写真:Lady Masala
地図を見るバース・スパ駅に到着したら、街の中心にある「アビー・チャーチヤード」に向かいましょう。この広場の中心には、最大の見どころである「ローマン・バス」と「バース・アビー」が建ち、いつも多くの市民や観光客で賑わいます。大道芸人たちが得意のパフォーマンスを披露し、道行く人々の目を楽しませてくれます。
写真:Lady Masala
地図を見る紀元前より温泉が湧き出ていたこの地に、ローマ人が温泉複合施設を築いたのは約2千年前のこと。大浴場はもちろんのこと、温水プールやサウナ、そして、神殿をも兼ね備えた「ローマン・バス」は、人々が集うレジャーセンターのような場所だったといいます。
館内には、祈りを込めて温泉に投げ込まれたコインや女神スリス・ミネルヴァの胸像といった浴場跡からの出土品や、当時の生活を知ることができる復元模型などが展示されています。
展示の中心となる「グレート・バス」と、それを見下ろすカエサルをはじめとする歴代のローマ皇帝やブリタニア総督像は必見。入場料には日本語オーディオガイドの料金が含まれているので、詳しい解説を聞きながら見学できます。ローマ人の叡智と、バース2千年の歴史を感じることができるでしょう。
写真:Lady Masala
地図を見るローマン・バスを見学した後は、その横に建つ「バース・アビー」に行きましょう。西側ファサードの「ヤコブの梯子」と呼ばれる天使が梯子を上り下りする場面に注目。慎重に足を運ぶ天子、おっかなびっくり上る天使、危うく落ちそうになる天子もいて、見ていて飽きることがありません。聖書にはヤコブが天使の夢を見たとき神に祝福を受けたと記されていますが、16世紀の司祭も同様の夢を見たことで、大聖堂の再建を誓ったのでした。
教会内に足を踏み入れると、その明るさに驚かされるでしょう。壁の80パーセントがステンドグラスに覆われているというこの教会は「西部の灯火」と称えられています。西の窓に描かれたイブの創造とノアの方舟の物語は必見。
天井には、扇を広げたように見えるアーチが広がります。まるで絹のレースように繊細で、思わずうっとり。随所に意匠が凝らされた大聖堂。神に捧げられた芸術の神髄を感じることができるでしょう。
写真:Lady Masala
地図を見るアビー・チャーチヤード周辺を観光した後は、そこから歩いて2分ほどの「サリー・ランズ」に行きましょう。15世紀に建てられたバース最古の建物を使って営業されるカフェ・レストランの看板メニューは、サリー・ラン・バンを使ったオープンサンド。
写真:Lady Masala
地図を見るBun(バン)とは小型の丸いパンを指しますが、ここではトーストしたバンに塩味、または、ジャムやレモンカードなどの甘いトッピングを載せていただきます。
ランチにはセットメニューがお勧めです。本日のスープに紅茶、ベーコンやスモークサーモンなど、数種類のトッピングから選べるセイボリートーストのセット。3コースを選べばデザートのケーキがつきます。
写真:Lady Masala
地図を見る地下には、サリー・ランズの歴史を伝える博物館があります。ユグノー戦争で国を追われたSolange Luyonが難民としてバースにたどり着いたのは1680年のこと。パン屋に職を得た彼女は、祖国フランスで覚えたレシピを基にブリオッシュに似たバンを焼きはじめます。同僚たちは、彼女のことを英語風にサリー・ランと呼ぶようになり、彼女が作るバンはいつしかサリー・ラン・バンという愛称で親しまれるようになったということです。
<基本情報>
住所:4 North Parade Passage Bath, BA1 1NX
写真:Lady Masala
地図を見るお腹が満たされたら、バースを代表する建造物を見に行きましょう。まずは、市内を流れるエイヴォン川にかかる「パルトニー橋」。三連のアーチが優雅で美しいこの橋は、ロバート・アダムによって18世紀に設計されました。
渡し舟でしか渡ることができなかったエイヴォン川に橋を架けたのは、バースの開発に尽力したウイリアム・バルトニー。橋の両側には、ショップやカフェ、レストランが軒を連ね、おしゃれなショッピングストリートとして、観光客や地元の人々で賑わいます。
写真:Lady Masala
地図を見るジョージアン建築が軒を連ね、その多くが指定建築物に登録されている「ゲイ・ストリート」を目指して歩きましょう。通りを抜けると、大木が生い茂る円形の広場を囲むようにして建つタウンハウス「サーカス」が見えてきます。3棟からなるこの建物は、地元の建築家ジョン・ウッドによって設計されました。シンプルでありながらもエレガントな佇まいは、とても絵になります。
写真:Lady Masala
地図を見る「サーカス」を手がけたジョン・ウッドの同名の息子によって設計された「ロイヤル・クレセント」は、上流階級の人々のための別荘として18世紀に建てられた集合住宅。古代ギリシャ・ローマ神殿を基にしたパラディオ様式の建物には、この地方で産出されるはちみつ色のバース・ストーンが使用されています。三日月のように美しいカーブを描く建物は、古代ギリシャ風の柱で飾られ、上品でありながらも堂々たる佇まいを見せています。
写真:Lady Masala
地図を見るバースを代表するジョージアン建築を見学した後は、アビー・チャーチヤードに戻り、ティーショップ「バース・バン」でしばしの休憩。紅茶とともにバース・バンをいただきましょう。ミルクと砂糖、カラントにレモンピールを練りこんで焼き上げられたバンはほんのり甘く、歩き疲れた体をリフレッシュさせてくれるでしょう。
写真:Lady Masala
地図を見る18世紀に地元の医師であったオリバー氏が考案したとされるバース・バンですが、「サリー・ランズ」では、サリー・ラン・バンこそが元祖バース・バンであると主張しています。真偽の程はともかく、通りを一つ隔てるだけで二つのバンが味わえるのは、バースならでは。
写真:Lady Masala
地図を見る店内には、ティーポットやカップが可愛らしくディスプレーされ、アンティーク好きにはたまりません。メニューには、バース・バンの他にもスコーンといただく伝統的なアフタヌーンティーやクリームティーもあります。お持ち帰りもできるので、お土産にバースの味を求めてみてはいかがでしょうか。
<基本情報>
住所:2 Abbey Green Bath, BA1 1NW
イギリス世界遺産の街「バース」を効率的に観光するモデルコースをご紹介しました。
朝一番に「ローマン・バス」を見学、ジョージ王朝時代の建築に感銘を受け、帰路につく前に「バース・バン」で名物スイーツをいただきながらゆっくりとお茶をする。そんな充実の1日を過ごしてみてくださいね。
2018年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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