京急「浦賀駅」から浦賀湾の東側を歩いて15分ほど、東叶神社の中腹におしゃれなカフェがあります。
東叶神社は12世紀に創建され、階段の両脇には源頼朝が自ら植えたと伝えられているソテツが現在でも繁り、勝海舟が断食修行に使った井戸も残っています。
階段を上った本殿の左にアルファベットの看板「TEA SALOON ACANTHUS」が立っています。看板の先に進むと、ガラス張りの白い建物コンサバトリーが見えてきます。
カフェ入口の手前に大きな葉をつけている植物が、店名の由来になったアカンサス。大きな葉は長さ数十センチにもなり、周りに深い切れ込みがあります。このアカンサスの葉は古代ギリシア・ローマ時代にはコリント式の建物を飾る彫刻のモチーフとして使われました。初夏には茎が伸びて淡い紫の小さな花をたくさんつけます。
建物はイギリスから取り寄せたガラス張りのコンサバトリー。コンサバトリーとは、イギリス伝統のサンルームのこと。やっと日本で建築可能な業者が現れ、すぐにオーナーがイギリスに注文したものです。
天井にはシャンデリアが二つ、壁にはイギリス製のグッズが並んでいます。オーナー手づくり、三角屋根のミニカー棚も趣があります。オーナーの娘さんが描いたヨーロピアン・チャイナペインティングの食器を飾ることも。天井や壁のガラスから差し込む光と周りの緑に包まれて、とてもリラックスできるカフェです。
お勧めは、イギリスのお茶には欠かせないスコーンと紅茶のセットです。オーナーの娘さんの手作りの添加物を使わない自家製のスコーンはサクサクしているので、崩れないようにそっとつまんでバターとミックスベリーを塗りましょう。ミルクと砂糖抜きの紅茶は飲む前からよい香りが漂います。ちなみにジャムもオーナー手作り。
ほかにも、イギリスの伝統を守るアフタヌーンティー、フルーツケーキ、イギリス伝統の焼きリンゴ菓子アップルシャーロット、ロイヤルミルクティーなどもお勧めです。自家製のフルーツケーキには、半年つけ込んだドライフルーツが入っています。
右の銀製ポットは、英国王室御用達メーカーのもの。持ち手や注ぎ口の優雅な曲線、底やふたの縁取りもエレガントです。中央にある銀製の水差しを手に取ってみると、ほどよい重さで安定し、傾けるとふたが自然と開く機能性が備わっています。
テラスからも浦賀港を眺めることができ、対岸をつなぐ渡船を見ることもできます。対岸の西叶神社の勾玉を、東叶神社のお守り袋に納めて身につけると良縁が結べると言われています。
帰り道の階段を下る時に、鳥居を通して海が見える景色も忘れずに楽しみましょう。
コーギーのボブ君はオーナーのパートナーで警備隊長。くつろいでいるようで、耳をピンと立てて物音を逃さない姿勢は崩しません。コーギーがイギリス原産で牧牛犬として牛のかかとを噛み群れを束ねて活躍した種類だからでしょう。
床はダイヤ柄のタイル、テーブルの足の凝った彫刻にもイギリスの伝統を大切にしているオーナーの思いが詰まっています。
ここからは美しい夕日も眺めることができます。
オーナーが育てたバラが咲く季節にもぜひ訪れたい、雪の降った後にも来てみたい、ちょっと秘密にしたいほど素敵なカフェです。
住所:神奈川県横須賀市東浦賀2-21-1
電話番号:046-843-1911
アクセス:京浜急行「浦賀駅」より徒歩15分。あるいは同駅から鴨居方面行きバス「かもめ団地行」「観音崎行」他(約5分)「新町」バス停下車、徒歩5分
時間:10:00〜17:00
※アフタヌーンティーは1名3500円、4名以上から7日前までに電話で要予約
2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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