします。
まず最初はセルディカ遺跡です。地下鉄セルディカ駅と旧共産党本部の間の地下を含めた一帯で、日常的に人々が通る場所。普段の生活の中に古代の遺跡があり、とてもユニークな場所と言えるのです。
なお、こちらでは1時間程度の時間を確保することをお勧めします。
セルディカ遺跡は、地下鉄工事の際に偶然発見されたものです。古代のローマ帝国時代の遺跡は、コンスタンティヌス大帝(在位272年-337年)が「セルディカは私のローマ」という言葉を残した程、重要視され繁栄していたのです。
紀元前1世紀に古代ローマに征服され、その後はローマ帝国による支配が続きました。現在多く見られるものは2〜14世紀に作られた城壁です。
ここはローマ時代の壺などが多く発掘されており、歴史を知る上でも重要な場所として未だに多くの研究がされている場所。歴史の重さと長さを感じてみましょう。
<基本情報>
住所:Budapeshta Street 4, 1000 Sofia Center, Sofia
セルディカ遺跡のすぐそばにある旧共産党本部から、道路を渡ったところに大統領官邸あります。大統領官邸前に衛兵が立っており、厳重な警備の様子が伝わってきます。
あまり知られていないのですが、毎正時に衛兵交代式が行われているのです。せっかくのソフィア観光ですので、時間を調整し、見逃さないようにして下さい。
正面から見て左側から足並みをそろえてやってくる、きっちりとした動作が見もの。その際には、特に規制線があるわけではないのである程度の距離を保ち、交代式の邪魔にならないようにしましょう。
交代式そのものは10分もかからない短いものであり、ブルガリアの観光の一つとして楽しんでみてはいかがでしょうか。なお、こちらではセルディカ遺跡からの移動や待ち時間を含め、1時間は確保しておいて下さい。
<基本情報>
住所:bul. Kniaz Aleksandar Dondukov 2 1000, 1000 Sofia Center, Sofia
電話番号:+359-2-923-9333
アクセス:セルディカ遺跡近く
大統領官邸から徒歩約5分、地下鉄セルディカ駅の反対側に位置するのが「ソフィア・シナゴーグ」です。ここは1909年に建てられたユダヤ教の施設で、落慶式にはブルガリア王フェルディナンド一世も出席しているほど。
歴史の重みが感じられる美しい寺院ですが、ブルガリア正教が中心の国でありながら、他宗教も共存している寛容さは興味深いと言えるのではないでしょうか。
教会の内部に入るのであれば約1時間、外観のみでしたら所要時間は約30分となります。
<基本情報>
住所:Exarch Joseph Street 18, 1000 Sofia Center, Sofia
電話番号:+359-2-983-1273
アクセス:大統領官邸から徒歩約5分
そしてソフィア・シナゴーグに隣接するのが「ソフィア中央市場」です。歩いていると、疲れが出る頃ですのでここで休憩を。
ちょうど昼時となりますので、お昼ご飯は多くの飲食店があり、カフェも充実している市場内が便利。お土産店もありますので、ここではたっぷりと2時間は確保して下さい。
中央市場での食事や買い物が終わると、時刻は14時を過ぎていることでしょう。
<基本情報>
住所:bulevard "Knyaginya Maria Luiza" 25, 1000 Sofia Center, Sofia
電話番号:+359-2-917-6106
続いての観光は、ソフィア・シナゴーグからセントラル・パリを挟み、道路を渡ったところにあるのがイスラム教の寺院「バーニャ・バシ・ジャーミヤ」です。ソフィアにはユダヤ教だけではなく、オスマン朝時代に作られたイスラム寺院も残されています。
1566年に建設されたバーニャ・バシ・ジャーミヤですが、丸いドームと尖塔が美しく、また観光で歩いている際には分かりやすい建築物であることから、一つの目印になると言ってもよいでしょう。
こちらも内部に入る場合は1時間、外観観光だけでしたら30分を目安として下さい。
<基本情報>
住所:bulevard "Knyaginya Maria Luiza" 18, 1000 Sofia Center, Sofia
電話番号:+359-2-981-6001
アクセス:ソフィア・シナゴーグ近く
バーニャ・バシ・ジャーミヤから市街中央の旧共産党本部前に戻り、そこから東に約5分で到着するのが「アレクサンダル・ネフスキー寺院」です。距離としては遠くは無いのですが、こちらでは内部の観光を含め、たっぷりと2時間は確保することをお勧めします。
5000人を収容出来るブルガリアで最も美しいと言われる巨大な寺院の高さは60mあり、夕暮れともなればその幻想的な姿はソフィア観光で深い印象を残してくれることでしょう。
聖堂内部の撮影は有料となりますので、受付で申し出て下さい。その際にチケットを渡されますが、聖堂内で係員に確認を求められることがありますので、取り出しやすい状態で保管して下さい。
ブルガリア独立のきっかけとなったロシアとトルコの戦争(露土戦争)。そこで亡くなった約20万人のロシア兵を慰霊する目的で建設されたものですが、その美しさには言葉を失うかも知れません。ソフィア観光では必見の寺院です。
<基本情報>
住所:Ploshtad Al. Newski 1 1000 Sofia
電話番号:+359-2-988-1704
アクセス:旧共産党本部から東に約5分
いかがでしたか?中心部のセルディカ遺跡から始まり、あまり知られていない大統領官邸の衛兵交代式、ユダヤ教のソフィア・シナゴーグとソフィア最大の市場。イスラム教のバーニャ・バシ・ジャーミヤを巡り、最後に必見のアレクサンダル・ネフスキー寺院まで歩く魅力の「ソフィア観光王道コース」をご紹介しました。
なお、「アレクサンダル・ネフスキー寺院」についてのさらに詳しい内容や、その他のブルガリアの見どころとして美しすぎる景観を持つ「ヴェリコ・タルノヴォ」、更には村全体が美術館の魅力あふれるコプリフシティツァを含め、下記の関連MEMOに記載していますので、こちらもぜひ、ご覧下さい。
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索