沖永良部島東部に位置する和泊町立国頭(くにがみ)小学校。その校庭にある、「日本一のガジュマル」は1898年(明治31年)の第1回卒業生が植樹したもの。
樹齢100年以上のガジュマルの大きさは想像以上。門を入る前に大きさにビックリです。訪れた時は島内イベントで利用されていたのか、写真右側にある入口柵が外されてましたが、通常は入口柵の設置があるようです。
なお、校庭内に入る場合は職員の方にお声掛けをお願いします。お声掛け案内の看板もあります。門を入り右側に職員室があり、申し出ると気軽に対応して頂けます。見学者の駐車場はありませんのでご注意ください。
日本一のガジュマルの下にある「朝礼台」。傘のように広がった、大きな木陰の中にある、この「朝礼台」に立つとガジュマルに見守られている安心感に浸る事が出来るのではないでしょうか。
日本一のガジュマルに限らず、大きな木の下で朝礼ができる所は中々ないでしょう。朝礼台の後ろにあるのは「シンボルツリー 日本一のガジュマル」の案内板です。改装工事の時に撤去される所だった所をあやうく命拾いした事、緑陰読書や緑陰音楽会が楽しまれ、沢山の卒業生を見送り、一世紀以上この学校の歴史を見てきた・・・などといったことが書かれています。これからも優しく見守り続けてほしいと思います。
ガジュマルの下から上を見上げると、その大きさと迫力に圧倒されます。生長した枝葉が重なり合い、幹が沢山分岐して垂れ下がった気根は、自分の幹に複雑にからみつき、根回り8メートル、円形に広がった枝張りの直径は22メートル。こんなに大きな傘のように広がった木陰で涼しむのは贅沢な気分です。
戦争や第二次世界大戦後の米軍統治下時代、毎年の台風襲来など数多くの苦難を乗り越え、一世紀以上もの間ここで成長し続けることができたのは、危機の度に児童、PTA、卒業生を含む地元住民の方々によるガジュマルを守る為の尽力があったからです。
枯れそうになった時、樹木医を呼び病気を治し、台風で枝が折れそうになると支柱を立てて守り続けてきたお陰です。
沢山の支柱に支えられている「日本一のガジュマル」。これは守り続けてきた方々の思いと努力の形なんでしょう。
児童達を見守り、夢を育む存在として伸び続けてほしいという、保存に努力した方々の「日本一のガジュマル」への思いを強く感じ、それに応えるガジュマルが優しく皆さんを見守っているかのような雄大な姿に感動を覚えます。
ほとんどが石灰質の島で高低差の激しい地形の沖永良部島。国頭小学校には高低差をうまく利用した滑り台がありました。一般的な滑り台より高さと長さがあり、こちらも滑ると迫力がありそうですね。ここで遊ぶ児童達の楽しそうな顔が浮かんできます。
奄美群島の南西部に位置する鹿児島県沖永良部島。鹿児島からフェリーで約17時間、飛行機で約1時間半。那覇からフェリーで約7時間、セスナ機で約1時間と九州本島より沖縄県に近い島。沖永良部空港から和泊町立国頭(くにがみ)小学校まで車で約10分位です。大きさに圧倒されるだけではなく、住民の方の愛情とガジュマルの雄大さを感じる場所です。
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
旅行ガイドを検索!
(2025/1/20更新)
- 広告 -