香港で年々増殖中!街角でウォールアートを楽しもう

香港で年々増殖中!街角でウォールアートを楽しもう

更新日:2019/11/26 10:47

やま かづのプロフィール写真 やま かづ 機内食&マンゴーにはうるさいトラベルライター
香港で最も歴史ある地区の一つであるオールド・タウン・セントラルは、ストリートアートがあふれている地区の一つでもあります。
そんな香港島西部のMRT「上環」駅と「中環」駅に挟まれた地区では、至るところに歴史や食、文化をテーマにしたアートが年々増え続けています。
あなたも、下町の小道を彩るウォールアートを探しながら、オールド・タウン・セントラルの街角を楽しくさまよってみませんか?

とりあえずは、メジャーなウォールアートを楽しもう

とりあえずは、メジャーなウォールアートを楽しもう

写真:やま かづ

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元SMAPの香取慎吾氏が描いた赤を基調にしたウォールアートは、中環(セントラル)とミッド・レベルをつなぐエスカレーター下の階段沿いにあります。

遠くから見ると、大きく口を開けた龍のウォールアートですが、近くで見ると、香港を象徴する高層ビル群や香港の国旗にもあしらわれているバウヒニアという花が描かれているのがわかります。

<基本情報>
住所:Intersection of Hollywood Road and Shelley Street

とりあえずは、メジャーなウォールアートを楽しもう

写真:やま かづ

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日本人の間では、上記のいわゆる“香取慎吾アート”が有名ですが、オールド・タウン・セントラルのウォールアートを紹介する上で、欠かせないものの一つがこのストリートアートではないでしょうか?

地元で活躍するアーティスト、アレックス・クロフト氏が描いているのは、昔から香港にある集合住宅とその窓です。よく見ると、いろいろな形の窓が、なだらかな坂道に並んでいます。

<基本情報>
住所:46 Graham Street and 48 Hollywood Road

アーティストやデザイナーが集結!個性的なPMQ

アーティストやデザイナーが集結!個性的なPMQ

写真:やま かづ

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かつては、既婚警察官のための宿舎だったPMQ(Police Married Quarters/元創方)が、今では香港のアーティストやデザイナーの情報発信基地となっています。

そんなPMQの壁面や階段自体がアーティストのキャンバスとなっており、個性的なウォールアート、階段アートを楽しむことができます。

アーティストやデザイナーが集結!個性的なPMQ

写真:やま かづ

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PMQ入り口近くにある階段アートには、青空を羽ばたく蝶々が色彩豊かに生き生きと描かれています。
斜めから見ると、何が描かれているかよくわからない一段一段も、正面に立って視点を合わせれば、階段が1枚のキャンバスに早変わりします。

アーティストやデザイナーが集結!個性的なPMQ

写真:やま かづ

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PMQ建物内部に続く床面には、香港の下町で活気づく通りのようすが描かれています。
アートの中心部には立ち位置、そしてアートの外側にはカメラ位置も指定されていますので、そこからはベストショットが撮れるはずです。
さて、どんな写真ができ上がるでしょうか?

<基本情報>
住所:35 Aberdeen Street

オールド映画ファン必見のウォールアート

オールド映画ファン必見のウォールアート

写真:やま かづ

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カンフー映画の世界的スター、ブルース・リーが狭い階段の壁面に蘇りました。作者は、実は中国人ではなく韓国人アーティストで、独自のモザイク技法で描かれています。
誰もが心の中で「アチョ〜!」と叫びながら、カンフーポーズを決めて記念撮影。オールド映画ファン必見、そして必撮(必殺?)のスポットの一つとなっています。

<基本情報>
住所:Tank Lane

オールド映画ファン必見のウォールアート

写真:やま かづ

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往年のハリウッド映画の大スター、チャーリー・チャップリン、マリリン・モンロー、オードリー・ヘップバーン、そして俳優でもありジャズシンガーでもあったフランク・シナトラが、その名のとおりハリウッドロード沿いの建物に描かれています。

かなり大きなウォールアートのため、近くを歩いていると、かえって見過ごしてしまいそうになります。ハリウッドロードを歩く際には、山側を歩くことをお勧めします。

<基本情報>
住所:53 Hollywood Road

見つけにくいウォールアートだからこそ、宝探し感覚で

見つけにくいウォールアートだからこそ、宝探し感覚で

写真:やま かづ

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若い世代に人気の中国人アーティストが描いたウォールアートが、小道を入った雑居ビルの壁面に描かれています。
中国では富と権力の象徴となっている龍ですが、新世代アーティストの手にかかれば、想像上の生き物が、まるで壁面を動き回っているように見えます。

<基本情報>
住所:Upper Station Street

見つけにくいウォールアートだからこそ、宝探し感覚で

写真:やま かづ

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通りに沿って一直線に延びた壁面をみごとに利用したウォールアートは、ブラジル出身アーティストの作品です。
カラフルなウォールアートが街じゅうを彩る中、かえって白黒のシンプルなスケッチアートは見る人に安心感を与え、ほのぼのとした気分にさせてくれます。

<基本情報>
住所:Tank Lane

見つけにくいウォールアートだからこそ、宝探し感覚で

写真:やま かづ

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路地裏に描かれたこのウォールアートは、イギリスのストリートアーティストによるものです。
ネオンきらめくニューヨークの街並みをイエローキャブが疾走する姿、そして雨による路面の照り返しもみごとに描かれています。

探し出すのに苦労しそうな作品ですが、見つけ出したときのうれしさはひとしおでしょう。

<基本情報>
住所:45-53 Graham Street

上環地区にもあるアートな小道

上環地区にもあるアートな小道

写真:やま かづ

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さらに、中環西側の上環地区にはアートレーンがあります。こちらは、オールド・タウン・セントラルほど大規模ではありませんが、さらにクオリティの高いウォールアートが小道を彩っています。

場所は、MTR「西営盤(サイインプン)」駅B3出入り口周辺地域です。
雑居ビルの壁面全体を使って描かれた“アーバン・ジャングル”、路面の凹凸を使ってみごとに表現した“トランスフォーメーション”など、ポップな壁画を楽しむことができます。

<基本情報>
住所:Ki Ling Lane

上環地区にもあるアートな小道

写真:やま かづ

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加えて、MTR「西営盤」駅構内にもウォールアートがあります。B3出入り口から駅改札へ向かう連絡地下通路では、“オールド香港”をテーマにした数々の立体壁画が楽しめます。
香港の日常を生きた人々のようすが生き生きと描かれており、時間を忘れて見入ってしまいそうです。

香港ではグルメだけでなく、ウォールアートも楽しもう

ウォールアートの多くは、香港ウォールが主催するストリート・アートフェスティバルで描かれたもので、それらは年々増殖を続けています。
場所によっては、描きかえられたもの、描き足されたものなどもあり、訪れる時々でまた違った表情を見せてくれるかもしれません。

香港に行ったなら、グルメだけなくウォールアートを楽しむことも忘れないでくださいね。

2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/06/01−2019/06/03 訪問

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