絶滅危惧種・シマフクロウに会える宿。知床「鷲の宿」

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絶滅危惧種・シマフクロウに会える宿。知床「鷲の宿」

絶滅危惧種・シマフクロウに会える宿。知床「鷲の宿」

更新日:2019/03/17 12:27

かとう とものプロフィール写真 かとう とも スタンダップパドルインストラクター、ヨガインストラクター、子連れ旅ブロガー

アイヌ言で「コタンコロカムイ(村を守る神)」と言われ、人々に崇められてきたシマフクロウ。大きさは羽を広げると2m近くもあり、世界最大級のフクロウとして君臨しているのですが、今では絶滅危惧種に指定されるほど個体数が減ってしまい、ほとんど姿を見ることができません。そんな希少な野生のシマフクロウに出会え観察できるのが、知床にある「鷲の宿」。世界中から多くの人が集まるこの宿についてご紹介します。

母屋の様子

母屋の様子

写真:かとう とも

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自然の宝庫北海道の東の端、オホーツク海に突き出た世界遺産の半島知床の東側、羅臼町にある「鷲の宿」。この宿は、絶滅危惧種のシマフクロウが自然に活動する姿を見ることができる観察小屋があることで有名で、世界各地から人が集まります。

母屋の様子

写真:かとう とも

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宿は、昔ながらの民宿スタイルです。2階建ての母屋に和室が4部屋あり、トイレやお風呂は共同で、各部屋には布団とTVと暖房器具があります。

母屋の様子

写真:かとう とも

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窓の前が給餌池の部屋もあり、部屋の中からシマフクロウを見ることもできます。小さなお子様連れの方も、部屋からゆっくり見ることができます。

食堂と観察小屋、給餌池について

食堂と観察小屋、給餌池について

写真:かとう とも

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食堂と観察小屋は、母屋の隣にあり、30人ぐらい収容可能です。受付もここで行います。夏でも夜は15度を下回る程冷え込むことがある知床。観察小屋には暖房が備わっていて温かいですが、皆シマフクロウの写真を撮る際に窓を開けるので、温かい格好が必要不可欠です。

食堂と観察小屋、給餌池について

写真:かとう とも

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鷲の宿は宿泊をせずに、一晩¥3000で観察小屋だけの利用も出来ます。コーヒーとお茶がセルフサービスで飲めて、双眼鏡も無料で使用することができます。

観察小屋には羅臼町観光協会ボランティアのガイドの方がいて、シマフクロウについて質問をすると色々説明をしてくださいます。

食堂と観察小屋、給餌池について

写真:かとう とも

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宿の前に流れるチトライ川に、シマフクロウが餌を食べにやってきます。シマフクロウの目に優しい照明装置が設置されていて、カメラ撮影時のストロボの使用は禁止されています。

給餌は日中の明るいうちにシマフクロウに気づかれないように行っています。給餌池は大きさと深さを自然の淵に似せてあり、そんなに簡単には魚を捕獲できないようになっています。シマフクロウが人慣れせず、野生の捕食能力を失わせないようしっかり配慮がされています。

シマフクロウの観察

シマフクロウの観察

写真:かとう とも

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日没30分後くらいから深夜12時までがシマフクロウ観察時間になります。シマフクロウを驚かせない為、日没後は観察小屋の出入りはガイドの指示のもと、シマフクロウがいない時間にのみ可能です。

シマフクロウの鳴き声が聞こえているときに敷地内に車が入ってきて、近くまで来ていたシマフクロウがいなくなってしまうなんてことも。止むを得ない事情で日没後30分以降に入場される場合は、宿への連絡し、指示を待ちましょう。

シマフクロウの観察

写真:かとう とも

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シマフクロウは1つの川を1家族が縄張りとし、このチトラン川には、1組のつがいとその雛の3匹がやってきます。(2019年3月現在)

鳴き声が聞こえると、ガイドが、どのフクロウの鳴き声か、どういう意味の鳴き声かなどを教えてくれます。鷲の宿では観察小屋や宿の中から毎回同じパターンで観察し続けているのでシマフクロウも安心していて、人間との信頼関係ができています。30分〜1時間ほど給餌池に滞在することも多く、ゆっくりと観察できます。

元々この宿は、たまたま宿泊したお客さんがシマフクロウに気がつき、口コミでどんどん人が集まっていった宿です。ずっとメディアへの露出は控えていたのですが、ネットでどんどん存在が知れ渡るようになったので、現在はメディアにも対応をするようになりました。目の前の川にはシマフクロウだけではなく熊や鹿が来ることもあり、野生の動物と共存しながら生活している色々な話を、女将さんの手の空いている時間に聞くこともできます。

鷲の宿の食事

鷲の宿の食事

写真:かとう とも

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宿の宿泊には、夕食と朝食の二食が付いています。夕飯はその時期の旬の魚をメインとした和食です。北海道の海で採れる新鮮な海の幸は、どれも脂が乗っていてビックリするほど美味しいです。写真の魚は、なんと道東で「めんめ」と呼ばれている、高級魚のキンキの煮付け。プラス、刺身と豚肉の小鍋、小鉢にサラダと盛りだくさん。

朝食もシンプルな魚の定食ですが、とにかく素材の魚が美味しいです。洋食を希望する場合は事前に伝えておくと変更も可能ですが、せっかくですので他ではなかなか食べられない北海道の旬の魚を朝から堪能しましょう。

宿周辺の観光情報

宿周辺の観光情報

写真:かとう とも

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宿から車で10分ほどのところに、「熊の湯」という秘湯温泉があります。年中無休・無料の温泉で、原生林の中に小さな脱衣所と、男女別に岩の露天風呂が1つずつあります。湯温は50度近くと、かなり熱めです。地元の方達が清掃しながら日々利用する生活の場ですので、マナーを守って入りましょう。

また、温泉の周辺には、羅臼ビジターセンターや間欠泉などもあります。

宿周辺の観光情報

写真:かとう とも

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宿のある羅臼町からドライブコースとしても人気の知床峠を超えて車で1時間ほどの斜里町へ向かうと、知床五湖やオシンコシンの滝、フレペの滝などの知床を代表する観光スポットがあります。世界遺産にも登録されている豊かな知床の大自然を満喫しましょう。

シマフクロウに会える宿、知床「鷲の宿」のまとめ

絶滅危惧種のシマフクロウの生態を理解した上で、しっかりとしたルールに基づき観察していくというこの「鷲の宿」のシステムは、シマフクロウを観察するために、国内外から来るカメラマンが勝手に山に入って生息地や営巣地を荒らしてしまうのを防ぐという目的もあります。

国の天然記念物にも指定されている、アイヌの守護神のシマフクロウを知床「鷲の宿」でゆっくり観察してみましょう。

2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/24−2018/08/25 訪問

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