門司港駅は、九州の鉄道の玄関口として、大正3(1914)年に完成。コンコースに鉄骨を使用した木造二階建て、ネオ・ルネッサンス様式と呼ばれる左右対称の外観が特徴的で、1988年に駅舎として初めて国の重要文化財に指定されています。現役の駅舎の重要文化財指定は、他には辰野金吾の設計で有名な東京駅だけですから、いかにその歴史的価値が高いかがわかります。
※2019年3月を完成予定として、2012年から復元工事が行われています。
2018年9月から、券売場とみどりの窓口、コンコースが復元された駅舎で鉄道業務が営業。「門司港レトロ地区」にふさわしい玄関口となりました。
みどりの窓口(写真左)は旧1、2等待合室のデザインを再現。古き良き時代のホテルのような重厚な内装は、あるで映画やドラマの一場面の中に入り込んだような気持ちになります。
門司港駅の駅員さんは、他のJRの駅員さんとは異なり、15年ほど前から大正時代のレトロな制服着用です。ぜひ注目してくださいね。
明治34年から昭和39(1964)年まで、門司と下関間には関門連絡船が運航されていました。駅構内には、桟橋と駅を結んだ「関門連絡船通路跡」。この通路の脇には、旧日本軍の命令で、戦時下の不審者を発見する目的で設置された渡航者用監視窓の跡が残っています。
門司港駅前には、現役で活躍しているレトロな建物が並んでいます。大正時代から昭和初期、門司港が横浜・神戸と肩を並べ「日本三大港」と呼ばれるほど、栄えていたことの証です。駅から歩いてすぐですから、ぜひ街歩き散歩を楽しんでみましょう。
門司郵船ビルは、昭和2(1927)年建造のアメリカンスタイルのビルで、1階にはコンビニが入っています。
<基本情報>
住所:北九州市門司区港町7-8
アクセス:JR門司港駅前
旧門司三井俱楽部。大正10(1921)年建造の重要文化財で、アインシュタイン博士が宿泊したことでもしられています。
(現在、1階は和洋レストランが営業、2階は林芙美子記念館)
<基本情報>
住所:北九州市門司区港町7-1
アクセス:JR門司港駅前
時間:9:00〜17:00(2階のみ有料、大人100円)
オレンジ色のタイルと八角塔が印象的な旧大阪商船のビル。大正6(1917)年建造で、現在はギャラリーやホールとして使用されています。
<基本情報>
住所:北九州市門司区港町7-18
アクセス:JR門司港駅より徒歩約2分
時間:9:00〜17:00(無休、無料)
全面復元に先駆けて、一足早く営業を始めた門司港駅舎。重厚な内装でレトロな街の玄関口にピッタリです!この駅の窓口で切符を買い旅に出ると、行先が違ってくるのではないかと思わせる雰囲気があります。2019年3月の復元工事完成が待ち遠しいですね。
今回ご紹介した駅舎と駅周辺の3つの建物は、歴史的な価値がありながら、現在も現役で活躍しているところが一番の魅力。ぜひ、訪れてみましょう。
2018年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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