道の駅「流氷街道網走」は2009年1月にオープンした道の駅と流氷観光砕氷船のターミナルを兼ねた施設で、道内では105番目の道の駅です。流氷シーズンの網走観光はここを目印に始める旅行者が多い施設で、まさに標点といえます。
道の駅「流氷街道網走」のそばには、網走川の河口があり、川岸の一部は港の設備で、冬は流氷観光砕氷船「おーろら」2隻が発着します。2019年の場合、1月20日から4月3日まで運航。
流氷観光砕氷船は1階客室が自由席、2階特別客室は指定席となっています。船内には売店もあり、グッズや軽食を購入可能です。船内は当然暖房が効いていて、窓から外の景色を楽しむことが出来ますが、実際の流氷を見る時、多くの旅客は甲板に出て、冷たい外気に触れますので、暖かい服装で乗船して下さい。
道の駅の1階には、網走でロケが行われた、吉永小百合さん主演・2018年3月公開の「北の桜守」で登場する「江蓮食堂」のセットが2018年1月より展示されています。戦後、南樺太から北海道へ引き上げた母子の物語で、周りには映画の解説もあります。
道の駅「流氷街道網走」の1階には、観光案内所窓口・地元特産品の販売コーナー(写真)の他に、ソフトクリームなどが買えるテイクアウトコーナーがあります。観光案内所窓口では、網走刑務所の受刑者が制作している伝統工芸品「ニポポ」人形や、売店コーナーでは地元特産品・道内の銘菓など、沢山のお土産が販売されております。
冬期間は、流氷砕氷船おーろらのターミナルとなるので、シーズンによってお土産販売のスペースが変わります。夏期シーズンには、期間限定で地物野菜が並ぶこともあります。
網走土産でおススメはシジミです。網走市内のシジミは、隣の大空町とまたがる網走湖で例年5月〜10月に漁獲されるものと、12月〜3月に藻琴湖で獲れるものがあります。特に網走湖で獲れるシジミは道内のシジミ漁獲量の8割以上を占めているほか、15ミリ以上の殻幅がないと漁獲しないといった資源保護にも努めています。
シジミはオルニチンとトリプトファンが豊富。オルニチンは肝臓の解毒作用を助け、疲労回復を促す成分であり、トリプトファンは神経をリラックスさせる成分です。道の駅ではシジミの加工品が販売されるほか、写真のようにしじみの味噌汁の試飲が行われる時もあります。
網走は水産加工業が盛んな街でもあります。おススメは女満別空港にも売店を持つマリン北海道が製造する「ころ丸くんかまぼこ(写真)」。ピンク色の箱・帆立貝柱をかまぼこで丸ごと包んだタイプと黄色の箱・かに身をかまぼこで包んだタイプがあります。
なお「道の駅流氷街道網走」ではスペースの都合上、流氷シーズンの販売は行われません。4月からの販売開始です。マリン北海道の女満別空港店では流氷シーズンを含めて年中販売されますので、女満別空港利用の旅行者はこちらでの購入をおススメします。
道の駅「流氷街道網走」の2階は、昭和の網走が舞台となった映画をイメージしたレストラン「キネマ館」となっています。網走といえば刑務所のイメージに大きく影響した高倉健さん主演の映画「網走番外地」のポスターや昭和の大スターの絵が飾られ、タイムスリップした気分になります。レストラン内は窓からオホーツク海や天気が良ければ知床半島を見ながら食事が可能です。
キネマ館のおススメ地元メニューの1つ目は「網走ちゃんぽん(写真)」。元々長崎県雲仙市との日本一の焼きちくわ作り競争から始まったご当地グルメ。網走は一度焼きちくわで日本一になったのですが、すぐに雲仙市に抜かれます。この競争を機に雲仙市の小浜ちゃんぽんを網走の食材で作る取り組みが始まりました。
網走ちゃんぽんのルールは、1.雲仙小浜ちゃんぽんスープをベースに、オホーツクの恵みを加えて独自性のある演出、2.網走産の魚肉加工食品を使う、3.網走市内にある「竹中製麺」が開発したちゃんぽん専用麺を使う、です。現在網走ちゃんぽんは、キネマ館を含む網走市内6店舗で味わうことが出来ます。
おススメの2品目は、オホーツク海の流氷をモチーフにした「オホーツク流氷カリー(写真)」。北見市に本店があるインド料理店「クリシュナ」監修のメニューです。マリンブルーカリーに流氷を見立てたホワイトチキンカリーを盛り付け。しかも青色は合成着色料ではなく、クチナシ色素を使用していて、人工らしさがないものになっています。
1階の冬季間は流氷観光砕氷船の切符売り場、それ以外の期間は観光案内コーナーの前にはファーストフードのテイクアウトコーナー(写真)があります。
大手ハンバーガーチェーンではおそらく販売できない、道の駅流氷街道網走ならではのハンバーガーは「網走バーガー(写真)」。網走産の長いもに、肉ではなくカラフトサーモンの揚物、更にアクセントには金印の山わさびを使用したハンバーガーです。サクサクした食感に肉厚のサーモンがおいしいと評判です。
もう一つテイクアウトコーナーでのおススメ品は、流氷ソフト(写真)。流氷をイメージしたソフトクリームで、牛乳本来の味を生かしつつレモンとミントの風味を加え、トッピングのキャンディーでガリガリの流氷の食感を出しています。
住所:北海道網走市南3条東4丁目
電話番号:0152-67-5007
営業時間:9:00〜18:00(11/1〜3/31)、9:00〜18:30(4/1〜10/31)
休館日:年末年始(12/31〜1/1)
アクセス:
網走バスターミナルから車で約3分
JR網走駅からバスで約8分
女満別空港からバスで約38分(流氷観光砕氷船運航時)
※女満別空港から網走市を結ぶバスは通常、網走駅・網走バスターミナルまでの運行。流氷観光砕氷船運航時のみ道の駅まで延長運転
2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/5更新)
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