写真:ShinYah シンヤ
地図を見る「ハイリゲンシュタット遺書の家」と呼ばれるベートーヴェン博物館(Beethoven Museum)があるのは、オーストリア・ウィーン郊外のハイリゲンシュタット。ここはウィーン市街から北へ5km程の所にある自然豊かな地域ですが、難聴に苦しむベートーヴェンがその療養の為に移り住んだと言われています。
閑静な住宅街の一角にある白い外壁の建物が、今回ご紹介する博物館。ここは以前から一般に公開されていましたが、2017年にリニューアルオープン!それまでは100平方メートルにも満たない狭い博物館でしたが、増床されて265平方メートルもの広い展示エリアに生まれ変わりました!
このハイリゲンシュタットは、19世紀頃までワインの生産地としても栄えていた由緒あるエリア。高級感のある素敵な街並みが広がっているので、晴れた日はゆっくり散歩するのもお勧めです!博物館へ入る前に、かつてベートーヴェンも歩いたであろう周辺の道を辿ってみましょう。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見る建物の中へ一歩足を踏み入れると、そこは木洩れ日の差す素敵な中庭!リニューアルされたこのベートーヴェン博物館は、中庭を中心に周囲に幾つもの部屋があって、ここから各部屋へアクセスできる様になっています。この中庭にはベンチもあるので、ゆっくり座って心地良い風を感じるのもお勧め!
リニューアルされたとは言え、古い建物がそのまま使われているのもポイント。廊下を歩くだけで床がギシギシと軋んだり、扉の蝶番が錆びついている等、至る所で当時の面影を見る事が出来ます。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見るこの博物館には1〜6の番号が書かれた6つの部屋があり、それぞれ年代ごとに分かれたテーマに添って、ベートーヴェンゆかりの品々が展示されています。展示内容は多岐に渡り、当時のベートーヴェンの私生活から演奏活動による収入、またベートーヴェンの音楽が当時の人々にどの様な影響を与えたか等、とても充実した内容です。
直筆の楽譜も多数展示されており、交響曲第3番「エロイカ」など有名な作品の筆圧や修正の跡まで見る事が出来るのは、ベートーヴェン博物館ならでは!まるで、作曲家の息遣いまでもが聞こえてくる様です。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見るまた、見逃せないのがベートーヴェン自身のライフマスクとデスマスク。私達が良く知る音楽室にある様な肖像画とは異なり、とてもリアルな素顔を見る事が出来ます。
その他、ピアノの鍵盤を使った体験型の展示もある等盛りだくさん!音楽全般やピアノに精通しない人でも楽しめる施設になっています。ベートーヴェンの軌跡を肌で感じる事のできるベートーヴェン博物館へ、皆さんも是非足を運んでみて下さい。
住所:Probusgasse 6, 1190 Wien
営業時間:10:00〜13:00、14:00〜18:00
定休日:月曜日、1月1日、5月1日、12月24日、12月25日
2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
ShinYah シンヤ
作曲・編曲活動の傍ら、音楽業界に関する独自の見解や、自らの旅行記をブログに綴っています。創作ネタの調達に時々海外へ出かけて行くと、そこには一つの価値観に捉われない多種多様な概念があって、いつも自らの視…
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