三重桑名の「六華苑」!明治大正の夢の洋館を体感しよう

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三重桑名の「六華苑」!明治大正の夢の洋館を体感しよう

三重桑名の「六華苑」!明治大正の夢の洋館を体感しよう

更新日:2019/01/07 14:13

Mizuki Yoshiのプロフィール写真 Mizuki Yoshi 歴史街道トレッカー、伝統の「ワザ」案内人、日本クルーズ&フェリー学会員

江戸時代、「その手は桑名の焼蛤」で有名な三重県桑名。揖斐川、長良川の水運交易により繁栄した東海道42番目の宿場町でした。七里の渡し場跡のほど近くに「六華苑」と呼ばれ、鹿鳴館を設計した英国人が設計した洋館と直結する和館、池泉回遊式庭園を備えた豪壮な邸宅があります。大名屋敷と見まがうスケールと美しい日本庭園、壮大な邸宅は必見!2019年大河ドラマ「いだてん」のロケ地にもなった六華苑をご紹介します。

東京や愛知「明治村」以外で見ることが出来る名建築

東京や愛知「明治村」以外で見ることが出来る名建築

写真:Mizuki Yoshi

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思わず「ここはヨーロッパのどこ?」と聞きたくなる、ビクトリア様式の洋館部はドームのある4階展望タワー付き。パステルカラーの色合いで北欧かロシアの雰囲気が漂います。実は、三重県桑名市にある「六華苑(二代諸戸清六邸)」の正面玄関です。

東京や愛知「明治村」以外で見ることが出来る名建築

写真:Mizuki Yoshi

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2階建ての洋館は、1階がバルコニー付き、2階は1階バルコニーと同じ面積のサンルーム付き。洋館には大規模な和館が1階と2階で直結し、珍しい光景です。約18,000平方メートルの広大な敷地を誇る「六華苑」は弱冠23歳の二代諸戸清六が、結婚の新居として、鹿鳴館の設計者、英国人ジョサイア・コンドルに設計を依頼し、清六の夢が実現された館なのです。

東京や愛知「明治村」以外で見ることが出来る名建築

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三重県の桑名で、鹿鳴館の設計者コンドルにを設計を依頼出来たのは、初代諸戸清六が明治の元勲大隈重信、山形有朋、三菱財閥の岩崎弥太郎などと事業を通して知遇を得たことがきっかけとなりました。これを背景に岩崎家と関係があったコンドルにつながっていったのではないかと推測されています。愛知県犬山市の「明治村」にて明治時代の名建築を見られますが、コンドルの手がけた建築を地方で唯一見ることが出来るのが桑名市の六華苑です。洋館及び和館は国の重要文化財に指定されています。

重厚、格式、先進の洋館内

重厚、格式、先進の洋館内

写真:Mizuki Yoshi

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玄関脇の居間の家具は、マホガニーやウォルナット材を使用した英国製及びデンマーク製。19世紀から20世紀初頭の製品で、格式と重厚さを誇ります。

重厚、格式、先進の洋館内

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2階の南東側を望むのがガラス張りのサンルーム。広大な池泉回遊式庭園が階下に広がっているので眺めてみてはいかがでしょう。

重厚、格式、先進の洋館内

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大正2年(1913年)に完成した二代諸戸清六邸ですが、洋館トイレは、洋式(写真左手、右側は電話室)で、すでに水洗式でした。これには一代で巨万の富を築き上げた初代諸戸清六(二代目の父)の上水道事業が背景にあります。初代清六は、当時沖積地かつ海も近く、飲料水に恵まれない桑名に水源を確保し、明治34年(1901年)にまず自宅に水道を引きます。その後、私財を投入し独力で明治37年(1904年)に市中に55か所の給水栓を設置し、無料で上水道を供給、後に桑名市に寄贈したのです。当時、日本でも上水道が完成していた町は数えるほどしかありませんでした。

本格書院の一の間

本格書院の一の間

写真:Mizuki Yoshi

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和館は洋館から一番奥にある一の間(18畳:写真)と次の間(15畳)、鞘の間(6畳)、一の間は床の間、付書院、飾棚を備えた本格的様式。更に、二の間と次の間が並び、まるで大名屋敷のような佇まいです。一の間の奥に和室の便所と一番蔵があります。

本格書院の一の間

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和室5部屋が並ぶ室内を裏庭側から正面の玄関を眺めたものです。突き当たりに玄関の黄色を主体にしたステンドグラスの光が差し込んでいるのが見えます。日常生活は和室で過ごしたそうです。表の庭側は床の廊下ですが、裏庭側は床の廊下の内側に畳一畳幅の廊下スペースが取られています。

本格書院の一の間

写真:Mizuki Yoshi

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一の間から日本庭園を眺めれば、見事な枝振りのもみじの木と手水鉢の向こうに池が広がっています。

池泉回遊式庭園を散策しよう

池泉回遊式庭園を散策しよう

写真:Mizuki Yoshi

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入り口から洋館を右手に前に進むと、池泉回遊式庭園の泉源が小滝となって流れ落ちています。野鳥の水飲み場になっているので静かにしていると小鳥が寄ってきます。

池泉回遊式庭園を散策しよう

写真:Mizuki Yoshi

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小滝は渓流となって紅葉と松に囲まれた池に流れ込みます。

池泉回遊式庭園を散策しよう

写真:Mizuki Yoshi

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池の周囲に設置された石燈籠がもみじに溶け込み和の趣を漂わせます。

裏庭も見事な六華苑

裏庭も見事な六華苑

写真:Mizuki Yoshi

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裏庭も見どころ一杯です。左手上に石燈籠の背景に4階展望タワーが見えます。裏庭を囲むように二番蔵、4つの蔵がならぶ番蔵棟と離れ屋もあり、一周してみてください。

裏庭も見事な六華苑

写真:Mizuki Yoshi

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広い六華苑の魅力は紹介しきれません。裏庭側から和館越しに表側の庭の松や紅葉を眺めることが出来ますよ。

裏庭も見事な六華苑

写真:Mizuki Yoshi

お伊勢参りに利用した伊勢街道界隈には赤福餅、ながもち、安永もち(写真)など腹持ちのよい餅菓子が多く、餅街道と呼ばれるほどでした。桑名駅前で購入できるのが桑名の銘菓、柏屋の安永もち。餡がたくさん入り、手に取ると重量感を感じるほど。バラ売りもあってお土産におススメです。

<安永餅本舗 柏屋の基本情報>
住所:三重県桑名市中央町1丁目74
電話番号:0594-22-1197
アクセス:JR、近鉄桑名駅東側を南へ約200m、徒歩3分

六華苑の基本情報

住所:三重県桑名市大字桑名663-5
電話番号:0594-24-4466
アクセス:JR、近鉄桑名駅東口から1.3km、徒歩約15分

2018年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/11/25 訪問

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