写真:乾口 達司
地図を見る「東寺(とうじ)」の名で親しまれている教王護国寺の歴史は、平安京の成立にまでさかのぼります。朱雀大路を挟んで東西にそれぞれ寺院が建立されたのが、そのはじまり。その名のとおり、朱雀大路の東側に位置する寺院であったため、「東寺」と呼ばれることになりました。その後、弘法大師・空海が入り鎮護国家の寺院としての役割を強め、正式には「教王護国寺(きょうおうごこくじ)」という名となっています。
そんな東寺では、空海の入寂した3月21日にちなみ、毎月21日に「御影供」の法要がいとなまれます。そして、その日をあわせて、次第に多くの人が参詣するようになりました。参詣者が増えれば、それにあわせて参詣者相手のお店も現れます。そういったお店の集まりによって市が成立。これが「弘法市(こうぼういち)」の起源とされています。
写真:乾口 達司
地図を見る現在では、境内に1200軒から1300軒前後の露店が境内の内外に所狭しと立ち並び、露店目当てに訪れる人まで含めると、毎回、20万ほどの参詣者が訪れます。はじめて訪れる人は弘法市の規模と人の数に圧倒されることでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見るその年の最初の弘法市は「初弘法(はつこうぼう)」と呼ばれ、年内最後の「終い弘法(しまいこうぼう)」とあわせてたくさんの人で賑わいます。
骨董市という呼び名もあるように、市に並ぶ定番商品といえば、骨董や古道具を思い浮かべる方が多いでしょう。弘法市でも、もちろん、骨董や古道具類がたくさんあつかわれています。
写真:乾口 達司
地図を見る骨董というと、何やら敷居が高く感じられますが、生活雑器も多くあつかわれているため、普段使いにお気に入りのものを探してみるのも一計でしょう。
写真:乾口 達司
地図を見るさまざまな書画もあつかわれています。床の間を飾るものとして探してみてはいかがでしょうか。
写真:乾口 達司
地図を見る旧家からの掘り出し物でしょうか。ご覧のように、雛人形もあつかわれています。
写真:乾口 達司
地図を見るこちらは着物類。最近は日本を訪れる外国人に人気があり、その場で試着して楽しんでいる外国人をしばしば見かけます。
写真:乾口 達司
地図を見る食材も並べられています。こちらは京都特産の漬け物。お土産に求めてみてはいかがでしょうか。
写真:乾口 達司
地図を見るこちらは梅林で有名な青谷地区で収穫された梅干しや柴漬けなどを販売するお店です。
写真:乾口 達司
地図を見る食材を調理するための包丁類もたくさん並べられています。ほかにも、鍋なども販売されています。
写真:乾口 達司
地図を見る広い境内に所狭しと並ぶ露店をめぐると、お腹が空いてくるはず。しかし、ご心配なく。飲食関係の露店も軒を連ねています。こういったお店で一息ついてまた露店めぐりを楽しむのも良いでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見るこちらでは、焼いた銀杏を販売しています。香ばしくておいしいですよ。
いかがでしたか?弘法市が何でも揃う大規模な市であること、おわかりいただけたでしょうか。とりわけ、初弘法は普段よりもたくさんの露店や人でにぎわうので、弘法市の醍醐味を満喫することが出来ます。初弘法で掘り出し物を見つけ、旅の記念としてください。
住所:京都府京都市南区九条町1(教王護国寺)
電話番号:075-691-3325
アクセス:近鉄京都線「東寺」より徒歩約8分
初弘法の開催日:2019年1月21日(月)
2018年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
乾口 達司
これまでは日本文学や歴史学の世界で培った見識にもとづいて数多くの評論や書評を執筆してまいりました。奈良生まれ、奈良育ちの生粋の奈良っ子。奈良といえば日本を代表する観光地の一つですが、地元民の立場からい…
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