「嵐山花灯路」は、冬が始まる12月の夜に、全長約3Kmほどの散策路に沿ってやさしい灯りが瞬く幻想的な行事。普段は公開されていない寺社の夜間拝観もできます。
この期間中は、阪急嵐山駅近くの法輪寺、渡月橋の周辺や野宮神社から大河内山荘に至る竹林の道、さらに常寂光寺、落柿舎、長神の杜公園から二尊院近くまでの散策路が「灯りと花の路」としてライトアップ。また、いけばなプロムナードのボリューム感のある大きな「いけ花作品」も見どころです。
嵯峨野を代表する竹林の道もライトアップされています。
散策路の途中には、大きないけばな作品が数多く飾られていて、ライトアップされています。
アクセスに便利な阪急嵐山駅近くに位置する渡月橋一帯から、嵐電嵐山駅、野宮神社を通り、嵯峨野を訪れる観光客に大人気の竹林の道を抜けると、花灯路の案内所、大河内山荘の入り口に着きます。渡月橋から約1.2Km、ゆっくり歩いても30分ほどです。
案内所の場所から南方向(左手方向)に向かうと、花灯路期間の土日夜間のみライトアップされていて通行可能な亀山公園経由で桂川川岸から渡月橋に戻れます。北方向(右手方向)に遊歩道を約100mほど進むと、トロッコ電車の嵐山駅に到着します。
花灯路の点灯時間帯(夜間)にはトロッコ電車は動いていませんが、駅の広場に屋台が出ているので、温かいものを食べて、少し休憩をするのにちょうど良い場所となっています。
トロッコ嵐山駅から、駅前の小倉池の横の道をまっすぐ北に300mほど進むと、紅葉で有名な「常寂光寺(じょうじゃっこうじ)」に着きます。
慶長年間(1596〜1614)に大本山本圀寺第16世究竟院日ワ辮lにより開創されたお寺で、小倉山中腹の静寂な寺域が、天台四土最勝の浄土である常寂光土に遊ぶかのようであることからこの寺号となっています。
常寂光寺の山門を入ると、仁王門が正面に見えます。
仁王門の正面に階段があり、そこを登ると本堂に出ます。本堂に向かって左手に妙見堂、右手に庫裡があります、本堂の前付近からは京都市内を遠く見渡せます。
<常寂光寺の基本情報>
住所:京都府京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
電話番号:075-861-0435
アクセス:市バス・京都バス 嵯峨小学校前下車 徒歩約15分、
京福電車 嵐山下車 徒歩約25分
JR嵯峨野線 嵯峨嵐山下車 徒歩約25分
阪急電車 嵐山下車 徒歩約35分
常寂光院の山門を背に、道路を東方向に約100mほど進むと落柿舎(らくししゃ)の佇まいが見れる田んぼに出ます。ふだんは見通しの良い場所ですが、花灯路の時には優しい光で照らされています。
落柿舎は、芭蕉の最も信頼した高弟の元禄の俳人向井去来の遺跡です。庭に成っていた柿の木約四十本の柿を売る約束をして、お金を受け取っていた日の夜に、その柿が強風のため全て落ちてしまい、翌日返金に応じたといいます。それ以来、去来は自ら「落柿舎」の去来と称するようになったことから、名前が落柿舎となったと伝えられています。
庵の庭に句碑が多く建立されていて、今でも、俳句をたしなむ人が「句会席」としてこの庵を利用しています。花灯路のライトアップは、この小さな庵を神秘的な雰囲気に変えてくれています。
<落柿舎の基本情報>
住所:京都府京都市右京区嵯峨小倉山緋明神町20
電話番号:075-881-1953
アクセス:
市バス・京都バス 嵯峨小学校前下車 徒歩約15分
京福電車 嵐山下車 徒歩約25分
JR嵯峨野線 嵯峨嵐山下車 徒歩約25分
阪急電車 嵐山下車 徒歩約35分
花灯路の散策路の途中には、提灯、人形などのライトアップもされています。
上の写真は、落柿舎前に飾られた大きな提灯です。
花灯路の期間中、今回紹介した常寂光寺、落柿舎の他、嵐山の宝厳院、竹林の道入り口近くの野宮神社、阪急嵐山駅近くの法輪寺、嵐山商店街の嵯峨嵐山文華館で、夜間特別拝観、開館が行われています。
散策路のそぞろ歩きのついでに、ぜひ立ち寄ってみてください。
開催場所:阪急・嵐電「嵐山駅」一帯から北嵯峨に位置する二尊院までの散策路の嵯峨野エリア
開催期間:平成30年の嵐山花灯路は、12月8日(土)〜12月17日(月)
点灯時間:午後5時〜午後8時30分
2018年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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