写真:浅井 みら野
地図を見るリューデスハイムの観光名所・つぐみ横丁のすぐ目の前に佇むジークフリート楽器博物館。ドイツらしい木組みの外観が目印です。博物館の正式名称は「ジークフリート・メカニシェス・ムジークキャビネット(Siegfried’s Mechanisches Musikkabinett)」。
もともとジークフリート氏がリビングルームを少しだけ盛り上げようと機械仕掛けの時計を購入したのが始まり。徐々にアンティークなど50点以上の時計が集まった頃、偶然にも昔のオルゴールが手に入ります。その優美な音楽に魅せられ、気が付けばキャビネットの中は時計の代わりにオルゴールなど自動演奏楽器が。より多くの人たちに実際の音を聞いて欲しいという想いから人気観光地でオープンしました。
写真:浅井 みら野
地図を見る会場になっている建物は中世時代の雰囲気が色濃く残っていて、当時住んでいたブレムザー氏の名前からブレムザー館(Bromserhof)と呼ばれています。展示物が並ぶ部屋の壁や天井にはルネッサンス様式の絵画が良好な状態で見られます。
写真:浅井 みら野
地図を見る展示されている楽器の生音を解説付きで聞いて欲しいため、ツアーは常にガイドと共に。ネットや電話で予約ができます。ツアーは収蔵している350点から選りすぐりの楽器を見て聞いての約45分間です。
写真:浅井 みら野
地図を見るドイツで初めての自動演奏楽器を集めた場所なだけあり、展示品の見た目や音色も様々。直径54cmにも及ぶ円盤が特徴のオルゴールは、10個のベルが凛とした音を奏でます。円盤ごとに違う曲が流れますが、保有する円盤の数は130枚も。
写真:浅井 みら野
地図を見る音だけでなく、見た目も楽しめるのが自動演奏楽器の魅力。高さ260cm、長さ215p、重さ1t近くある巨大な木造物の下部にはピアノ、そして上部にはバイオリンの姿が。スイッチが入るとバイオリン6挺が回転し、楽器からの生演奏が聞こえます。
写真:浅井 みら野
地図を見るこちらの楽器は20世紀に作られたもので、鮮やかな色合いと抑揚的な音楽で空間を一気に華やかにします。
写真:浅井 みら野
地図を見る大きなサイズ感に圧倒されますが、中にはお茶目な展示品も。本そのものに模したり、椅子に楽器が組み込まれていたりと、思わずいたずらを考えたくなる作品です。
写真:浅井 みら野
地図を見る特に美しい楽器として紹介されるのが、ナイチンゲールの鳴き声そっくりの音を奏でる銀の小箱。小鳥の啄ばむ様子が可愛らしい18世紀の作品です。
動画:浅井 みら野
地図を見るツアーのクライマックスに登場する高さ276cm、長さ382cmの楽器は音と一緒に複数の人物や動物が細かく動き、演奏したり踊ったりする19世紀の傑作品。まるで生きてるかのようにそれぞれが違う動きをし、見る者を惹きつけます。
写真:浅井 みら野
地図を見る楽譜代わりに楽器に装着する円筒状のシリンダーですが、こちらの楽器には長さ180p、直径24cmの巨大シリンダーが使われています。見本を間近で見ることができますが、綿密に敷き詰められたピンからあの伸びやかな重奏が生まれる…なかなか結び付かない2つの関係です。
写真:浅井 みら野
地図を見る実際にベルリンでシリンダーを制作していた職人の工房も再現されています。当時の雰囲気が伝わる写真や使用される工具の数々から、どれほど複雑な工程を経て1つの曲を作り上げるのか、美しい音の裏側を知れる貴重なエリアです。
写真:浅井 みら野
地図を見る3世紀に渡った自動演奏楽器のツアーも最後はお土産屋さんに辿り着き、終了。構造や仕組みを知った後だと、見る目も変わってくるはず。
写真:浅井 みら野
地図を見るコンパクトで身近なデザインのオルゴールもありますが、選曲はドイツらしいベートベンなどもあり、お土産にもおすすめです。
当初この建物をオープンする際、ジークフリート氏は退屈な博物館という名前でなく、もっと楽しめるよう“ミュージックサロン”と名付けました。その気持ちは今も正式名称に受け継がれ、訪れた人たちは国籍や言語を問わず、楽器が奏でる美しい調べや優雅な動きに魅入っています。ぜひ訪れた際は、職人が作る音の世界に訪れてみてはいかがでしょうか。
住所:Oberstrasse 29, 65385 Rudesheim am Rhein
電話番号:+49-6722-49217
営業時間:10:00〜18:00
定休日:1-2月
アクセス:リューデスハイム鉄道駅より徒歩6分
2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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