絶品グルメ&温泉をダブルで満喫…兵庫県の日本海側「カニ海岸」!

絶品グルメ&温泉をダブルで満喫…兵庫県の日本海側「カニ海岸」!

更新日:2019/11/19 15:16

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ レトロ建築探訪家、地域の魅力伝え人
京都府から兵庫県を経て鳥取県の日本海に面する地域は、冬になると美味しいカニを求めてさらに観光客が増える地域です。とくに兵庫県の城崎(きのさき)辺りから西は「カニ海岸」という別称まで付いており、関心の高さもわかっていただけるでしょう。
この辺りは温泉でも有名な場所。「カニ」と「温泉」というダブルの魅力に惹きつけられ毎年ここを訪れる人も絶えないほどです。女子旅にもおすすめのカニ海岸をご紹介します。

外湯巡りも楽しい城崎温泉

外湯巡りも楽しい城崎温泉

写真:万葉 りえ

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両側に並ぶ柳の葉影が川面に揺れ、宿の浴衣を着た人々がからころと下駄の音を鳴らして外湯巡りを楽しむ。それだけでも情緒があり人気が高い城崎温泉。
志賀直哉の小説『城野崎にて』の舞台にもなり、与謝野晶子から現代のベストセラー作家まで多くの文人たちにも愛されているこの温泉は、1400年以上の歴史を持つ山陰きっての名湯です。

その名湯が冬のカニ漁の時期を迎えるとさらに活気づき、「グルメ」と「温泉」というダブルの超強力磁力でますます人々を惹きつけます。

おいしさの証 タグ付きガニを狙え

おいしさの証 タグ付きガニを狙え

写真:万葉 りえ

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「松葉ガニ」や「ズワイガニ」など名前を聞くことはあっても、その違いは詳しくない方がほとんどでしょう。成長したズワイガニの雄を「松葉ガニ」といい、みずみずしい食感が特徴の「ベニズワイガニ」はズワイガニよりやや小ぶり。そしてズワイガニの雌は手のひらサイズと小ぶりなのですが、大変おいしい出汁が出るので汁物などにすると絶品の味わい!

それだけでなくいくつも漁港があるこの地域は、水揚げされた場所によって「○○カニ」という名でも呼ばれます。写真のカニは香住漁港で水揚げされた香住カニで船の名前のタグ付きです。

おいしさの証 タグ付きガニを狙え

写真:万葉 りえ

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御覧のように身が詰まっているだけでなく、みずみずしく刺身で食べると甘みの強さがさらに際立つ香住カニ。その中でもやはりタグ付きは格別の美味しさ。カニの旨さを熟知したカニ通の人々をも幸せにします。

外せない 城崎駅前の商店街

外せない 城崎駅前の商店街

写真:万葉 りえ

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食事内容で温泉宿を選ぶこともできますが、JRの城崎駅の近くでも冬場は店の前にたくさんのカニが並びさらに活気が増します。お土産や親しい方へのプレゼント用に求める人で賑わう店先。お勧めの食べ方を教わるだけでなく、ちょっと足がはずれてしまった…なんていうカニがお得に手に入ることもあります。

外せない 城崎駅前の商店街

写真:万葉 りえ

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また、その商店街の並びにある老舗寿司屋さんのカニの握りもおすすめ。近くの漁港で水揚げされた新鮮なカニがご飯が見えないほど乗せられて、多くの方が納得の美味しさなのです。

外せない 城崎駅前の商店街

写真:万葉 りえ

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<城崎温泉の基本情報>
住所:兵庫県豊岡市城崎町
アクセス:JR城崎温泉駅

松葉ガニ漁獲量1位の浜坂漁港&湯村温泉

松葉ガニ漁獲量1位の浜坂漁港&湯村温泉

写真:万葉 りえ

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そして、城崎温泉から少し西には新温泉町があります。新温泉町と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、この町にあるのがもう一つの山陰の名湯でNHKのドラマ『夢千代日記』の舞台にもなった湯村温泉です。ここは「美人の湯」として女性に人気の温泉。

慈覚大師によって発見されたという湯村温泉の源泉は、無色透明な炭酸水素塩泉。98度の高温で毎分470リットルも沸く豊富さで、ここでは玉子や野菜を温泉の湯でゆでて食べることもできます。

松葉ガニ漁獲量1位の浜坂漁港&湯村温泉

写真:万葉 りえ

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その湯村温泉と同じ町内にあるのが、松葉ガニの水揚げ量が全国1位の浜坂漁港です。さすが1位というだけあって「カニソムリエ」という資格制度まで浜坂観光協会によって創設されています。「カニソムリエ」は、松葉ガニのすべてを知りつくしたプロフェッショナルで、宿の女将などの女性が中心。浜坂漁港で行われるセリでもその姿が多く見られます。

そのせいもあってか、湯村温泉では温泉だけでなく美味しいカニ料理も味わうことができるのです。ちなみに浜坂漁港は、ホタルイカの水揚げ量も全国1位です。
もちろん湯村温泉だけでなく浜坂漁港の方でも美味しい海の幸を食べられる施設があります。

<湯村温泉の基本情報>
住所:兵庫県新温泉町湯
アクセス:湯村温泉バス停

宿泊だけでなく日帰りでも楽しめる カニ&温泉

宿泊だけでなく日帰りでも楽しめる カニ&温泉

写真:万葉 りえ

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カニ料理に舌鼓を打ち、宿泊して何度も温泉に入る予定をたてている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、それほど時間がとれない方でも大丈夫。カニグルメと温泉が合わせて楽しめるバスツアーやJRの企画旅行が日帰りでも出ています。京阪神の主要都市から出ていて気軽に参加することができるので、ぜひ各社のホームページをチェックしてみてください。

宿泊だけでなく日帰りでも楽しめる カニ&温泉

写真:万葉 りえ

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心身共にリフレッシュ

コウノトリが足の傷を治していたと伝えられている鴻の湯をはじめとして城崎温泉街には7つの外湯があります。宿の温泉を楽しめるだけでなく、それぞれ趣が違った温泉を楽しめるのも城崎温泉の魅力です。その外湯巡りに着ていきたい、宿で用意されている可愛い柄の浴衣も女子旅にはうれしいもの。また湯村温泉にも宿以外の温泉施設が用意されています。

毎冬食べに訪れるという人が珍しくない、「カニ海岸」で水揚げされた絶品のカニ!「カニ王国」と称している城崎温泉に、松葉ガニ日本一の浜坂漁港と同じ町内の湯村温泉。ここでグルメも温泉も贅沢に楽しみましょう。

2019年11月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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