写真:麦吉 ぼに
地図を見る自由学園明日館は、『婦人之友社』創業者である羽仁吉一・もと子夫妻が、1921年(大正10年)に創設した自由学園の校舎として建設されました。帝国ホテル設計のため来日していたF.L.ライトの助手を務めていた遠藤新が夫妻とライトを引き合わせ、夫妻の教育理念に共感したライトは設計を快諾したのだとか。軒高を低く抑えて水平を強調した立面や幾何学的な建具の装飾には、「プレーリースタイル(草原様式)」と呼ばれるライト作品の特徴を見ることができます。
明日館入場のチケットには見学のみ(¥400)と喫茶付き(¥600)がありますが、ここは喫茶付き見学をチョイスするのが絶対おすすめ!建物について詳しく知りたい人は、14:00〜のガイドツアー(無料)に参加してみては。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る写真は「Rm1925」と呼ばれる旧教室、現在は会議室として使うこともできます。部屋のナンバーは部屋が出来た年。ほぼ一世紀前の建物ですが、時を経ても古びないモダンデザインと時を重ねた建具の風合いが素敵なコントラストです。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る外光を巧みに取り込み幾何学的な装飾で変化をつけた食堂には、ライト建築の特徴がよく表れています。空間を引き締めている印象的な照明はライト自身がデザインしたもの、当時のまま残されています。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る明日館のメインスペースであるホールには、限られた工費の中で充実した空間を創り上げようとしたライトの創意と工夫があふれています。高価なステンドグラスを使う代わりに、窓枠や桟を幾何学的に配置した正面の窓は、前庭を一幅の絵にする見事なデザインです。
写真:麦吉 ぼに
地図を見るお茶付き見学では、ホールでコーヒーか紅茶と焼菓子がいただけます。写真の焼菓子はクッキーですが、日によって他の焼菓子になることもあります。
写真:麦吉 ぼに
地図を見るホールに置かれた六角椅子は、帝国ホテルのピーコックチェアを思わせるフォルム。ライトもしくは遠藤新によるデザインと考えられています。西側壁の壁画は、自由学園創立10周年を記念して「出エジプト記」を題材に生徒達が描いたもの。上から漆喰を塗られていたのが修復工事で見つかり、復元されたものです。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る日本のライト建築といえば、大谷石の使用が特徴。明日館でも各所に大谷石が使われています。写真はホール中央の暖炉。明日館では冬季、暖炉を焚く夜があります。
明日館では、日中見学に来られない人のために夜間見学日を設けています。そして冬の夜間見学日には、暖炉に火が入ります。夜間にはお酒付き見学もあるので、炎を見ながらの一杯を楽しめます。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る道路をはさんで敷地の南側に建つ講堂。遠藤新の設計で、1927年(昭和2年)に建てられた昭和初期の名建築です。大規模な補修工事や耐震工事を施していますが、内装や建具は当時のまま。講堂も他の3棟と共に重要文化財に指定されています。
写真:麦吉 ぼに
地図を見るレトロでモダンな講堂は、コンサートやセミナー等いろいろな用途に使われています。NHKの連続テレビ小説をはじめとするドラマやCMのロケ地にもなっているので、ロケ地探訪好きは見逃せません。
写真:麦吉 ぼに
地図を見る明日館のギャラリーショップ「JM shop」は、品揃えがとても充実しています。明日館オリジナルグッズやF.L.ライトのデザイングッズはもちろん、自由学園生活工芸研究所オリジナルのテキスタイル製品や雑貨など、お洒落でセンスのいいアイテムがいっぱい。
建築美にひたりお茶を楽しんだ後は、ショッピングも楽しめます。
住所:東京都豊島区西池袋2-31-3
電話番号:03-3971-7535
開館日:施設の利用状況で変動 HPのカレンダーで要確認
休館日:月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)年末年始
開館時間:10:00〜16:00
夜間見学:18:00〜21:00(毎月第三金曜日)
休日見学:10:00〜17:00(月1日程度)
※最終入館はそれぞれ閉館30分前
入館料:見学のみ400円、喫茶付き見学600円、お酒付き見学1,000円(夜間のみ)
2018年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/20更新)
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